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ビスチェとは
Tシャツやシャツにレイヤードすることで、コーディネートにトレンド感を出してくれるビスチェ。挑戦したいと思いつつ、着こなすのが難しそうと躊躇している方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、ビスチェのデザイン的特徴や大人が取り入れるときに気をつけたいポイントなどを、スタイリスト・城長さくらさんに解説してもらいました。
ビスチェの特徴
「ビスチェはフランスで生まれた言葉で、英語では『Bustier』と書き、肩紐のない下着という意味があります。元々は、背中やフロント部分がレースアップになっていて、コルセットのようにギュッと紐を絞めて体のラインを美しく見せるためのもの。でも、最近私たち日本人に流行っているビスチェは下着ではなく、単体でもレイヤードしても使える、ファッションアイテムのことを指すことが多いと思います。ニットタイプでストレッチ性のあるもの、ウエストや部分にゴムが入っているものなど、締め付け感なく着られるタイプが多いですね」(スタイリスト・城長さくらさん 以下「」同)
いつごろから流行り出した?
「2~3年前からチラホラ見かけましたが、まだあまり浸透していませんでした。それが、2022秋冬になって一気に身近なブランドからも多くリリースされたという印象があります。シャツに合わせたり、ジャケットに下に着たり、取り入れ方もさまざま。1シーズン終えて、引き続き春夏で展開するブランドが多いようです」
キャミソール・コルセットとの違いは?
キャミソールとの違い
「大きな違いは、肩紐があるかないか。ただし、最近は肩紐がついていてもビスチェとして出しているブランドがあるので、境目がやや曖昧に。ショート丈で体のラインに沿うデザインや、レイヤードして着る前程のものはビスチェだと考えるとよいと思います」
コルセットとの違い
「コルセットは元々、ウエストを細く、ヒップを豊かに見せるための補正下着。デザインは似ていますが、ファッションアイテムであるビスチェとは用途が異なります」
【2023年最新】ビスチェを着こなすためのコーデのポイント
一見、取り入れるのが難しそうなビスチェですが、ポイントを押さえれば大人にも十分着こなせるアイテム。そこで、これだけは知っておきたい、着こなしのコツをご紹介します。
POINT1|まずはシンプルなTシャツにレイヤード
「ものによっては色っぽさが出るので、カジュアルなTシャツに重ねてヘルシーに取り入れるのがおすすめ。きれいめに取り入れるなら、無地のジャストサイズのTシャツに重ねてみてください。もう少しラフさを出したいときは、オーバーサイズのTシャツにタイトなビスチェを重ねるのがおすすめ。サイズの違うアイテム組み合わせることでニュアンスが生まれて、洒落感も高まります。カジュアルスタイルのときは、ロゴTの出番! ロゴが少し見えるようにレイヤードしてください」
POINT2|アウター合わせもトレンド
「ビスチェを一枚で着るのは難しいので、ジャケットの下に合わせたり、カジュアルなミリタリーアウターやGジャンに合わせるのもおすすめです」
POINT3|シアートップスのインナーに
「シンプルなデザインのビスチェなら、シアートップスのインナーとしても活躍。もちろんシアートップスの上に重ねてもよいのですが、透け見え前提のインナーとして使うと、また違ったお洒落を楽しめますよ」
【色ごとの着こなし】今すぐマネしたいおすすめコーデを厳選
コーディネートの鮮度を上げてくれるビスチェ。ここからは、その色ごとの着こなしを見ていきましょう。
グレー|シックな黒コーデをビスチェで軽快に
黒のボトルネックカットソーとジャカードスカートをワンピースのように着こなして、さらにビスチェをオン! ビスチェ効果で、シックな黒スタイルが軽やかな印象に。メッシュバッグやトングサンダルのカジュアル小物を選んで、リラックス感を演出。
着たいけど難しい!? 「ビスチェ」の大人っぽい取り入れ方を、人気スタイリストが解説!
ベージュ|ボリュームワンピをビスチェで今っぽく
フェミニンなコットンワンピに、ビスチェとスニーカーを合わせて程よくカジュアルに。ビスチェのニット素材がコーディネートに奥行きを出してくれます。
猛暑の休日に何を着る?Oggi 専属読者モデル3人のリアルコーデSNAP
ネイビー|ストライプ柄ビスチェをセットアップで投入
同素材のビスチェとプパンツをセットアップ風に着こなせば、上級者コーデも簡単! 上下に同じ色をもってくることで全身のまとまりがよく、大人っぽく着こなせます。
【GU】セットアップなら簡単に上級者コーデを狙える!〈スタイリスト 槇 佳菜絵〉
【季節ごとの着こなし】大人女子におすすめのコーデを厳選
レイヤードしたり、インナーに仕込んだり…季節に合わせて楽しみたい、ビスチェのおすすめコーデをピックアップ!
春|デニムビスチェ×シアートップスで最旬に
定番デニムはトレンドにも挑戦しやすい素材。そこで、デニムビスチェの下に同系色のシアートップスを重ねた「いつもの一歩先」な着こなしにトライ。首と手首にパールを配して、その他を白と黒でまとめたら、クリーン&モードな春スタイルの完成!
休日は「攻め」のビスチェで! クリーン&モードな春スタイル♪
夏|ジャケットのインに仕込んで辛めに仕上げる
リネン素材のジャケットのインナーに黒のビスチェを合わせて。夏の肌見せも、媚びない黒ならピリッと引き締まります。
肌見せを辛口にシフトするなら、黒のリネンショートパンツが有効
秋|セットアップ風に着こなすマニッシュスタイル
ビスチェとパンツの色をベージュでリンクさせて、セットアップのように着こなして。ビスチェからのぞく、カットソーのシャーリングやボリューム袖がアクセントに。パールネックレスや華奢サンダルで、女っぽさを効かせのが都会的に仕上げるコツ。
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冬|ツイードビスチェで季節感を演出
白シャツ、デニム、ネイビーのカシミアコート。非の打ちどころのない不滅の組み合わせに、ツイードのビスチェを足すだけで一気にモード&フレッシュな印象に。
ベーシックコーデにプラスして最旬に
白シャツやデニム、黒ジャケットといった定番アイテムも、ビスチェをプラスすることで鮮度を上がり、着こなしをアップデートすることができます。デニムやツイードといった素材を選んで、季節感を楽しむのもおすすめです。
TOP画像/(c)Adobe Stock
監修者:スタイリスト 城長さくら
スタイリスト・望月律子氏に師事し、独立。シンプルなアイテムを色やシルエットの組み合わせでおしゃれに味つけするスタイリングで人気上昇中! 現在は『Oggi』などの女性誌や広告、カタログなどで活躍の場を広げている。
Instagram(@shiroosa)では日々のスタイリングを公開中。おしゃれのヒントが詰まった投稿はどれも見逃せない。