ベイカーパンツって何？デザインの特徴やおすすめコーデを紹介【スタイリストが解説】

【スタイリストが解説】ベイカーパンツとは？

あえてフェミニンなアイテムを組み合わせたり、思いっきりカジュアルに振ったり、いろいろなスタイリングを楽しめるベイカーパンツ。大人カジュアルにかかせないアイテムのひとつですが、その意味や特徴をご存知でしょうか？

知っていそうで意外と知らないベイカーパンツの由来やチノパンとの違いについて、スタイリスト・城長さくらさんに教えていただきます。

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名前の由来について

「ベイカーパンツとはワークパンツの一種。ベイカー＝パン屋さんのことで、パン職人がはいていた作業服が語源とされています。ただし、名前の由来については諸説あり、どの説が正しいのかまでは、断定できていないようです」（スタイリスト・城長さくらさん、以下「」同）

日本では一般的に「ベイカーパンツ」と呼ばれていますが、正式名称は「OG 107 utility pants（ユーティリティーパンツ）」。ベイカーパンツは米軍の作業着として愛用されていたパンツ（ユーティリティーパンツ）なので、正式名称には米軍のカラーコード（107）がついているそう。OGは、オリーブグリーンの略です。軍服として使われていたパンツがパン職人へ広まったとも言われていますし、その逆で、パン職人がはいていたパンツを作業服として軍が取り入れた、という説も！ この辺りは曖昧なようです。

デザインの特徴

「大きな外付けのパッチポケットや、フラップ付きのバックポケットが特徴的。ミリタリーパンツの一種として分類されることもあります。ミリタリーパンツの代表格、カーゴパンツより生地がソフトなものが多いですね」

チノパンとの違いは？

「チノパンとのデザイン的な違いは、大きな四角いポケットがあるかないか。ベイカーパンツには大きなスクエアポケットが付いていますが、チノパンにはスリットタイプの一般的なポケットが付いていることが多いです。シルエット的には、チノパンがタイトなものやストレートタイプが多いのに対し、ベイカーパンツはゆったりとしたワイドシルエットが多い印象ですね」

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【2023年最新】ベイカーパンツをはきこなすポイント

ミリタリー感が強く、メンズライクになりがちなベイカーパンツ。大人が取り入れるには、どのような点に気をつければよいのでしょうか？

POINT1｜思いっきりカジュアルに、でも女っぽさは忘れずに！

「たとえば、ベイカーパンツにTシャツを合わせ、スウェットを肩巻きした思いっきりカジュアルなコーディネート。でも、裾ロールアップで足首を見せて華奢なサンダルを合わせたり、キラッと光るアクセで盛ってみたり。ちょっとした肌見せや小物で大人っぽく仕上げるのがおすすめです」

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POINT2｜フェミニンブラウスを合わせて甘辛MIX

「総レースやビッグカラーの甘めブラウスに、ベイカーパンツを合わせてみてください。ブラウスの甘さがカジュアルなパンツによって中和され、余裕が感じられる大人のMIXスタイルが完成するはずですよ」

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POINT3｜ビッグジャケット合わせで鮮度高く

「トレンドのビッグジャケットを合わせれば、メンズライクかつカジュアル感も感じさせる新鮮なスタイルに！ 今までとはちょっと違うバランスを楽しめます」

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【コーディネートの注意点】

「ゆったりシルエットのベイカーパンツは、体型を気にすることなく着れる万能アイテムですが、ボトムがゆったりなぶん、コンパクトなトップスを合わせがち。それも正解ですが、上半身にボリュームがある人がタイトなトップスを合わせると、逆にシルエットが大きく見えてしまうこともあります。その場合は、首もとがすっきりしたトップスを選ぶと抜け感が出て、全体のバランスも整いますよ」

【色ごとの着こなし】おすすめコーデを厳選

ベーシックなカーキに加え、シックなブラック、ニュアンスのあるラベンダーのベイカーパンツをピックアップ。今すぐマネしたい着こなし実例をお届けします。

カーキ｜ボリューム袖ブラウス合わせでモードな雰囲気に

モード感が引き立つ大胆なパフスリーブブラウスにベイカーパンツを合わせた辛めな着こなし。足元はアニマル柄でエッジを効かせて。

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ブラック｜ALLブラック＆レザー素材でとことん辛く！

リッチなレザー素材のベイカーパンツと、ツヤ感のあるベンチコートが立体的なフォルムを描き、モダンな佇まいに。大胆に素材を変えることで、ALLブラックの洒落感が格段に上がる。

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ラベンダー｜きれいめに着こなすならニュアンスカラーが最適

シアーブラウスにカラーデニムを合わせてきれいめに。ニュアンスのあるラベンダーカラーも、デニム地なら甘くなりすぎずドライに着こなせる。

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【季節ごとの着こなし】おすすめコーデを厳選

トップスや素材次第でALLシーズン楽しめるベイカーパンツ。季節に合わせたコーディネートをご紹介！

春｜リネンブラウスを合わせて軽やかに！

透け感のあるリネン素材のヴィンテージ風ブラウスを合わせた軽やかなスタイル。やわらかなブラウスとしっかりとしたベイカーパンツのギャップが、モダンな印象に導く。

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夏｜フリルブラウスを合わせた甘めカジュアル

ノースリーブブラウスにドライなベイカーパンツを合わせて、ヘルシーな肌見せを。天然素材のバッグやフラットシューズでナチュラルさを加えることで、大人の余裕を感じるスタイルに。

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秋｜ベーシックアイテムの組み合わせに小物で女らしさをプラス

黒のカットソーにカーキのベイカーパンツを合わせたラフなスタイル。ただのカジュアルに終わらせないため、ツヤのあるレザーバッグや時計、イヤーカフといったきれいめ小物をちりばめて、ほのかに女らしさを香らせて。

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冬｜タイトニット合わせならカジュアルなのに女っぽい

ワイドレッグのベイカーパンツは、ハイウエストでベルト付きならよりモード感高く。渋めのカーキ×パープルがかったブラウンの色合わせもおしゃれ。タイトニットに加え、Vカットが辛口なヒールパンプスで女らしさを底上げ！

今季注目のワークパンツにタイトニットを合わせて

最後に

フェミニンなアイテムやコンサバコーデにプラスすることで、こなれ感を演出してくれるベイカーパンツ。テイストや素材の違うアイテムを組み合わせることで、洒落感がグッと増し、大人っぽい着こなしが叶います。

監修者：スタイリスト　城長さくら

スタイリスト・望月律子氏に師事し、独立。シンプルなアイテムを色やシルエットの組み合わせでおしゃれに味つけするスタイリングで人気上昇中！ 現在は『Oggi』などの女性誌や広告、カタログなどで活躍の場を広げている。Instagram（@shiroosa）では日々のスタイリングを公開中。おしゃれのヒントが詰まった投稿はどれも見逃せない。