TOEIC® の概要と対策
就職や大学院進学などで必要になることが多いTOEIC(トーイック)スコア。特に就職活動においては、英語力を示す重要な指標として用いられています。
では、TOEICとはそもそもどのような試験なのでしょうか。“TOEIC” は、Test of English for International Communicationの略で、国際的なコミュニケーションをとるための英語能力を測る試験です。世界160か国で実施されているため、TOEICの点数は自分の英語力を示す世界共通の指標ともいえるでしょう。
一般には、 “TOEIC® Listening & Reading Test”(990 点満点)が最もよく利用されていますが、実はほかにもたくさん種類があります。力試しに受ける場合は、自分が測りたい能力に応じて受験するものを選ぶのもよいかもしれません。
ここでは、一般に就職活動や進学で用いられるTOEIC®Listening & Reading Test を想定して解説していきます。
TOEIC® Listening & Reading Test は、990点を満点として構成されています。合格や不合格はなく、点数に応じて自分の能力を把握できるようになっているのです。それでは、いったいどれくらいの点数をとればいいのでしょうか。企業や大学院入試など、応募先で明示されていることもありますが、ここではTOEIC が公開している点数の目安を紹介します。
TOEIC® が公開している点数の目安
860以上 Non-Native として十分なコミュニケーションができる
730~860 どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている
470~730 日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる
220~470 通常会話で最低限のコミュニケーションができる
220以下 コミュニケーションができるまでに至っていない
英語試験攻略にあたっては、ネイティブとコミュニケーションが取れるかよりも、まずは、みなさんが進学や就職などで必要とするスコアが取れればいいのです。
例年のTOEIC の平均点は611点前後です。多くの上場企業が一般社員に求める点数が600 点であることを踏まえると、とりあえずここをひとつの目安にするのもいいかもしれません。700 点以上取得できれば、履歴書などで十分に英語力をアピールできるといえるでしょう。
TOEICの試験は、毎月1~2 回、全国各地の試験会場で実施されています。公式ウェブサイトから受験申込ができます。受験料は、税込み7,810 円(2024年1月現在)。受験料は一度納入すると返金されないため、日程をよく確認して申し込みましょう。
※最新の情報は各試験の公式サイトをご確認ください。
次回はTOEICのリスニング、リーディングの攻略ヒントをお知らせします。
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TOP画像/(c)Adobe Stock
著者 東大カルペ・ディエム( トウダイカルペディエム)
2020年6月、西岡壱誠を代表として株式会社カルペ・ディエムを設立。西岡を中心に、家庭の事情で週3日バイトしながら合格した人や地方公立高校で東大模試1位になった人など、多くの「逆転合格」を果たした現役東大生が集い、日々教育業界の革新のために活動中。毎年200人以上の東大生を調査し、多くの画期的な勉強法を生み出している。そのほか「アカデミックマインド育成講座」と題した教育プログラムを中心に、全国20校以上でワークショップや講演会を実施。年間1000人以上の学生に勉強法を教えている。
監修 西岡壱誠(にしおか・いっせい)
現役東大生。1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。特に英語は高校3年生時点では全国模試3/100で偏差値は26.9だった。
崖っぷちの状況で開発した勉強法で特に苦手な英語を強化し、偏差値70、東大模試で全国4位になり、早稲田大学国際教養学部と東京大学文科2類に合格を果たす。
そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、在学中の2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立、代表に就任。全国25の学校でワークショップを実施、高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。TOEFL iBT89点。英検準1級。