消極的とは?
「人前で発表するのが苦手」「自分から人の輪に入っていけない」という悩みをお持ちの方も、いらっしゃるのではないでしょうか? 一方で、自ら動いていくにはどうすればいいか、迷っている方もいらっしゃるかもしれませんね。本記事では、消極的な人の特徴、一歩前へ進む克服法を解説します。
消極的とは、「自分から進んで物事に取り組まない、引っ込みがちな様子」。また、「提案や意見に対して、否定的である」という意味も持つようです。
職場では、会議で何も発言せずその場にいるだけの人、上司から指示されないと動かない人、他人の意見に否定的な人は、消極的な人と言えるでしょう。恋愛では、自分から相手に気持ちを伝えることができず、向こうからのアプローチを待っているだけという場合も多いようです。
マイナスなイメージで捉えられがちですが、慎重である、注意深い、違う視点を持っている、といういい側面も考えられます。発言を促してみたり、否定的な意見を取り上げ、どうしてそう思うのかなど、周りでサポートしてみるといいかもしれません。小さな後押しが、前向きに関わるきっかけとなることもあるでしょう。
消極的な人の特徴は?
消極的には共通の特徴が見られるようです。どんな特徴があるのでしょうか。一緒に見ていきましょう。
1:自信がない
消極的な人は自信を持ちにくく、自らの能力や価値を過小評価してしまう場合があります。他人と自分を比較してしまい、自分が劣っていると感じることが多いようです。そのため、他人の意見や成功に頼ってしまう面もあります。
2:過去の失敗を引きずっている
自分が出来なかったことや失敗してしまったことに、強い後悔の念があることも、消極的な人の特徴と言えます。過去の失敗を繰り返し考えてしまい、そのことが将来に与える影響を過大に評価する傾向にあります。新しいチャンスや経験を、受け入れることが難しくなる場合が多いようです。
3:コミュニケーションが苦手
消極的な人は、なるべく他人とのコミュニケーションを避け、関係を築くことに苦手意識を感じている場合があります。自分の意見や感情を表現することが難しく、周りに理解してもらえないことも…。親しい人や友達も少ない傾向にあります。
4:新しいことへの抵抗感がある
新しいアイデアや挑戦に対し、消極的な人は、取り組むことが難しいようです。過去の無難な経験に固執し、安定を求める傾向も。リスクを冒すことを避けがちで、失敗を避けるあまり、成長や成功の機会を逃してしまうことがあります。
5:他力本願
自分で判断することなく、他人に頼って行動してしまいがちなのも、消極的な人の特徴です。責任が自分に及ぶのを回避するため、最低限のことだけで済ませてしまうことが多いでしょう。主体性があまりないので、恋愛においては、つまらない人と思われてしまうかもしれません。
消極的を克服する方法とは?
自分の消極的な性格を見直したいという方は、ぜひ実践してみましょう。ここでは3つ紹介します。
1:ポジティブな考え方を身につける
消極的な考えを打破するためには、ポジティブな考え方を養うことが重要です。例えば、自分の強みや成功体験にフォーカスして、書き出してみてください。また、失敗や困難をチャンスととらえる習慣をつけましょう。感謝の気持ちを意識的に取り入れることで、心の持ちようが変わることもあります。
2:挑戦と成長を受け入れる
消極的な傾向を克服するためには、新しい挑戦や経験に、積極的に取り組むことが必要です。小さな目標から始め、成功体験を重ねることで自信がつくでしょう。毎日早起きをする、1日3,000歩を歩く、など、どんなことでも構いません。達成感を得ることで、「自分はできる」と前向きな気持ちが生まれます。
3:普段と違うことをしてみる
髪型を変える、デスクに花を飾る、明るい色の口紅に変えてみる、など、今までとは違う行動をとってみるといいかもしれません。服装には明るい色を取り入れてみましょう。外見を変えることは、一番取り組みやすい方法と言えます。雰囲気が変わると、周りからも声をかけられやすくなり、自ら話すことが苦手な場合は、コミュニケーションのきっかけとなるでしょう。
消極的の言い換え表現は?
消極的に似た表現はいくつかあるようです。例文とともに紹介します。これを機に覚えてみてください。
1:受動的
他から動作・作用を及ぼされる様子。自分の意志からでなく、他人に動かされて物事に取り組むことを表します。
例文:チームメンバーの中で、彼は新しいアイデアを出すことなく、常に指示を待つ受動的な姿勢を見せている。
2:不活発
活気や勢いがないことや、動きが鈍いこと、またはその様子を言います。
例文:彼女はスポーツには全く興味を示さず、不活発な生活を送っている。
消極的の英語表現は?
消極的に似た意味を持つ英語を紹介します。これを機にマスターしておきましょう
1:passive
英語で、受動的な、消極的なといった意味を持つ形容詞です。現象や作用などが受動的である、外からの力によって起こることを表します。
例文:She was passive in that meeting, without speaking.
彼女はその会議において、発言することなく、受動的だった。
2:negative
ネガティブという言い回しは、日常的に良く使う表現ですね。英語で様々な文脈で使用される形容詞で、否定的な、消極的なという意味を表します。
例文:Her words and actions are always negative.
彼女の言動はいつも否定的だ。
最後に
本記事では、消極的について解説しました。消極的がダメだということはありません。しかしながら、自ら周りと関わらないことは、チャンスを逃すことであり、自身の成長の機会損失とも言えます。小さなことでも構わないので、無理のない範囲で、自分にできそうなことから始めてみてはいかがでしょうか?
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