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2026.04.02

「春眠、暁を覚えず」の意味は? 使い方や由来、類語を解説

「春眠、暁を覚えず」とは「春の眠りはまことに心地がいいので、夜が明けたことも気づかず、つい寝過ごしてしまう」という意味。誰もが共感する心地ですよね。本記事では、このフレーズの由来や使い方、類語について解説します。

この記事のサマリー

・「春眠、暁を覚えず」は、春の夜の心地よさで朝に気づかず眠ることを表す言葉です。
・「春眠、暁を覚えず」は孟浩然の『春暁』に由来し、今も親しまれる有名な一句です。
・「春はあけぼの」は類語ではなく、春の明け方の美しさを味わう別の古典表現です。

春になると、なんだか朝起きるのがつらく感じられる日があります。そんな季節に思い出されるのが、「春眠、暁を覚えず」という有名な言葉。

よく知られている一方で、「意味は何となく」だったりしていませんか?

この記事では、意味と由来、使い方を確認していきます。

「春眠、暁を覚えず」とは?

まずは「春眠、暁を覚えず」の意味から確認していきましょう。

意味

「春眠、暁を覚えず」は「しゅんみん、あかつきをおぼえず」と読みます。

意味は、春の夜は心地よく眠れるため、夜が明けたことにも気づかず、つい寝過ごしてしまうということです。

辞書では次のように説明されていますよ。

春眠(しゅんみん)暁(あかつき)を覚(おぼ)えず
《孟浩然「春暁」から》春の夜はまことに眠り心地がいいので、朝が来たことにも気付かず、つい寝過ごしてしまう。
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

漢詩に由来する言い回しですが、現在では春の朝の眠気や寝心地のよさを表す決まり文句として親しまれています。

「春眠、暁を覚えず」の作者は? 全文は?

桜と鳥
(c)Adobe Stock

「春眠、暁を覚えず」は、孟浩然(もう・こうねん)の漢詩『春暁』の冒頭にある一句です。作者の孟浩然は、中国・盛唐の詩人として知られています。

この一句は『春暁』全体の入口にあたり、春の朝の情景を印象深く伝えています。

【全文】
春眠不覚暁
(しゅんみんあかつきをおぼえず)
処処聞啼鳥
(しょしょていちょうをきく)
夜來風雨聲
(やらいふううのこえ)
花落知多少
(はなおつることしるたしょうぞ)

【現代語訳】
春の眠りは心地よく、夜が明けたことも気づかなかった
あちこちから鳥のさえずりが聞こえてくる
昨夜は激しい風雨の音が聞こえていたが
花はどれほど落ちてしまったことだろう

孟浩然は、自然描写にすぐれた五言詩で知られる詩人です。

『春暁』では、春の朝に鳥の声を聞き、昨夜の風雨を思い出しながら、散った花へ思いを向ける情景が描かれています。冒頭の「春眠、暁を覚えず」は、その中でも春の眠りの心地よさを印象的に示す一句です。

もともとは『春暁』の一節ですが、日本語ではこの一句だけが独立して使われることも多く、春の朝の寝心地のよさを表す決まり文句として定着しています。

参考:『故事俗信ことわざ大辞典』、『日本国語大辞典』(ともに小学館)

使い方を例文でチェック!

目覚まし時計
(c)Adobe Stock

よく知られた表現ですが、日常会話では少し文語的な響きがあります。使うなら、春の朝に「つい寝坊した」「なかなか布団から出られない」といった場面になじみます。

もともとは春の朝の情景を踏まえた一句なので、基本的には春の眠りや寝起きの話題に使うのが自然です。昼寝や居眠りの場面に当てはめると、本来の意味からは少し離れます。

「春眠、暁を覚えずで、なかなか布団から出られません」

朝のうちに目覚めるはずが、つい寝過ごしてしまった、という文脈なら自然に使えます。春の朝の心地よさを表す言い方として受け取られやすい一文です。

「春眠、暁を覚えずで、昼前までぐっすりだったよ」

熟睡していて昼頃にようやく目覚めたという状況は、朝になったのも気づかない、まさに「春眠、暁を覚えず」の心地です。

「夫がなかなか起きてくれなくて。まさに春眠、暁を覚えずです」

春の朝に、なかなか起きられない様子をやわらかく表す使い方です。寝坊の状況を少しユーモラスに言い表したいときに向いています。

「春眠、暁を覚えずというけれど、この季節は昼間でもウトウトしてしまう」

この一文は、春の陽気で眠いという感覚は伝わるものの、「春眠、暁を覚えず」の本来の意味に照らすと少し広げた使い方です。厳密にいうなら、この句は春の朝の寝心地や寝過ごしを表す場面で使うほうが適切です。

「春眠、暁を覚えずというけれど、彼は毎日早起きです」

一般にそう言われる季節でも、彼は変わらず早起きだ、という対比を示す使い方です。ことわざを受けた逆接表現として読むと分かりやすいでしょう。

類語や言い換え表現は?

眠る女性
(c)Adobe Stock

「春眠、暁を覚えず」とまったく同じ意味の語は多くありませんが、近い場面で使える言い換えとして挙げられる表現はあります。ここでは、意味の重なりがある語を紹介します。

「春眠、暁を覚えず」の言い換え表現
  1. 「朝寝」
  2. 「寝過ごす」
  3. 「ぬくぬく」

「朝寝」

「朝寝」は、朝遅くまで寝ていることを指す語です。

「春眠、暁を覚えず」と同じ表現ではありませんが、春の朝にゆっくり眠ってしまう場面では、近い言い換えとして使えます。ただし、春の寝心地のよさまでを表す語ではありません。

「寝過ごす」

「寝過ごす」は、起きる予定の時刻を過ぎても寝ていることです。

「春眠、暁を覚えず」と比べると季節感や詩的な響きはありませんが、朝になっても起きられなかった結果を表す語としては近い言い換えです。

「ぬくぬく」

「気持ちよく温かい様子」を表す「ぬくぬく」。

春の寝床そのものです。「春はぬくぬくの布団からなかなか出られません」相手にこんな風に言われると、朝寝や寝坊も納得してしまいそうですね。

「春はあけぼの」って類語?

桜
(c)Adobe Stock

「春眠、暁を覚えず」と並べて思い出されやすい表現に、「春はあけぼの」があります。どちらも春の朝をめぐる有名な古典表現ですが、意味は同じではありません。ここでは違いを確認します。

清少納言の『枕草子』の原文を見てみましょう。

【原文】
春は、あけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは、すこしあかりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。

【現代語訳】
春は夜明けの素晴らしさ。日が高くなってだんだんに白んでいく山の稜線に近い空が少し明るくなり、紫色の雲が横に細くかかっている様子が趣き深い。

「春はあけぼの」は春の明け方の美しさを愛でる表現であり、「春眠、暁を覚えず」は春の眠りの心地よさによって夜明けにも気づかず眠ることを表す表現です。どちらも春の朝を題材にしていますが、意味の中心は明確に異なります。

「春はあけぼの」は、日常会話で頻繁に使う表現ではありませんが、春の明け方の美しさを味わう古典表現として広く知られていますね。寝過ごしの心地よさを表す「春眠、暁を覚えず」とは、似ているようで役割の異なる言葉だといえます。

参考:『小学館 全文全訳古語辞典』(小学館)

「春眠、暁を覚えず」に関するFAQ

ここでは、「春眠、暁を覚えず」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。

Q1. 「春眠、暁を覚えず」とはどういう意味ですか?

A. 春の夜は寝心地がいいため、朝が来たことにも気づかず、つい眠りこんでしまうことを表す言葉です。

Q2. 「春眠、暁を覚えず」の作者は誰ですか?

A. 中国・盛唐の詩人、孟浩然です。この言葉は、漢詩『春暁』の冒頭にある有名な一句です。

Q3. 日常会話ではどう使えばいいですか?

A. 春の朝に「つい寝坊した」「なかなか起きられない」といった場面で使うと自然です。少し文語的なので、やわらかいユーモアも出せます。

最後に

春の朝は気持ちよすぎてなかなか布団から出られない、という共感の一文が「春眠、暁を覚えず」。寒い冬のあとだと春の朝の温もりを本当に心地よく感じます。そんな現代の私たちと同じ気持ちを遠く唐代の詩人も感じていたんですね。

TOP・アイキャッチ画像/(c) Adobe Stock

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