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インナーとは
「ジャケットのインナー」「インナーをチラ見せ」など、普段からよく使う「インナー」という言葉。「何かの内側に着る服」というざっくりとしたイメージがありますが、本当にそれで合っているのか、インナーの詳しい意味や種類について、スタイリスト・城長さくらさんに教えていただきます。
下着だけではなくもっとも内側に着る服をさす
インナーとは「インナーウエア」の略で、大きくわけてふたつの意味があります。
「下着」という意味で使う場合
「『インナー=下着』という意味。英語の『アンダーウエア』と同じように使います。カットソーの下に着るキャミソールや寒さ対策ではくスパッツなども、インナーの一種です」(城長さん、以下「」同)
「アウターの下に着る服」という意味で使う場合
「ファッション用語として使われる場合は、ほとんどがこちらのケース。たとえば、ジャケットの下に着るTシャツやニットの下に着るカットソーなどのことを指します。同じTシャツでも、1枚で着るときはインナーとは呼びませんが、ジャケットなどの下に着るときはインナーと呼びます」
インナーの種類
タンクトップ
袖がなく、カットソー地のものが多い。一枚で着れるものも豊富。
キャミソール
ショルダーストラップが細く、上から服を着てもラインが響きにくいのが特徴。
ベアトップ
ショルダーストラップがなく、バストからお腹周まわりを覆ったトップス。
Tシャツ
襟がなく、袖がある(主に半袖)トップスの総称。インナーとしてのTシャツは薄手のものが多い。
【2023年最新】インナーを着こなすためのコーデのポイント
POINT1:トレンドのシアートップスにレイヤード
「今シーズンも人気続投中のシアートップスはインナーがマスト。シアーシャツに華奢なストラップのキャミソールを重ねたり、あえて違う色のタンクトップを仕込んだり。透け感のあるシアートップスには、『下着見えしないインナー』を選ぶのが鉄則です」
POINT2:インナーで色や柄をさす
「インナーは春夏だけでなく、秋冬にも活躍します。たとえば、モノトーンコーデにグリーンやイエロー、ボーダー柄のTシャツをインナーとして仕込むのもお洒落。派手色や柄モノをチラ見せするだけで一気に垢抜けますよ」
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POINT3:スウェットやざっくりニットからちょい見せする
「カジュアルなスウェットにハイネックカットソーを入れたり、ざっくりニットにシアーカットソーを重ねて襟や袖口から少しのぞかせる着こなしが人気。ひと手間かけることで、きちんと感が出たり、こなれて見えるので、今どきの着こなしにはかかせません」
【色ごとの着こなし】インナーのおすすめコーデを厳選
黒|レースブラウスを黒インナーで辛口に
全体にカットワークレースが施されたドラマティックなブラウスも、黒インナーを合わせれば一気にモード感が加速。カーキのタイトスカートでとことんかっこよく着こなしたい。
白|グレーのシアーシャツからクリーンな白をのぞかせて
グレー×グリーンのニュアンス配色に白インナーでメリハリを! あいまいカラーに明るい色を1点差すだけで、軽やかさが格段に上がります。
グレー|オーバーシャツの透け感をリブタンクでヘルシーに
ともするとセクシーになりがちなシアー素材のオーバーシャツも、リブタンクを仕込めばこんなにヘルシー! インナーは、シャツの優しいベージュとなじみがよく、白スカートの清潔感も引き立ててくれるアイスグレーをセレクト。
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青|定番の紺ブレをボーダー柄インナーで鮮度高く
紺ブレ合わせの王道マリンも、カジュアルな細いピッチのボーダートップスをINにもってくると、程よく力の抜けた印象に。ブルーとネイビーを丁寧に重ねることで、今っぽく着こなせます。
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【季節ごとの着こなし】インナーのおすすめコーデを厳選
春|シアーブラウスに同色タンクを合わせてモダンに着こなす
パリッとしたオーガンジーの透け感トップスとインナーのリブタンクを黒で統一。フェミニンに寄りがちなブラウスも黒を選べば辛口モードな印象に。
【透け感トップス】はどう着れば上手くいく? インナー問題解決します♡ 着こなし6選
夏|ロングジレにタンクを仕込んだきれいめカジュアル
ナチュラルなベージュのロングジレ×リブタンクをストレートデニムで大人っぽく着こなして。
秋|インナーで濃淡をつけたグラデーションスタイル
ブラウンのシアーニットに、ワントーン濃いカップ付きキャミソールをIN! 同色系で濃淡をつけることで、計算された透け感を楽しめる。
【透け感トップス】はどう着れば上手くいく? インナー問題解決します♡ 着こなし6選
冬|こっくりとした配色に白インナーで抜け感を
パープルのニットに黒のバギーパンツを合わせた濃いめの組み合わせ。首まわりや裾から白カットソーをのぞかせて軽やかに着こなしたい。
インナー次第で女っぽくもヘルシーにもアレンジできる
たとえば、シアートップスに華奢なキャミソールをINして女っぽく。リブタンクを入れてヘルシーに! なりたいイメージに合わせてインナーを選ぶのも、今シーズンらしいお洒落の楽しみ方。通勤用、休日用など、シーンに合わせて着分けるのも、大人のたしなみです。
TOP画像/(c)Adobe Stock
監修者:スタイリスト 城長さくら
スタイリスト 望月律子氏に師事し、独立。シンプルなアイテムを色やシルエットの組み合わせでおしゃれに味つけするスタイリングで人気上昇中! 現在は『Oggi』などの女性誌や広告、カタログなどで活躍の場を広げている。
Instagram(@shiroosa)では日々のスタイリングを公開中。おしゃれのヒントが詰まった投稿はどれも見逃せない。