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ボウタイとは?
ボウタイというと、リボン結びしたボウタイブラウスを思い浮かべますが、そもそもどのような意味があるのでしょうか? 言葉の意味やその起源について、スタイリスト・城長さくらさんに聞きました。
「ボウタイ(bowtie)とは、ネクタイを蝶結びしたもの。『ボウ=蝶結び』と『タイ=ネクタイ』を組み合わせた言葉です。ファッション的には、襟に長いタイが付いたブラウスを『ボウタイブラウス』と呼ぶことが多いですね。蝶結びして胸元のアクセントにすることが多いですが、最近ではボウタイを結ばず、自然に垂らす着こなしも人気。リボンのように結ぶと甘さの出るブラウスも、結ばす垂らすとニュアンスが出て、大人っぽく着こなせますよ」(スタイリスト・城長さくらさん 以下「」同)
歴史的起源について
ネクタイから派生して生まれたボウタイ。まずはネクタイがどのように生まれたのか?から見ていきましょう。
「ネクタイの起源は、フランス国王ルイ14世の時代と言われています。当時、フランスの警備にあたっていたクロアチア兵たちが、家族や恋人から贈られたスカーフを首に巻いていたそう。そのスカーフをルイ14世が気に入り、ファッションとして取り入れたのがきっかけなんだとか。フランス語ではネクタイのことを今でも『クラバット』と呼びますが、この言葉には『クロアチア人』という意味があるんだそうです。その後、ネクタイの結び目のみを残したボウタイ(蝶ネクタイ)が誕生しました」
ボウタイの種類
ボウタイ(蝶ネクタイ)には大きく分けて3種類あります。
セルフタイ・ボウタイ
普通のネクタイと同じような長細い形をしており、自分で蝶結びをするタイプ。
プレタイ・ボウタイ
初めから蝶結びの形ができていて、首元の金具で留めるタイプ。
クリップオン・ボウタイ
初めから蝶結びができていて、シャツにクリップで留めるタイプ。
【2023年最新】ボウタイブラウスのコーデのポイント
私たち女性の感覚では、ボウタイ=ボウタイブラウスというイメージがありますよね。ブラウスの襟元に長いタイが2本付いていて、自分で結んでアレンジすることができたり。
きちんとした印象のブラウスも多いですが、最近では華やかなビッグリボンや、後ろにボウタイが付いているインパクトのあるデザインも。そんなボウタイブラウスを今っぽく着こなすには、アイテムのテイストMIXと結び方にコツがあるようです。
Point1:カジュアルアイテムと組み合わせる
「きちんと感のあるボウタイブラウスで、あえて真逆のテイストであるスウェットやデニムなどを取り入れるのもアリ! 上品なボウタイブラウスをカジュアルに着こなすのも素敵です」
POINT2|サラッとひと巻きでこなれた印象に
「いわゆる蝶々結びが主流となっていますが、きちんと結ばず、ひと巻きして、ボウタイを長く垂らすのもおすすめ。着くずされてこなれた印象になりますよ」
Point3|片リボン結びで甘さを軽減
「輪っかをふたつ作るのではなく、片方だけ輪を作って結ぶと、きちんと感はありつつも、甘さが軽減され大人っぽく着こなせます」
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【色ごとの着こなし】おすすめのボウタイブラウスコーデを厳選
通勤にもデートにも活躍するボウタイブラウス。ここからは、色別のおすすめスタイルをご紹介します。
白|ライトグリーンのパンツを合わせれば清涼感たっぷり!
首周りにたっぷりとギャザーの入った華やかなボウタイブラウスを、爽やかなカラーパンツでフレッシュに! 片リボン結びで甘さ控えめに仕上げるのがポイント。リボンを緩めてデコルテを見せると、また違った表情を楽しめます。
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黒|甘盛りブラウスを黒でピリッと引き締めて
襟ぐりのギャザーをゆるめに絞り、首周りに抜けをつくりつつタイを片結び。ギャザー、タイ、ボリュームスリーブ…と甘さたっぷりの一枚は、黒×ミントのハンサム配色で引き締めて。
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ピンク|ニットパンツで着くずしてこなれた雰囲気に
華やかな淡ピンクのボウタイブラウスこそ、ニットパンツでラフに着くずして。ボリュームのあるブラウスも、裾をキュッと絞ったジョガーパンツならバランスを取りやすい。
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青|鮮やかなブルーを白パンツで引き立てて
周りと差がつくバックシャンな一枚。片結びがきれいにキマるよう、リボンの長さが左右で異なっているのもうれしいポイント。
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【季節ごとの着こなし】おすすめのボウタイブラウスコーデを厳選
アウターを組み合わせればロングシーズン楽しめるボウタイブラウス。その季節ごとの着こなしをご紹介します。
春|ボリュームリボンを細身パンツですっきりと
インパクトのあるリボンを際立てるため、ボトムは黒パンツでベーシックに徹して。ボリュームスリーブ×リボンの甘盛りブラウスも、黒パンツがしっかりと引き締めてくれます。
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夏|甘さのあるボウタイをデニムで辛口に
甘く見えがちな白のボウタイブラウスを、ダークインディゴのテーパードパンツでかっこよく。きれいめブラウスも、ボウタイをゆるくひと巻きして長めに垂らすことで、リラクシーな表情に!
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秋|ジレを重ねた今どきバランス
ストライプ柄のボウタイブラウスに、ニットジレをレイヤード。ブラウス×ニット素材の優しい印象を、黒パンツでかっこいいにシフト。
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冬|ジャケット合わせで甘さを調節
メンズライクなオーバージャケットをざっくりはおってブラウスの甘さを軽減。タイの片側を長く垂らして、かっこよく着こなして!
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【ちなみに】片リボンの結び方
スタイリスト・城長さくらさんもおすすめする片リボン結び。難しそうに見えるかもしれませんが、実はとっても簡単なんです。普通のリボン結びをやる容量で片方リボンを作り、ふたつめのリボンは輪っかにせず、そのまま引き抜くだけ! ぜひ、挑戦してください。
STEP1:ボウタイを正面でひと結びする
STEP2:下になったほうのタイで輪を作り、もう一方のタイを上からかぶせる。
STEP3:かぶせたタイを結び目の間から通し、そのまま引き抜く。
STEP4:リボンを形を整えたら完成!
甘めのボウタイブラウスは着こなしや結び方でかっこよく
今季のボウタイブラウスは、リボンが大きかったり袖にボリュームがあるなど、やや甘め。だからこそ、大人が着こなすには、ボトムを黒パンツで引き締めたり、スウェットやデニムでカジュアルダウンする必要があります。
また、タイの結び方でもガラリと印象が変わるので、なりたいイメージに合わせて巻き方も工夫してください。
TOP画像/(c)Adobe Stock
監修者:スタイリスト 城長さくら
スタイリスト・望月律子氏に師事し、独立。シンプルなアイテムを色やシルエットの組み合わせでおしゃれに味つけするスタイリングで人気上昇中! 現在は『Oggi』などの女性誌や広告、カタログなどで活躍の場を広げている。
Instagram(@shiriisa)では日々のスタイリングを公開中。おしゃれのヒントが詰まった投稿はどれも見逃せない。