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オフホワイトとは
ブラウスやニット、ワンピースなど、さまざまなアイテムに使われる「オフホワイト(off-white)」。どんな色ともなじみやすく、明るい印象に導いてくれる万能カラーです。今回は、そんな「オフホワイト」について深掘り! 色の特徴や似ているカラーとの違いなどを、スタイリスト・城長さくらさんに教えていただきます。
色の特徴
「クリアな白に少しだけほかの色が混ざった白色が、オフホワイトと呼ばれることが多いです。一般的には、純白に少し黄色や灰色を混ぜた色をさしますが、正確な定義はないため、ブランドやデザイナーによって多少、色の認識が異なる場合も。クリアな白が清涼感や切れ味のよい雰囲気を出すのに対し、オフホワイトは優しくやわらかなイメージ。ワントーンコーデの中になじませたり、暖色系のコーディネートと相性のよい色です」(スタイリスト・城長さくらさん 以下「」同)
似ている色との違い
オフホワイトとよく似た色に、ホワイト、アイボリー、生成りなどがありますよね。そういった色とどこが違うのか、色の特徴や用途から見ていきましょう。
ホワイト
「混ざりけのないパキッとした白のこと。夏に着るまっ白なTシャツやウェディングドレスの色をイメージしていただくと、わかりやすいと思います。ホワイトはモード感を出したいときにも便利な色。たとえば、モノトーンコーデもクリーンな白を使うと辛口に仕上がります。ダークトーンジャケットの下に仕込んだり、ニットの裾からチラ見せするインナーをホワイトにすれば、抜け感を出すこともできますよ」
アイボリー
「アイボリーは『象牙』を意味する言葉からきていて、オフホワイトよりも黄色味がやや強め。白に近いベージュのような色なので、ニュアンスカラーのワントーンコーデやブラウンなどの暖色系と相性抜群です」
生成り
「コットンなど作物由来の生地を染色せず、素材そのままの色合いを活かした色のことを生成り(きなり)と呼びます。アイボリーよりもさらに黄色味を強くしたイメージで、フランス語のエクリュと呼ばれることも。白っぽい黄色を指すことが多いですね。アパレルでは『生成り』というカラーで商品を出しているブランドはわりと少なく、似た色味のベージュやアイボリーと呼ばれることが多い気がします」
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やわらかい印象を与えるオフホワイトを、大人っぽく鮮度高めに着こなすポイントを聞きました。
POINT1:トーンの違うホワイト系カラーを重ねる
「オフホワイトはどんな色にもなじむ万能カラー。同系色のホワイトやアイボリー、エクリュ、ベージュなどを取り入れたワントーンコーデがおすすめです。このとき、アイテムごとに素材感を変えるとのっぺり見えを回避することができますよ」
POINT2:カジュアルなアイテムでオフホワイトを使う
「カジュアルコーデを大人っぽく見せたいときにも活躍する色。オフホワイトの上品なイメージのおかげで、白デニムやパーカーといったカジュアルアイテムも、ラフすぎず、きれいめに着こなすことができます」
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POINT3:小物で取り入れる
「ホワイトだと浮いてしまうバッグや靴でも、オフホワイトであればコーディネートになじみやすく、抜け感も生まれて一石二鳥!」
オフホワイトに合う色は? 配色から考えるおすすめコーデ
どんな色とも合わせやすい色ですが、中でも20代から30代におすすめの配色はこちら!
オフホワイト×白|優しいトーンにクリーンな白でアクセント
オフホワイトのセットアップにパキッとした白ニットを肩がけ。色味の異なる白を重ねることで、コーディネートに奥行きとメリハリが生まれます。
オフホワイト×ベージュ|大人っぽく好感度の高い鉄板配色
オフホワイトのニットジレにベージュのワイドパンツを合わせた、上品でありながら今っぽい組み合わせ。インナーに白ブラウスを入れることで、切れ味よく着こなして。
オフホワイト×黒|オフホワイトでモノトーンにニュアンスを
オフホワイトのボリュームスリーブブラウスに黒パンツを合わせたモノトーンスタイル。白×黒だとメリハリが利きすぎるときは、クリーミィなオフホワイトで程よくなじませるのも手。
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オフホワイト×ピンク|オフホワイトを重ねて甘めピンクの洗練度を高めて
ニット、コート、サンダルまでオフホワイトで統一し、1点ピンクパンツを投入。ハリのある素材とIラインを強調するタックセンタープレスが、きれいめに着こなせる秘密。
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【季節ごとの着こなし】オフホワイトのおすすめコーデを厳選
コーディネートをパッと明るく見せれくれるオフホワイトの、季節に合った着こなしをピックアップ!
春|カジュアルなロンTをフレアスカートで女っぽく
ブラウンカーキのロンTにたっぷりとしたオフホワイトのフレアスカートを合わせた上品スタイル。靴とバッグの色をそろえることで統一感を演出。
夏|丈短Tシャツ×ロングタイトでつくる最旬バランス
丈短黒Tとウエスト部分にロゴが入ったスカートというスポーティな組み合わせ。クリーンな白だと若い印象になりそうなスカートも、ニュアンスのあるオフホワイトなら大人っぽく着こなせます。
秋|セピア配色でノスタルジックな雰囲気を堪能
ブラウンのドット柄スカートにオフホワイトの丈短カーディガンを合わせた、クラシカルな装い。 カチューシャやモチーフネックレスで気分を高めて!
冬|鮮やかなグリーンニットをエレガントに着こなして
ブライトグリーンのニットは、ケーブル編みとボクシーなシルエットで着やせ効果も上々。オフホワイトのフレアスカートやブラウンのロングコートを加えて、ドラマティックに寄せると素敵。
色の力を借りてなりたいイメージに近づけて!
優しく上品な印象を与えるオフホワイト。ジャケットやパンツなどのカチッとしたアイテムには親しみやすさを、パーカーやスウェットなどのカジュアルアイテムにはきちんと感を漂わせてくれます。色のもつイメージを上手に使ってスタイリングを組み立てるのも、楽しい作業ですね。
TOP画像/(c)Adobe Stock
監修者:スタイリスト 城長さくら
スタイリスト・望月律子氏に師事し、独立。シンプルなアイテムを色やシルエットの組み合わせでおしゃれに味つけするスタイリングで人気上昇中! 現在は『Oggi』などの女性誌や広告、カタログなどで活躍の場を広げている。
Instagram(@shiroosa)では日々のスタイリングを公開中。おしゃれのヒントが詰まった投稿はどれも見逃せない。