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夫婦のお金の管理はどうしてる? 財布は一緒?
◆妻が管理
妻が管理している家庭の理由として、お金の管理が得意であることや、日々の食費や生活費のやりくり、貯蓄などお金のことは妻を筆頭に行っている家庭が多いから、と考えられます。
実際に、筆者の周りの30代〜40代の夫婦10組にアンケートを行った結果、6組が「お金の管理は妻がしている」という回答が得られました。
◆夫が管理
夫が管理している家庭の理由としては、妻がお金のやりくりが苦手であったり、収入のメインを担う夫がお金の管理まで担当したいという意向からのよう。先ほどのアンケートでも、3組は「お金の管理は夫がしている」という回答でした。
◆2人で管理
夫婦二人でお金の管理をしているというパターンも。毎月の給料から一定額を口座に入れたり、支出の項目別にどちらが払うかを決めているのだとか。こちらは、夫婦二人とも家計や資産について関心が高いカップルが多いようです。
もう喧嘩しない! 共働き夫婦のお金管理のやり方・方法
お金の管理は、しばしば夫婦で揉める原因になりやすいものです。できれば結婚前や同居前に、それが無理でもできるだけ早い段階で夫婦で話し合い、きちんとルールを決めておきたいものです。夫婦のお金の管理方法を4つご紹介します。
◆得意な方が管理をする
独身の頃と違って、夫婦(世帯)のお金の計算ってけっこう複雑。苦手な人がすると、ストレスが大きいうえにうまく管理ができないこともあるので、お金の計算に強い、お金の知識がある、家計簿ソフトを使うのが得意、貯蓄や投資の知識があるなど、できるだけ得意な方が管理を担当することがおすすめ。
◆費目別に管理する
夫の口座からは家賃や光熱費、貯蓄に回すお金など固定費を支払い、妻の口座からは食費や通信費など変動しやすい費用を支払うという方法。担当する費用以外の部分はそれぞれが自由に使えるお金となるので、お金の流れを把握しやすいことがメリットです。ただし、相手が担当している部分の収支が不透明になりやすく、世帯全体のお金の流れを把握しにくいというデメリットもあります。万が一、相手の口座にお金が入っていないなどで支払いが遅れ、督促状が来るとなると大ごとなので、お互いがある程度お金の管理ができる夫婦に向いている方法かもしれません。
◆共通の銀行口座を作り、一定額を入れる
共通の銀行口座を作り、事前に決めた額を毎月口座に入れるという方法もあります。お互いに一定額を入れるだけなので実際の収支に左右されず、項目別に管理する方法よりも不公平感が少ないものの、毎月お金を口座に入れないといけないという手間は大きなデメリットかもしれません。しかし、銀行口座を見るだけで毎月の収支が一目で管理できるので、最もシンプルで便利な方法といえそう。
◆収入をまとめる
夫婦の給料を一つの口座にまとめ、そこから固定費や生活費、お互いの小遣いを捻出するもの。家計だけでなく、お互いの収入も全て把握できるので最も透明性の高い方法です。
ただし、全てのお金を集約するので、たくさんお金があると勘違いしてしまいやすいので、使いすぎには注意。貯蓄や投資に回すお金もしっかり確保しておきましょう。
夫婦のお金管理はアプリでもできる
お金の管理はぜひアプリで! 口座を登録したりレシートを読み取ったりするだけでお金を簡単に管理できる便利なアプリがたくさんあります。代表的なアプリを3つご紹介します。
◆マネーフォワード ME
家計簿アプリ利用率NO.1と謳っているのが、このマネーフォワード。銀行口座の連携はもちろん、クレジットカード、携帯の明細、電子マネー、証券口座や投資信託口座、年金など、あらゆる金融サービスに対応しているのが強み。シンプルで見やすく、アプリの画面も視覚的に操作できるところもおすすめです。
また、アカウントを夫婦で共有できるので、お互いが家計を把握することができます。
◆OsidOri
夫婦で家計を管理、といえばこのアプリ。夫婦やカップルに特化した家計簿ソフトなので、世帯全体のお金も、夫婦それぞれの個人口座も一つのアプリで管理できるところが特徴です。もちろん、銀行口座をはじめ諸々の口座との連携もできます。
◆Zaim
元祖家計簿アプリとも言えるのがこちらの「Zaim」。日常生活に役立つ機能が満載で、資産管理というほどの大きなお金はまだないけれど、まずは日々の家計をしっかりと便利に管理していきたいという人におすすめです。表示もシンプルで一目でわかりやすいので、ざっくりでいいので資産を把握したいという人にも。
夫婦のお金管理の注意点
◆ルールを決める
必ずやってほしいのが、夫婦でお金の管理のルールを決めることです。なんとなく妻が管理する、なんとなく夫が管理する、という状態ではいつか必ず意見の衝突や揉め事が起こります。どのように管理するか、毎月いくらをどのように家計で使うのか話し合っておきましょう。具体的には、お給料に対するお小遣いや、デートや旅行など夫婦で使う額をどこから捻出するか、共通口座に紐づけているクレジットカードを使っていい範囲といったところまで決めておくと安心です。
◆情報共有を定期的に行う
どちらか一方が管理していても、現在どのくらいの資産があるか、どのくらいの割合を貯蓄に回しているかといった情報を夫婦で共有しておくようにしましょう。情報を共有しておくことで、お金のことを相手任せにせず、自分ごととして捉えられるようになります。
◆お金の使い道に干渉しすぎない
それぞれが自由に使えるお金やお小遣いの使い道には干渉しないのがベター。個人のお金は、家計に影響を及ぼさないのであればどのように使ってもOKというように多少の余裕がないとお互いに苦しくなってしまいます。つい口を出したくなるものですが、ギャンブルなどにハマって生活費や貯蓄に手をつけるようなケースでなければ基本はお互いに干渉しないのがよいでしょう。
旦那がお金を管理させてくれない場合は?
どういう理由で管理を任せてくれないか、どういう理由で自分がお金の管理をしたいのかによっても変わってきます。
妻が破滅的にお金の管理が下手だったり無駄遣いが多すぎたりして、夫が管理した方が家計がうまくいくのであれば、下手に妻が管理しない方がいいでしょう。夫がお金の管理をすることで妻を支配しようとしているなどモラハラや経済的DVの可能性がある場合は、夫と話し合いを持つべきかもしれません。
どちらにしても、夫婦で話し合い、お互いが納得する形でお金を管理するのがベストです。
夫婦でお金の話をしよう!
夫婦といえどお金の話をするのは憚られる…… という人も多いもの。でも、お金の話は夫婦の問題です。いつでもお金の話をできるような環境にしておき、夫婦がお互いに当事者として積極的に管理をしていけば、うまくお金の管理をしていけるでしょう。
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ライター/コラムニスト コマツマヨ
WEBサイトライティングをメインに、インタビュー、コラムニスト、WEBディレクション、都内広報誌編集、文章セミナー講師など幅広く活動。