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2023.08.23

是々非々ってどういう意味?言葉の由来や正しい使い方、類義語・対義語を紹介

是々非々とは立場にとらわれず、物事を正しく判断するという意味です。私情に流されたりかたよった判断をしたりすることなく、冷静に判断することを表します。本記事では是々非々の意味や語源を解説するとともに、例文や類義語をご紹介します。

是々非々の意味とは?

是々非々とは、「ぜぜひひ」と読みます。自分の立場や置かれた状況にかかわらず、「良いことは良い」「悪いことは悪い」と判断することです。中国の思想書が語源となっています。

是々非々には「是非」や「是が非でも」など似た言葉があるため、混同しないよう注意しましょう。

ここでは、是々非々の意味について解説します。

言葉の由来

是々非々の「是」は道理にかなって正しいという意味があり、「非」は正しくないという意味です。

是々非々とは、紀元前3世紀ごろの戦国時代の中国の思想家、荀子(じゅんし)の言葉が語源です。

子は「是を是とし、非を非とすることを智とする」という言葉を残し、公平な立場でのぞむことが賢いと説いています。この言葉が元になり、是々非々の四字熟語が生まれました。

公平な様を表すシーソー
(c)Adobe Stock

是々非々を使うシーン

是々非々は日常会話で使われることは少なく、主にビジネスや政治の場で使われる言葉です。

政治やビジネスの世界ではさまざまな立場の人がいて、配慮が必要な場面も少なくありません。公平な判断をするのが難しい場合が多いからこそ、是々非々という言葉が使われます。

会議や話し合いの場にさまざまな立場で参加している人は、本音で発言できない場合もあるでしょう。そのような事情を把握しつつ、自由な発言を促すために是々非々が使われます。「立場にかかわらず、是々非々の判断をお願いいたします」という挨拶は、その一例です。

「是非」との違い

是々非々とは別に、「是非(ぜひ)」という言葉があります。「是々非々」と同じ漢字を使いますが、「是非」と書くことで「正しいか正しくないか・良いか悪いか」という異なる意味になるため、注意が必要です。

また、是非を強調して「是非とも」という使い方をする場合もあります。​​「どんな状況でも」という意味合いがあり、「必ず」「絶対に」という意味になります。

「是が非でも」との違い

「是が非でも(ぜがひでも)」も、一見すると是々非々と似た言葉です。しかし、意味はまったく異なり、「善悪にかかわらず」「なにがなんでも必ず」という意味があります。是々非々とは、対極にある言葉といってよいでしょう。

「是が非でも成功させたい」「是が非でもやり遂げたい」というように、目標に向けた強い意思を表すときに使う言葉です。

是々非々の例文

是々非々の意味を正しく理解するには、例文を読むことがおすすめです。ここでは、是々非々を使った例文をいくつかご紹介しますので、参考にしてください。

・今日の会議は、是々非々で遠慮のない意見を交わしてほしい

・どの政党が政権をとっても、我が社は是々非々の立場で対応していく

・会合にはさまざまな立場の人が集まったが、是々非々の空気で議論が交わされた

会議で闊達に発現する人々
(c)Adobe Stock

是々非々の類義語

是々非々には類義語が少なくありません。主観を排除して公平に判断するという公平無私や、公平で私心のないと言う意味の公明正大があげられます。厳しく公正を守るという意味の厳正中立も、是々非々の類義語です。

一緒に覚えておけば、シーンごとにより適した言葉を使えるでしょう。

ここでは、是々非々の類義語をご紹介します。

公平無私

公平無私(こうへいむし)とは、どちらか一方にかたよらず、個人的な感情や利益に左右されないという意味です。古代中国の、「韓詩外伝」という書物に出てきた言葉です。

単に公平というだけでなく、私欲をはさまず正当に扱うという意味合いがあります。

(例文)

・スポーツの審判は公平無私に行われていることが当然の前提だが、それを疑うような判定もある

・母親と再婚した義理の父は公平無私な人物で、血のつながらない自分を実の息子のようにかわいがってくれた

公明正大

公明正大(こうめいせいだい)とは、私心をはさまず、公正に物事を行うことです。人や行動の理想像を示すもので、座右の銘にされることも少なくありません。

「公明」とは公平で私心がないという意味で、「正大」とは態度や行動などが正しく堂々としている様子を表します。

(例文)

・その裁判では、公明正大な判断が下ることを多くの人が祈っていた

・彼は公明正大をモットーにしており、部下からも信頼されている

厳正中立

厳正中立(げんせいちゅうりつ)とは、厳しく公正を守り、どちらにもかたよらずに中立を守ることです。

戦争や紛争で中立を守るという意味で使われていましたが、現代では広く公平で公正に中立的な立場を守るという意味で使われています。

(例文)

・新入社員の採用試験で、面接官は厳正中立な立場でのぞんだ

・教師には、どの生徒に対しても厳正中立な態度でいることが求められる

是々非々の対義語

中立、公平をイメージするはかり
(c)Adobe Stock

是々非々には対義語もあります。立場にとらわれずに正しい判断をするという是々非々の反対は、善悪の判断が恣意的で、かたよった判断をするといった意味を持ちます。

そのような意味として近いのが、専断偏頗(せんだんへんぱ)です。正しいと思い込み、考えがかたよっていることを表します。「専断」は自分一人の意見で勝手に決めるという意味で、「偏頗」は考えが一方にかたよって不公平という意味です。

ほかにも、対義語として「忖度(そんたく)」「日和見(ひよりみ)」という言葉があげられます。忖度とは、他人の心をおしはかって配慮するという意味です。日和見とは成り行きをうかがい、有利な方につこうとすることです。

対義語も覚えておくことで、是々非々の理解が深まるでしょう。

是々非々は類義語と一緒に覚えよう

是々非々とは、立場にとらわれず、良いものは良い・悪いものは悪いという態度をとることです。公平中立に判断することを表し、政治やビジネスシーンで多く使われます。「是非」や「是が非でも」など似た言葉がありますが、意味は異なるため注意しましょう。

是々非々の類義語は公平無私や公明正大などがあり、対義語は専断偏頗です。一緒に覚えれば、表現の幅も広がるでしょう。

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