今さら聞けない「袖丈」って何？アイテム別の測り方や裄丈との違いをスタイリストが解説

オンラインストアで買い物をするときに、特に気になるのが服のサイズ。ジャストサイズを探すためには「袖丈」も重要になります。そこで今回は、ジャケット、Tシャツ、パーカーといったアイテムごとの正しい袖丈の測り方を改めてご紹介。ベストな袖丈や今季らしい袖丈についても、スタイリストが解説します。

目次Contents

1 「袖丈」は、どこからどこまでを指す？
2 袖丈の測り方
3 「袖丈」と「裄丈（ゆきたけ）」の違いは？
4 アイテムごとの適切な袖丈は？
5 袖丈の正しい測り方を知ればサイズ選びで迷わない

「袖丈」は、どこからどこまでを指す？

服のサイズを測るときに重要な袖丈。同じサイズの服でも、袖丈の長さが違うと大きく見えたり、逆に窮屈そうに見えてしまうことも。そこで、まずはどこからどこまでを袖丈と呼ぶのでしょうか？スタイリスト・城長さくらさんに教えてもらいました。

「肩のつけ根にある『袖山（そでやま）』から、手首部分『袖口（そでぐち）』までの長さを袖丈と呼びます」（スタイリスト・城長さくらさん以下「」同）

袖丈の測り方

袖丈がどの部分をさすのか？が分かったところで、ジャケット、Tシャツといったアイテムごとの測り方や採寸するときの注意点をご紹介します。

【Tシャツの場合】

「測るときは、肩の切り替え部分から袖口までの直線距離を測ります。手もちのカットソーなどのサイズが知りたい場合は、誤差が出ないよう、シワやヨレなどを伸ばし、テーブルやアイロン台など平らな場所に置いて測ると良いですよ」

【パーカーの場合】

「袖山から手首が出る袖口までの直線距離を測れば、袖丈がわかります。
パーカーのサイズ選びでもう１点、気をつけたいのが身丈。パーカーの身丈を測るとき、フードは含むのか、含まないのか、ご存じですか？正解は『フードは含まない』です。フードのつけ根から裾までの直線距離を測ると◎。
パーカーをオーバーサイズで着る場合は、腰にかかるくらいのたっぷりとしたサイズのものを選ぶと、リラックスした雰囲気で着こなせますよ。逆に、トレンドのクロップド丈を選ぶのもおすすめ。丈短パーカーにハイウエストパンツを合わせたり、タンクトップの上に丈短パーカーを重ねると、お腹を露出することなく、トレンドの丈を楽しめます」

【ジャケットの場合】

「ジャケットも、袖山から袖口までの直線距離を測ると袖丈がわかります。パーカー同様、身丈もサイズ選びの指標になります。襟付きジャケットの場合でも、身丈を測るときは、襟の下から裾までを測ります。襟を含んだ裾までの長さは『総丈（そうたけ）』と呼ばれます。
また、ジャケットのサイズは中に着るインナーによっても変わります。薄手のカットソーやシャツを着るならジャストサイズでもOKですが、厚手のニットやパーカーを着る場合は、ワンサイズ上げておくと安心ですね」

【シャツの場合】

「袖のいちばん上の肩先（袖山）から袖口までの直線距離を測ります。シャツとジャケットをセットで着る場合は、ジャケットの袖から、ワイシャツが1~2㎝出るのが理想的。ジャケットとのバランスも考えた上で袖丈を測っておけば、実際に着るときに『短すぎる』『長すぎる』といった失敗を避けられます」

【ワンピースの場合】

「ワンピースの場合も、袖山から袖口までの直線距離を測ります。今季はワンピースも袖にボリュームをもたせたデザインが豊富。Tシャツワンピのようなカジュアルなタイプでは、袖幅が広くゆったり着られるものが目立っています」

「袖丈」と「裄丈（ゆきたけ）」の違いは？

「裄丈（ゆきたけ）は、後ろの首のつけ根から肩を通って袖口までの長さを指します。袖丈が『袖山から袖口までの直線距離』を指すのに対し、裄丈は『肩幅の半分＋袖丈』のこと。混同しがちですが、『裄丈は袖丈よりも長い』と覚えておくと忘れないですよ」

アイテムごとの適切な袖丈は？

アイテムによって、ベストな袖丈は違うのでしょうか？今季らしい袖丈についても聞いてみました。

【ジャケットの場合】

ジャケットの今年らしい袖丈
「レディースジャケットの場合、ジャケットを着て手を下ろしたとき、手首から親指のつけ根の間に袖丈がくるのが理想的とされています。シャツやブラウスが袖から出るのもNG。レディースとメンズとでは、ジャケットのベストなサイズ感が異なるので注意が必要です。ただし、今季はビッグシルエットがトレンドなので、あえて袖丈を長めに設定しているブランドも多いですね」