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FASHION

2023.08.04

今さら聞けない「ステッチ」って何?特徴やコーデへの上手な取り入れ方をスタイリストが解説

洋服や小物などに使われるステッチデザイン。「ステッチの入ったジャケット」「配色ステッチが華やか」などと紹介されることもありますよね。でも、「ステッチでなんのこと?」「なんのために入れるの?」と疑問に感じる方もいるはず。そこで今回は、ステッチの意味や種類、なぜ使われるのかなどを解説します。

【スタイリストが解説】ステッチとは?

ステッチとは
(c)Adobe Stock

服や小物の強度を高めるだけでなく、デザイン性をもたせてくれるステッチ。洋服、バッグ、靴など、私たちが毎日愛用しているものに、必ずといっていいほどステッチが入っています。そこで、身近な存在だけれどあまりよく知らないステッチについて、スタイリスト・城長さくらさんに教えていただきました。

言葉の定義について

「ステッチとは縫い目のこと。本来は縫い目そのものをさしますが、ファッション的に使う場合は、表に見える位置に縫われた縫い目のことをさします」(スタイリスト・城長さくらさん 以下「」同)

ステッチの種類

ステッチの種類
(c)Adobe Stock

ステッチにはさまざまな種類や技法があり、縫い方によって雰囲気や印象が変わります。そこで、洋服やバッグなどでも使われる代表的なステッチをいくつかご紹介します。

1:ランニング・ステッチ

基本的なステッチのひとつ。ベーシックな直線を縫ったり、ステッチを組み合わせて模様を描くこともできる。

2:バック・ステッチ

返し縫いのこと。縫い目の進行方向と逆方向に縫っていく手法。

3:オーバーカスト

かがり縫いのこと。生地の端がほつれないよう、布を糸で巻き込むように縫っていく手法。

4:クロス・ステッチ

十字縫いのこと。連続してX形に縫ってい手法。デザインとして取り入れられることが多い。

5:チェーン・ステッチ

鎖のような模様をつくる縫い方。小さな輪っかを連続して縫っていくことで、直線だけでなく曲線を美しく描くことができる。

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ステッチの役割

縫い代を安定させる/強度をもたせる

「本縫いのあと、縫い代を開いてアイロンをかけて、表側からステッチをかけます。そうすると本縫いだけよりも強度が増しますし、裏の縫い代の始末がきれいに仕上がります」

デザイン性を高める

「生地と違う色の糸でステッチをかけることでデザイン性が高まります。異なる色の糸を使って配色を楽しんだり、ステッチで模様を描くこともできます」

ステッチが使われているアイテムをチェック

デザインニットやジャケットなど、ステッチを効果的に取り入れたアイテムをピックアップ!

ITEM1:デザインニット

ステッチ入りニット

ワンチーコーデもサマ見えする、デザイン性のあるステッチワークが特徴的。トレンドのショート丈で、ロングボトムとも相性◎!

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ITEM2:ダブルジャケット

ステッチ入りジャケット
下襟の先端がきゅっと上がったピークドラペルのシャープな表情と、低めに設定されたボタンから裾へと広がるエレガントなラインが目をひくジャケット。前身ごろのステッチ入り切り替えでさりげなくアクセントをつけつつ、型くずれしにくいよう工夫されています。キャメルに近いコクのあるベージュの色味に白のステッチがさりげなく映えて、洒落感もたっぷり!

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ITEM3:ダウンベスト

ステッチ入りダウンベスト
格子状のステッチをほどこした、ありそうでなかったデザイン。リサイクルダウンがたっぷり詰まっているためとっても暖かい。収納ポーチ付きのポケッタブルタイプなので、旅行や持ち運びにも便利。

ダウンベストのデザインが進化中! サッと羽織れるだけでこなれ感が出る♡

ITEM4:バッグ

ハンドステッチとの違い
ジュート調の特別な素材に、職人のハンドステッチであしらわれた赤い糸の刺繍がキュート! 鮮やかなステッチが、ポップで華やかな印象に導いてくれる。

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【2023年最新】ステッチデザインの上手な取り入れ方

コーディネートのアクセントにもなるステッチの上手な取り入れ方をレクチャー。生地と同色のステッチをさりげなく取り入れたり、色を変えて遊びを効かせたり、着こなしに合わせて取り入れ方を変えてみて!

POINT1|イメージに合わせて配色を選ぶ

「生地とステッチの色味によって印象が変わりますが、ステッチは全体的に見るととてもさりげないデザインなので取り入れやすいのがいいところ。大人っぽくきれいめにまとめるなら生地と同色のステッチや同系色を選ぶとよいでしょう。一方、カジュアルスタイルやコーディネートのアクセントに使いたいときは、派手めの色を使った配色デザインがおすすめ。スタイリングイメージに合わせて選びましょう」

POINT2|小物で取り入れるのもおすすめ

「洋服だけでなくバッグや靴にもステッチデザインはたくさん使われています。ワンカラーアイテムでもステッチが入ることで表情が豊かになりますよ」

POINT3|ハンドステッチで遊びを効かせて

「シンプルなTシャツやシャツに自分でステッチを入れてデザインするのもひとつの手。Tシャツであれば首元や裾に、シャツであれば襟元などにワンポイント入れるだけでグッとおしゃれになります」

【アイテムごとの着こなし】おすすめコーディネート

ツイードジャケットやパンツ、ダウンジャケットなど、ステッチデザインを取り入れたコーディーネートをご紹介します。

ジャケット|ツイードジャケットを攻めたグリーンでモードに!

ツイードジャケットコーデ
上品なツイードジャケットも旬のグリーンを選ぶと、コンサバすぎずこなれた表情。爽やかなグリーンにステッチで濃淡をつけたり、白のステッチを効かせた手の込んだデザイン。インは白ニットではなく、同系色のライムでなじませるとシックな大人のムードが漂う。

「グリーンコーデ」を大胆に楽しむ! お手本コーデ4選

カーディガン|ダブルステッチが特徴的なツイード風デザイン

カーディガンコーデ
ジャケット感覚で着られるツイード風カーディガン。平行に縫われたダブルステッチやヴィンテージ調のボタン使いなど凝ったディテールも◎。

高見え柄カーディガンで気分も鮮度もグッとUP♡

デニム|白ステッチでアクセントを効かせた夏デニム

ステッチ入りデニム

驚くほど軽いライトオンスの夏デニム。タック入りのワイドデザインなので、脚にまとわりつかず暑い季節でも快適にすごせる。定番の黒も、さりげなく入った白ステッチのおかげで鮮度がUP!

デニムなのに超軽い!【GU】¥1,990ワイドパンツは夏にぴったり♡〈スタイリスト 槇 佳菜絵〉

フレアデニム|センターステッチで脚をすっきり美脚に!

ステッチ入りパンツ
膝下から自然に広がるフレアシルエット&スリットが、脚をラインを整えつつ、足元に抜けを出してくれる。センターステッチが脚をまっすぐ見せてくれるのもうれしいポイント。スタンドカラーのギャザーブラウスを合わせてきれいめに着こなしたい。

【GU】スタンドカラーギャザーブラウスが大人女子にオススメの理由は…〈スタイリスト 城長さくら発〉

ダウンコート|クリームカラーでブラウンコーデに華やぎを

ダウンコート
ヒップを覆うミドル丈のダウンコートも、ステッチ使いと計算されたAラインシルエットですっきりとした印象に。すとんとしたワンピースを合わせて、カジュアルダウンに女らしさを香らせて。

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最後に

ステッチを入れることで、衣類やバッグなどの強度が高まるだけでなく、生地と色の組み合わせによって雰囲気やテイストが変わることがわかりました。細かなディテールですが、ステッチにまでこだわることで、より着こなしの感度が高まりそうですね!

城長さくら

監修者:スタイリスト 城長さくら

スタイリスト・望月律子氏に師事し、独立。シンプルなアイテムを色やシルエットの組み合わせでおしゃれに味つけするスタイリングで人気上昇中! 現在は『Oggi』などの女性誌や広告、カタログなどで活躍の場を広げている。Instagram(@shiroosa)では日々のスタイリングを公開中。おしゃれのヒントが詰まった投稿はどれも見逃せない。

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Oggi12月号で商品のブランド名に間違いがありました。114ページに掲載している赤のタートルニットのブランド名は、正しくは、エンリカになります。お詫びして訂正致します。
【消費税の価格表記について】 記事内の価格は基本的に総額(税込)表記です。2021年4月以前の記事に関しては税抜表記の場合もあります。

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