便秘と一言で言っても原因や解決法は人それぞれ!
年齢にかかわらず、多くの女性を悩ませている便秘。
そもそも便秘とは、排便回数の減少だけではなく、便が硬い、いきんでも出しにくい、残便感があるなどの症状があるもの。
「本来体外に排出すべき糞便を十分かつ快適に排出できない状態」を便秘と定義されています。
とはいえ、便秘と一言で言っても原因や解決法は人それぞれ。
にもかかわらず、慢性的な便秘症の人の医療機関の受診率は4割に満たないことが明らかになっていて、あまり深刻に考えていない人や、自己判断で市販薬を乱用している人も。
そこで今回は、書籍『便秘の神様』(あさ出版)より、タイプ別の便秘の原因や解消法をご紹介。
【タイプ別】便秘の原因と解消法
□痙攣性便秘
□カフェイン摂りすぎ
□「ねばならない」が多い
□頑張っている
□イライラ
□些細なことにもイラッとして余裕がない
たとえばこんなタイプなら… 水溶性食物繊維を積極的に摂りましょう。また、リラックスする時間を持ち、心に余裕を!
痙攣性便秘とは?
緊張状態が続くことで、便秘になる方がいます。この痙攣性便秘は、ストレスや自律神経の乱れが主な原因。
腸の蠕動運動が早くなりすぎて痙攣してしまっている状態で、便の頻度が少なく、いきんでもなかなか出ないのが特徴です。
時間がない、イライラすることが多いという人はこのタイプが多いです。
また、刺激となるコーヒーを飲み過ぎていたりしませんか?
もちろん、コーヒーが悪いというわけではなく、一説にはコーヒーも便秘にいいなんて話もあるくらい。
しかしながら、なんでもそうですが、食材にはそれぞれ体によい面もあれば、摂りすぎるとよくないことも。また、人によって合う合わないもあるものです。
そのため、便秘に悩んでいてコーヒーを飲み過ぎている自覚がある方は、まずは少しずつ減らしてみるのも手。
ごぼう茶は便秘改善効果が期待できるとされています。
食物繊維には、水に溶ける水溶性食物繊維と溶けない不溶性食物繊維があります。
玄米やさつまいもの皮の部分に多く含まれる不溶性の食物繊維は、腸を刺激して蠕動運動を促進。
一方、海藻類や果物に多く含まれる水溶性の食物繊維は、水分を含んでゲル化し、腸内の水分を保持するため、便の水分も保持しやすくなります。
ごぼうは、不要性食物繊維も水溶性食物繊維もどちらもトップクラスに多い食材。特に、ごぼう茶にするとお茶の中に水溶性食物繊維が溶け出ているのでオススメなのです。同じく便秘にいいとされるルイボスティーをブレンドするのも〇。
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『便秘の神様』(長井 佳代 著・谷口 一則 監/あさ出版)
便秘で悩む頑張り屋の5人のお仕事女子たち。ひとことで「便秘」といっても、原因や症状はそれぞれ異なる。謎の便秘カウンセラー・ベンソルーが、彼女たちの事情を看破し、正しい解消法を伝授。人間としてビジネスパーソンとして成長させていく物語。ヨーグルト信仰に頼り過ぎた未華子、イライラしがちなメンタルが問題の里香、プロテイン乱用のさくら、便秘薬依存のアリサ、ひたすら腹筋を鍛える風花。ベンソルーこと多江のアドバイスは、すぐに実践できて効果抜群。ひとつの章に10の気づきが収められています。