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2023.08.13

年収650万円は高い方? 住居にかけられる金額や家計管理のコツを紹介【専門家監修】

年収650万円は、全体の平均給与から見ると高い収入に入ります。年収650万円の手取り額や住居にかけられる金額はいくらか、一緒にチェックしていきましょう。また、家計管理のコツも紹介しますので、参考にしてくださいね。

年収650万円、収入として高い?

年収650万円と言うと、高い収入に入るのかどうかわからないという人もいるでしょう。実は、年収650万円は、全体の平均から見るとかなり高め。年収650万円を稼げる人はそう多くありません。

年収650万円は高い収入の部類になりますが、実際はどのような暮らしぶりになるのでしょうか? 手取り額や住居にかけられる金額を見ていきましょう。

令和3年度の平均給与は、約443.3万円

国税庁が公表している、「令和3年分 民間給与実態統計調査」によると、令和3年の平均給与は、男性が545.3万円、女性が302万円でした。また、給与所得者1人あたりの平均は、443.3万円です。

この平均値を見ると、1人で年収650万円というのは平均よりも高めであることが読み取れます。

出典:国税庁「令和3年分 民間給与実態統計調査」 
P15 (第10表)平均給料・手当及び平均賞与

平均年収が650万円を超えるのは、50代以降!

同じく「令和3年分 民間給与実態統計調査」の報告から、平均給与を年齢階層別に見たところ、年間の平均給与が650万円を上回るのは50代に入ってからであることもわかります。

20代や30代の年間平均給与は400~500万円台なので、この年代が年収650万円になるのは多くないと思っていいかもしれません。この点からも、年収650万円が高めの収入であることがおわかりいただけるでしょう。

出典:国税庁「令和3年分 民間給与実態統計調査」 
P19(第14図)年齢階層別の平均給与

年収650万円、手取りも高め?

会社員の場合、年収は1年間の収入合計額を指します。ここから税金や社会保険料などが引かれますので、実際に手元に入るお金は年収よりも少ないものに。

税金や社会保険料は、家族構成などにより変わりますが、年収650万円だと、150万円程度差し引かれることが多いでしょう。そうなると、手元に入る金額は、500万円程度ということになります。

賞与の有無により変動しますが、毎月の手取りは35~40万円をイメージするといいですね。繰り返しになりますが、年収の金額がそのまま手元に入るわけではありませんので、その点を誤解しないようにしてくださいね。

年収650万
(c)Adobe Stock

年収650万円で、住居にかけられる金額は?

ここからは、年収650万円の人の住居にかかるお金について、チェックしていきましょう。

住居を借りる場合の目安は

年収650万円の人が住居を借りる場合、家賃は年収の20~25%以内が望ましいとされています。年収650万円だと、家賃の目安は、10.8~13.5万円以内。この範囲内で物件を探すのがいいですね。

ただし、家賃は地域差があるもの。地域によっては、この金額だと希望条件に見合う物件を探すのは難しいということもあるでしょう。上記はあくまでも目安のため、それぞれの事情により調整をするといいですね。特に、子供のいる家庭や、家族の人数が多い家庭は、ある程度広い家が必要になることが多いでしょう。

参照:三菱UFJ信託銀行|家賃の適正予算はいくら?あなたの年収から考える適正家賃

住宅ローンを利用し、住居を購入する場合の目安は

住宅ローンを借りて家を購入する場合は、年収の20~25%以内の返済額に収まるようにするのが一般的。しかし、返済額については、子供の教育費や将来を考慮し、検討する方がいいでしょう。

月々の住宅ローン返済額を上記の枠内に収め、35年のローンを組むと、単純計算で約4,500~5,670万円なら借りられる可能性があります。つまり、このくらいの金額の物件であれば、購入できるかもしれません。

ただし、住宅ローンで適用される金利により、借りられる金額は変わります。気になる人は、まず金融機関でシミュレーションをするといいですね。

年収650万円の人が住宅ローンで注意すべきこと

注意したいのは、「借りることができる金額」と「返済し続けられる金額」は違うということです。金融機関が提示する金額は、あくまでも「借りることができる金額」。返済できる金額ではありませんので、この点は注意してください。

住宅ローンは、長期にわたり、多額のお金を返済することになります。その期間、今の状態が維持できるかどうかは誰にもわかりません。そのため、無理のある返済計画にしてしまうと、大きな危機を招く恐れがあります。

年収が650万円を下回ることがあっても返済を継続することができるか、返済しながら貯金ができるかどうかを考えながら、返済計画を練ってくださいね。

年収650万
(c)Adobe Stock

年収650万円で、貯金の額を増やすには?

貯金についてはさまざまな考え方がありますが、一般的な貯金の目安は手取り額の2割とされています。手取りが40万円であれば、1か月8万円を貯金できるのが理想です。

ただし、家族構成や子供の年齢によっては、貯金が難しくなることも。年収650万円は収入として高めですが、家計管理はしっかりとすることをおすすめします。

ここからは、年収650万円で貯金に回せる額を増やす方法を紹介しましょう。

家計管理で欠かせないのは、支出の管理

これはどの年収の人にも言えることですが、貯金の邪魔をするのは毎月の無駄な支出です。支出を記録し、無駄な出費を洗い出すことができれば、貯金に回せる額はずいぶんと変わるでしょう。

そこで必要になるのが家計管理ですが、もっとも有効なのが、毎日の支出を記録すること。何にどれだけ使っているのかを記録することで、自分のお金の使い方が明確になりますから、対策も取りやすいですよ。

家計簿で支出を記録するのがおすすめですが、それが面倒で続かない人もいるでしょう。最近では、銀行口座やクレジットカードを連携し、手軽に支出の記録が残せるアプリが登場しています。いろいろなものを使い、自分に合う家計管理の方法を見つけてみるのもいいかもしれませんね。

資産運用も視野に入れてみて

毎月一定額の貯金ができている人は、資産運用をすることも視野に入れるといいでしょう。iDeCoやNISAは、非課税で投資ができますから、節税につながることもあります。初心者でも簡単に始められる商品が出ていますので、検討するのも一つ。

年収650万円の場合、多額のお金を資産運用に回すのはリスクがあります。まずは小額から資産運用を開始し、コツをつかむのがいいでしょう。

年収650万
(c)Adobe Stock

最後に

年収650万円は、平均給与から見ると、収入が良い部類に入ります。年収は総支給額のため、ここから社会保険料や税金が差し引かれることになりますが、手取りの目安は500万円程度。賞与の有無により変わりますが、月々の収入は35~40万円くらいになるでしょう。年収650万円だと、住居にかけられるお金も少し余裕がありますが、家賃も住宅ローンも支払い続けなければならないもの。その点を意識し、無理のないマネープランを考えてくださいね。

TOP画像/(c) Adobe Stock

【関連リンク】

益田瑛己子

ライター・キャリアコンサルタント・ファイナンシャルプランナー。金融機関の営業職として長年勤務し、現在はライター(ブック・Web)として活動中。3人の子供が自立し、仕事と趣味を謳歌している。
ライター所属:京都メディアライン


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