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2023.10.13

焼け石に水の意味とは?どういう場面で使う?言葉の由来やシーンごとの例文を解説

ほんの些細な努力や援助では何の役にも立たないという意味の言葉に、「焼け石に水」があります。高温で熱くなった石にわずかな水をかけてもすぐに蒸発してしまうことから、「役に立っていない様子」を例えて使用される言葉です。本記事では焼け石に水の意味や使うシーン、例文をご紹介します。

焼け石に水とは?

焼け石に水は「やけいしにみず」と読み、「多少の援助や努力では効果がない」という意味です。状況がそれほどに悪く、援助や努力が足りないということを表します。今後、大きな効果が期待できないとき、あるいは実際に努力や援助の効果がなかったときに使います。

ここでは、焼け石に水という言葉の由来や使うシーンについてみていきましょう。

言葉の由来

焼け石に水という言葉は、火で熱して焼いた高温の石に水をかけたときに起こる反応が由来となっています。高温の石にわずかな水をかけても、あっという間に蒸発し、焼けた石に変化は起こりません。

この様子を例えて、わずかな努力や援助では役に立たないという意味を持つ言葉になりました。焼け石は状況を表し、わずかな水は努力や援助を指します。

焼け石に水はどんな場面で使う?

焼け石に水はビジネスシーンや日常会話など、さまざまな場面で使われます。まず、今後の状況がすでに悪い方向にあり、わずかな努力では効果が期待できないときに使う言葉です。焼け石に水で期待できないながらも「やらないよりはまし」という意味でも使われます。

また、努力はしたものの、結果的に効果がなかったと過去を振り返るときにも使われる言葉です。

焼け石に水の例文

困っている女性のイラスト
(c)Adobe Stock

焼け石に水の使い方について、使うシーンごとに例文をみてみましょう。

(今後の効果が期待できないとき)

・被害が広範囲に広がり、今から手を打っても焼け石に水の状態だ

・借金が膨れ上がり、毎月わずかな金額を返済しても焼け石に水だ

・試験までを明日に控え、慌てて勉強を始めても焼け石に水にすぎない

・これまで何度も約束を破っておいて、「必ず守る」と今さらいわれても焼け石に水だよ

(結果的に効果がなかったとき)

・トラブルを解決するためにできるだけのことをしたが、結局は焼け石に水だった

・休日で渋滞が長く続き、早く家を出ても焼け石に水だった

・その町の治安は非常に悪く、これまで行なってきた施策はすべて焼け石に水になってしまった

焼け石に水の類義語

焼け石に水には同じような意味の言葉があり、合わせて覚えておけば、表現の幅が広がります。主な類義語に、以下のような言葉があげられます。

・二階から目薬(にかいからめぐすり)

・無意味(むいみ)

・無価値(むかち)

・徒労(とろう)

・付け焼き刃(つけやきば)

どれも、物事がなんらの成果を出さずに終わるという意味で使われる言葉です。このうち、2つの類義語についてみていきましょう。

二階から目薬

目薬
(c)Adobe Stock

二階から目薬とは、二階から階下の人に目薬を差すという意味で、「もどかしいこと」「遠回しすぎて効果がないこと」に例えた言葉です。

目薬を二階からさしても命中する確率が低く、あまり効率的ではないことを表現しています。 効果がほとんど得られないことを表す焼け石に水に似た言葉といえるでしょう。

(例文)

・事業を立て直すために、この金額では二階から目薬だ

・彼はミスばかりしており、ただ注意するだけでは二階から目薬だろう

付け焼き刃

付け焼き刃とは日本刀に関連する言葉で、 切れない刀に間に合わせの焼き刃をつけ足したものを指します。見た目には切れそうに見えても、実際は役に立たないことから、その場をしのぐために知識や技術などを間に合わせに身につけるという意味で使われる言葉です。

付け焼き刃の具体例として、試験の前の日に一夜漬けで勉強することがあげられます。

(例文)

・付け焼き刃の知識しかないため、試験合格することはできなかった

・付け焼き刃の対策を重ねてきたばかりに、経営状態が社内だけでは解決できないほど悪化している

焼け石に水の対義語

焼け石に水には、以下のような対義語もあります。

・火に油を注ぐ

・塵も積もれば山となる

「火に油を注ぐ」は、勢いがあるものをさらに勢いづかせる行為をすることです。「塵も積もれば山となる」は、些細な行動も継続することで大きな結果につながることを表します。どちらも、行動に効果がないことを表す焼け石に水とは対義となる言葉です。

焼け石に水の対義語を解説します。

火に油を注ぐ

火に油を注ぐ(ひにあぶらをそそぐ)とは、ただでさえ危ないものに勢いをつける行為で、事態を悪化させるという意味です。また、憎悪や恋愛感情など激しい感情をあおるという意味もあります。

良くない状況をさらに悪化させるという意味で使う言葉であり、良い状況をさらに良くするという意味で使うのは誤りです。

(例文)

・仕事でミスをして上司に叱責された。思わず言い訳をしたらさらに怒りを買い、火に油を注いでしまった

・試合がピンチの場面で選手交代したところ、さらに点数を取られて火に油を注ぐ結果になった

塵も積もれば山となる

塵も積もれば山となる(ちりもつもればやまとなる)は、塵のように小さな存在でも、時間をかけて積もれば山のようになることを例えて、些細な行動も時間をかけて継続すると大きな結果につながるという意味の言葉です。

「小さな善行や努力も地道に積み重ねれば良い結果が生まれる」というポジティブな意味と、「些細な無駄が大きな損失につながる」というネガティブな意味の両方があります。

(例文)

・塵も積もれば山となると思って毎月少しずつ貯金をしていたら、10年後にはかなり大きな金額になっていた

・少しぐらいの浪費だからと甘く考えていると、塵も積もれば山となるで家計が厳しくなるよ

焼け石に水は正しい場面で使おう

焼け石に水は、焼けた石にわずかな水を注いでもなんの変化もないように、悪い状況では些細な努力や援助は何の役にも立たないという意味です。今後の状況に対して努力をしても期待できないこと、あるいはこれまでの努力が役に立たなかったということを表します。

焼け石に水には、複数の類義語や対義語があります。一緒に覚えることで、シーンごとに適切な表現ができるでしょう。

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