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2023.08.29

「高を括る」とは見くびっていることなど|意味や由来、例文、類語などを解説

「高を括る」とは、見くびるなどの意味の言葉です。今回は、高を括るの詳しい意味や由来、間違えやすい漢字表記、例文、響きが似た言葉などを解説します。さらに、類語・言い換え表現や対義語をあわせてご紹介するため、ぜひ参考にしてください。

「高を括る」とは?基礎知識を解説

「高を括る」の読み方は、<たかをくくる>です。「たいしたことないだろう」と相手を見くびっているときに使います。たとえば、「格下相手だと見くびっていたら、大事な試合で負けてしまった」などと表現する言葉です。

はじめに、高を括るの詳しい意味や由来・語源、間違えやすい漢字表記、例文を解説します。響きが似た言葉も、あわせて確認しておきましょう。

意味は見くびっていることなど

高を括るという言葉の意味は、「見くびっていること」「安易に予測すること」「物事を甘く見ること」です。この場合の「高」とは、「残高」などと同じく「程度」や「金額や物などの見積もり」のことを指します。また、「括る」とは「まとめる」「予測する」という意味です。

これらの言葉をあわせて、「程度を予測すること」を表現しています。ただし、予測するだけではなく、「高が知れている」と見下した姿勢のニュアンスがあることを理解したうえで使いましょう。

高を括るの由来・語源

高を括るの由来は、「お米の収穫高」です。戦国時代あたりの日本では、その土地で収穫できるお米の収穫量を、「石高(こくだか)」という基準で表していました。これは、豊臣秀吉による太閤検地がおこなわれてから使われるようになった表現です。

そして、「石高」の量から相手の統治している国の規模や相手の兵力を見積もるようになり、戦いを挑むときの判断材料にしていました。相手を見くびって石高を低く見積もってしまい、戦に負けてしまうことを、高を括ると表現するようになったといわれています。

高を括るの間違えやすい漢字表記

先述のとおり、たかをくくるの漢字表記は高を括るです。しかし、「たか」の部分を間違えているケースがあります。

間違えやすいのが、「鷹」や「多寡」という漢字です。表記を間違えないようにするためには、漢字の意味をしっかりと理解しておくと良いでしょう。

「高」は「程度の高さ」を意味します。一方、鷹や多寡の意味は以下のとおりです。

・鷹……タカ。鳥の種類のこと。
・多寡……多いことと少ないこと。

そのため、鷹や多寡では意味があいません。

高を括るの使い方・例文

高を括るの使い方を例文で確認していきましょう。

・そんなに高を括っていると痛い目にあうかもしれないよ。
・すぐに終わらせられると高を括っていたのに、このままでは今日中に終わらないかもしれない。
・相手が好きでいてくれると高を括っているようだけど、そんな甘いものではないよ。

高を括るは、自分のことを伝える場合には今までの態度を反省している意味があります。また、相手に対して使う場合には、他人の態度を非難するようなニュアンスです。

意地悪な表情の猫のイラスト
c)Adobe Stock

高を括ると響きが似た言葉

高を括ると響きが似た言葉も、あわせて確認していきましょう。

<高が知れる(たかがしれる)>
「たいしたことはないだろう」と相手を見くびること。

<腹をくくる(はらをくくる)>
覚悟をきめる。動揺しないように、気持ちを引き締める。

<木で鼻をくくる(きではなをくくる)>
無愛想にふるまう。冷淡に人をあしらう。

このうち、「木で鼻をくくる」は、もともとは「くくる」ではなく「こくる」でした。誤用が広まって慣用化したもので、この「くくる」には「予想する」などの意味がありません。

高を括るの類語・言い換え表現と対義語

高を括るの類語・言い換え表現と対義語もあわせて確認していきましょう。それぞれ、以下のとおりです。

<高を括るの類語・言い換え表現>
・蔑む(さげすむ)
・侮る(あなどる)
・軽んじる
・過小評価(かしょうひょうか)
・馬鹿にする

<高を括るの対義語>
・過大評価(かだいひょうか)
・買いかぶる(かいかぶる)
・敬う(うやまう)

それぞれの言葉の意味などを解説します。

高を括るの類語・言い換え表現

高を括るの言い換え表現は、以下のとおりです。

<蔑む(さげすむ)>
自分よりも他人の価値が低いと見下すこと。

<侮る(あなどる)>
相手の力などを軽く見ること。自分より劣っているだろうと見くびること。

<軽んじる>
価値があるものとして見ない。

<過小評価(かしょうひょうか)>
実質よりも価値を低く判断すること。

<馬鹿にする(ばかにする)>
相手を侮ること。

これらのうち、「蔑む」は「下げ墨(さげすみ)」が由来となったといわれています。下げ墨とは、柱などの傾きを調べるために墨縄をつり下げていたことで、推し量ることを意味する言葉です。また、「軽んじる」は「軽んずる」とも表現しますが、現在では軽んじるを使う場合が多いです。

高を括るの対義語

高を括るの対義語は、以下のとおりです。

<過大評価(かだいひょうか)>
実質よりも価値を高く判断すること。信頼しすぎること。

<買いかぶる(かいかぶる)
実際の能力よりも価値を高く評価すること。買い被るとも表記する。

<敬う(うやまう)>
尊敬すること。相手を尊いものとして大切に扱うこと。

これらのうち、「過大評価」と「買いかぶる」は、実際よりも相手のことを高く判断するという意味で、どちらも同じように使います。「敬う」は評価が高すぎるというわけではありません。相手のことを尊く感じて大切に扱うという部分が、相手を見下す高を括るの意味とは反対だといえます。

このほかに、「贔屓目(ひいきめ)に見る」「過度の期待を寄せる」なども、高を括るの反対の意味の表現です。

高を括るを正しく理解しよう

PC操作する男性のイラスト
(c)Adobe Stock

高を括るとは、「見くびること」「安易に予測すること」「物事を甘く見ること」です。この場合の「高」とは「程度」「金額や物などの見積もり」のことで、「括る」とは「まとめる」「予測する」という意味です。

漢字表記をする際に、「たか」の部分を鷹や多寡と間違えやすいため注意しましょう。それぞれの漢字の意味を理解しておくと正しく判断しやすいです。

言葉の意味や語源、使い方、類語表現、対義語などをあわせて確認し、正しく使える言葉を増やしましょう。

TOP画像/c)Adobe Stock

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