【スタイリストが解説】フェミニンとは｜その意味と甘すぎないフェミニンコーデも紹介

フェミニンとは

ふんわりとしたフレアスカートやボリュームスリーブブラウス、美シルエットのワンピースなど、私たちのワードローブにかかせないフェミニンなアイテム。フェミニン＝女性らしさをイメージしますが、実際にはどのような意味があり、どんなスタイルをさすのか、スタイリスト・城長さくらさんに教えていただきます。

ソリッドなジャケット×フレアスカートでおしゃれに甘く気分を上げて！

フェミニンスタイルの特徴

「フェミニンには、女性らしい、優しい、品のある、などの意味があります。シフォンやレースなどのやわらかな素材が使われていたり、淡いくて優しい色味が多いのも特徴的。フレアスカートやワンピースなどが代表的なアイテムです」（スタイリスト・城長さくらさん 以下「」同）

ガーリーとの違いは？

フェミニンと似たテイストにガーリーがありますが、このふたつに違いはあるのでしょうか？

「ガーリーは、かわいらしい、可憐、少女のようなイメージ。女の子らしいかわいいファッションをガーリースタイルと呼びます。フェミニンが大人の女性について使う言葉なのに対し、ガーリーはもう少し若い女の子に使うことが多い言葉ですね」

【2023年最新】甘すぎないフェミニンスタイルのポイント

アラサー世代になると、甘すぎるコーディネートに抵抗を感じることもありますよね。そこで、女性らしいアイテムを大人っぽく着こなす方法をご紹介します。

POINT1｜ベーシックカラーでまとめる

「フェミニンスタイルというと、オフホワイトや淡ピンク、ベージュといった優しいトーンの色が使われることが多いですよね。同じアイテムでも色が違うだけで印象が激変するので、フレアスカートやフリルブラウスなどを、モノトーンやブラウンなどのベーシックカラーにすると、全体的に落ち着いた雰囲気に見えます」

映える＆盛れる旬顔キャミワンピースで、夏をもっと楽しく！

POINT2｜ジャケットを合わせてみる

「フレアスカートやプリーツスカート、フリルブラウスなど、フェミニンアイテムには“動き”があるのが特徴的。そこにあえてカチッとしたジャケットを合わせると、一気に大人フェミニンに！ “静”と“動”をうまく組み合わせるのがポイントです」

ダブルブレストの紺ジャケットで知的さと程よい抜け感を演出

POINT3｜足元をカジュアルに

「いつもはヒールを合わせるところを、サイドゴアブーツやスニーカーなどに変えてみてください。女性らしさの中にカジュアル要素が加わって、大人なフェミニンスタイルが完成します。印象をガラッと変えるには足元を変えるのが、いちばん簡単で効果的ですよ！」

ワンピの足元は“デイト × デミルクス ビームス”のスニーカーで！

【アイテム別の着こなし】おすすめコーデを厳選

お出かけにも活躍する柄ワンピースやオフィスコーデにおすすめなきれいめブラウスなど、毎日を華やかに彩るフェミニンスタイルを、アイテムごとにお届けします。

ワンピース｜ヴィンテージライクな花柄で大人っぽく

黒ベースに華奢なタッチで描かれたシックな花柄。ミニショルダーやカラーパンプスといったきれいめ小物を合わせれば、花柄も甘すぎず凛とした表情に。

【柄ワンピ】はヴィンテージライクで大人っぽいものが狙い目！ おすすめと着こなし3選

ブラウス｜フリルブラウスをカラーパンツで爽やかに着こなして

首周りにたっぷりとギャザーの入った旬のドローストリングのデザインはライトグリーンのパンツに合わせれば清涼感UP。リボンを緩めてデコルテを見せるとまた違った印象に。片リボン結びにすると甘さ控えめに仕上がります。

表情まで華やぐブラウスコーデは、片リボン結びで大人っぽく！

ニット｜スイートなピンクニットをタイトスカートですっきりと

淡ピンクのクルーネックニットにタイトなツイードスカートを合わせてキレ味よく。ジャケットやポインテッドトウパンプスをプラスして、フェミニンなニットを辛めに着こなしたい。

ピンク初心者も挑戦しやすい！ 大人かわいい「淡ピンクコーデ」4選

スカート｜メンズライクなニットをかぶせて、スカートの甘さを軽減

薄手のティアードスカートにユニセックスのスキッパー襟ニットを合わせてカジュアルさをプラス。ネイビー×白のコントラスト配色でメリハリよく着こなして。

人気スタイリストが伝授！ 甘めなフレアスカートをカジュアルに着こなすコツとは？

【季節ごとの着こなし】おすすめコーデを厳選

季節に合わせて楽しみたい、大人のフェミニンスタイルをご紹介！ 通勤には辛口アイテムを、休日にはカジュアルアイテムを組み合わせるのが、小洒落て見せるコツです。

春｜イエローのボウタイブラウスで気分まで華やいで

透明感のあるイエロー、存在感のあるボウタイ、女性らしいシアー感…フェミニン要素たっぷりの艶ブラウスを、ハイウエストパンツでシャッキリ着こなして。ベルトやバッグといった小物は潔く黒で統一！

イエローのボウタイブラウスで着こなしも気分も華やかに♡

夏｜ボリュームスカートをロゴTやトングでカジュアルに

生地をたっぷり使った淡ブルーのフェミニンなスカートに、ロゴTやトングでアウトドア感をプラス。カジュアルさを加えることでスカートの甘さが抑えられ大人っぽく着こなせます。

ロゴT×スカートをトングやビーズネックレスで夏空仕様に！

秋｜ベリーカラーニット×スリットスカートで大人顔

ピンクともパープルともつかないベリーカラーは、若々しすぎない可愛さがあり、大人に似合う絶妙カラー。脚がチラッと見えるスリット入りスカートを合わせて、とことん女らしく。

今季旬！ 大人の女性にこそ似合うベリーカラーニットでフェミニンに

冬｜マシュマロみたいなふわふわニットを辛口小物で引き締めて

シュガーピンクのニットにストライプ柄スカートを合わせたフェミニンなスタイル。スイートな組み合わせも、大きなボストンバッグや黒のひも靴を加えることで、計算された大人の甘さに置き換わります。

辛口小物が、甘めコーデを“大人の余裕”に変える

最後に

大人のフェミニンスタイルをつくるポイントは、カジュアル感やキレのよさ、女っぽさなど、ほかの要素を足して甘さを緩和すること。単純に女性らしい服をかわいらしく着るのではなく、テイストMIXすることで、計算された甘さを楽しむことができるようです。

監修者：スタイリスト　城長さくら

スタイリスト・望月律子氏に師事し、独立。シンプルなアイテムを色やシルエットの組み合わせでおしゃれに味つけするスタイリングで人気上昇中！ 現在は『Oggi』などの女性誌や広告、カタログなどで活躍の場を広げている。Instagram（@shiroosa）では日々のスタイリングを公開中。おしゃれのヒントが詰まった投稿はどれも見逃せない。