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ポロシャツとは
スポーツウエアやカジュアルコーデで出番の多いポロシャツ。“オフの日の服”という印象が強いかもしれませんが、フレアスカートやスラックスを合わせれば、カジュアル通勤にも対応可能。実は着こなしの幅が広いポロシャツの特徴や着こなしのコツを、スタイリスト・城長さくらさんに教えていただきます。
ポロシャツの語源
「ポロ競技(馬に乗ってT字型のスティックでボールを相手ゴールに入れる競技)で着られていたことからポロシャツと呼ばれるようになったのが、この襟付きトップス。スポーツウエアのポロシャツは、襟と胸元の中央にボタンが付いています。吸水速乾や伸縮性のある素材が使われていることも多いですね。
一方、ファッションブランドから出ているポロシャツの素材はさまざま。ウールを使った長袖タイプもあります。ボタンの数や袖の長さも多種多様で、ボタンがないすっきりしたデザインのものも」(スタイリスト・城長さくらさん 以下「」同)
生地の種類
素材によっても印象が大きく変わるポロシャツ。スポーツ、アウトドア、通勤など、着用シーンに合わせて選ぶとよいかもしれません。
天竺
「生地の中でもっとも一般的な織り方といわれている平織りされた生地。ポロシャツのほか、カットソーやスエット、Tシャツなどにも使われており、伸縮性に優れているため着心地も◎!」
鹿の子
「石油から作られる合成繊維ポリエステルの一種。清涼感と通気性に優れているため、春夏服によく使われる素材です。動物の鹿の子供の背中の斑点模様と、この生地の編み目が似ていたことから、このように呼ばれるようになりました」
ポロシャツはどんなときに着用する?
サラッとしていて着心地のよいポロシャツですが、実際にはどのようなシーンで活躍するのでしょうか?
【テニスウエアとして】
「昔は、テニスをYシャツのような動きにくい服装でプレイしていたそうです。でも、それでは動きにくいので、ポロ競技で使用されていた吸水性、伸縮性に優れたシャツに紳士的なイメージなるよう襟を付けたそう。それからテニスウエアで用いられるようになりました」
【ゴルフウエアにも最適】
「テニス同様紳士のスポーツであるゴルフは、襟付きのウェアの着用が義務付けられるため、ポロシャツはゴルフウエアとしても活用されています」
【カジュアル通勤に活躍】
「ゆるっとしたニット素材のトップスやカジュアルな素材でも襟が付いているポロシャツであれば、きちんとした印象になるので通勤着としてもOK。ジャケットを脱いでもきちんとした印象がキープされるので、男性はクールビズの一環としてYシャツ代わりに着用することもあります」
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【2023年最新】ポロシャツをきれいめに着こなす方法
スポーティに見えがちなポロシャツですが、着こなしのコツを押さえれば通勤やお出かけにも活躍! どんなところに気をつければいいのか、見ていきましょう。
POINT1|まずは王道「テーパードパンツ」を合わせる
「シャツ×テーパードパンツはきれいめ通勤スタイルの王道ですよね。シャツをポロシャツに変えても、きちんと感はキープされて、なおかつポロシャツなら程よい抜け感が生まれます」
POINT2|タイトスカートで女らしく
「ボタンのデザインや配色で、どこか幼く見えたり、制服っぽく見えてしまうこともあるポロシャツ。そんなときは女らしさの代表格タイトスカートを投入。全体のシルエットもIラインで大人っぽく、きれいにまとまります」
POINT3|ジャケットでハンサムに
「ジャケットの下にポロシャツ着ることで、ブラウスよりもこなれた印象に! さらに、Vネックニットよりきちんと、クルーネックよりハンサムな印象に変わりますよ。ジャケットスタイルのマンネリ打破におすすめです」
【色ごとの着こなし】おすすめコーデを厳選
ベーシックカラーからきれい色、ビビッドカラーまで、さまざまな色のコーディネートをピックアップ! きれいめかつ、こなれて見える着こなしがそろいました。
ホワイト|ニットポロを軽やかジャケットですっきりと
なめらかなニット素材のポロシャツは、女らしいフレアスカートとも好相性。コットン素材のジャケットをはおってきちんと感を出しつつ、足元にはカラフルなハイテクスニーカーを合わせてアクティブに振ると新鮮!
グリーン|メンズならではのくすみカラーをグレーパンツで辛口に
前立て部分がボタンではなくファスナーになっているため、ミニマルな表情ながら首周りをすっきり見せてくれます。カジュアルすぎないからきちんとパンツを合わせれば、通勤コーデにも◎! ファスナーを開けて肌やネックレスをチラ見せすれば、タイトスカートを合わせるような女らしい着こなしにもマッチ。
ピンク|黒コーデの差し色にも最適なラベンダーピンク
ポロニット×ヴィンテージピンクがグッドガールな雰囲気。ニュアンスカラーのポロシャツを黒スカートや黒小物で引き締めて、程よくカリッ着こなして。甘めピンクなので黒の分量を多めにするとバランス◎!
オレンジ|ビビッドカラーをジャケット合わせでメンズライクに取り入れて
パキッとしたオレンジのポロシャツを、チェック柄ジャケットできれいめに。キャッチーなバングル&ブレスレットを大胆に重ね、メンズライクな装いをひとひねり。
【季節ごとの着こなし】おすすめコーデを厳選
しっかりとした厚手のコットン地や薄手のニット、半袖、長袖など、季節に合わせて選びたいポロシャツコーデをお届けします。
春|ニュアンスブルー×ベージュの爽やか配色
程よいシアー感と清涼感のある色合いで、夏先まで活躍。デコルテがきれいに見える薄ニットは、ボタンを留めるとメンズっぽくも着こなせます。
夏|マスタードのポロシャツをデニム合わせでアクティブに
くたっとしたポロニット×ブルーデニムのレトロな着こなし。マスタードカラーに映える大きめの白ボタンが、さりげないアクセントに。白寄りのベージュローファーで足元に抜け感を出して。
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秋|ノーブルなポロニットをロングフレアでリズミカルに着こなす
ライトグレーのポロニットは襟付きで、きちんとしたイメージ。ドット柄のフレアスカートを合わせてコーディネートに〝動き〟を加えることで、ワンランク上のカジュアルが手に入ります。
冬|フレアスカートの美シルエットを黒トップスで引き立てる
ハリのあるキャメルのナノーフレアスカートは、薄手のポロニット&ジャケットを合わせてシックにまとめると素敵。端正に着こなした黒のポロニットが、動きのあるスカートの引き立て役に!
最後に
スポーツシーンに限らず休日や通勤にも活躍するポロシャツ。パンツ合わせのハンサムなスタイルはもちろん、ロングスカートを合わせた女らしいスタイルも素敵です。ジャケットのインナーをシャツからポロシャツに変えるだけでも、通勤服の鮮度がグッと上がりますよ!
監修者:スタイリスト 城長さくら
スタイリスト・望月律子氏に師事し、独立。シンプルなアイテムを色やシルエットの組み合わせでおしゃれに味つけするスタイリングで人気上昇中! 現在は『Oggi』などの女性誌や広告、カタログなどで活躍の場を広げている。
Instagram(@shiroosa)では日々のスタイリングを公開中。おしゃれのヒントが詰まった投稿はどれも見逃せない。
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