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2023.06.03

自分軸って何? その人の特徴、作り出す方法やわがままとの違いを解説【専門家監修】

自分軸とは、周りからの評価を気にせず、自分の意志を大切に行動すること。「軸」には活動・運動の中心となるもの、という意味があります。行動を起こす時、自分軸を持っている人は、前向きな人生を送ることができるでしょう。本記事では、自分軸のある人の特徴や、それを作り出す方法を紹介します。

自分のありたい姿と価値観を大切に

自由に行動できるようになり、気持ちも開放的になってきました。環境を変えてみたいと、転職を考える方も多くなってきたように思います。周りも転職の準備を始めているし、私もそろそろ… とお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回は、30 歳以降の転職が気になるOggiブレーンの方からのご相談です。キャリアコンサルタントの櫻井宏美さんと一緒に見ていきましょう。

「悩みは特にありませんが、アラサーなので、30歳以降の転職事情は少し気になります」(Tさん・28歳・女性/神奈川県)

転職は大変ですよね。櫻井さんにお話をおうかがいしました。

「Tさんは、30歳以降の転職事情が気になるのですね。転職を年齢でお考えのようですが、それは、世間や周りがそういう風潮だから、と言えるのではないでしょうか?

以前、同期が転職したから、自分も転職をしたという方がいらっしゃいました。しかしながら、結局、その仕事は自分に合わず、すぐに辞められたそうです。『自分の考えを持たず、周りに流されて転職をして、後悔している』と反省されていました。

確かに、一昔前は、30歳までに転職をしないと仕事が見つからない、という考えが多かったかもしれません。一方で、今は、どの年代の人でも転職のチャンスはあると言えます。

本当に転職したいのか、今の働き方が嫌なだけなのか、なんとなく自分の状況を変えたいのか。転職にはさまざまな理由があると思います。周囲や世間に左右されず、自分にとって本当に必要な転職なのかどうか、自分軸を持って転職に備えてくださいね」(櫻井さん)

30歳前後でキャリアチェンジを考えている方は多くいらっしゃるようです。「チャレンジしたい」という思いがある方は、違う環境に身を置いてみるのもいいかもしれませんね。それが転職なのか、部署の異動希望なのか、自分のありたい姿や価値観を見直してみることから始めてみましょう。ここからは、自分軸のある人の特徴や、作り出す方法を紹介します。

パソコンの前でほほ笑む女性
(c)Shutterstock.com

自分軸とは?

自分軸とは、周りからの評価や考え方に影響を受けず、自分の意志を大切に行動することです。自分軸を定めていると、迷った時や悩んだ時、決断が早なり、すぐに行動に移せると言えます。

それとは反対に「他人軸」とは、自分の意志を後回しにして、周りの意見や評価に左右されること。他人の目を気にしてばかりいては本当の自分を表現できず、ストレスが溜まる可能性もあります。また、自身の成長を妨げる結果を招くことも。

自分軸で生きることは、自分を大切にしていること。自信を持ち、成功しやすくなると言えるでしょう。

自分軸がある人の特徴は?

自分の軸が定まった人には、いくつか共通の特徴があるようです。ここでは3つ紹介します。ぜひ、参考にしてみてくださいね。

1:自分をよく知っている

自分の得意なこと、好きなこと、苦手なことなど、自分自身をよく理解している人があげられます。まずは自己理解ができていないと、軸を定めることはできませんよね。

自分がどんなことに興味があり、どんなことを大切に行動しているのか。自分軸を持っている人は、何をするのかではなく、どんな自分でいることがいい状態なのかを理解することに長けています。

2:多様性を受け入れている

年齢や性別、上司や部下といった、さまざまな立場の違う人々を受け入れると言えるでしょう。自分の意志や価値観を大切にしているからこそ、周りの人々の考えや状況も大切に考えます。

他人を受け入れることで、自分との違いに気づき、自身の価値観の成長につなげていけるのも、自分軸を持つ人の特徴と言えます。

仲間の前で大きなポーズをする女性
(c)Shutterstock.com

3:チャレンジ精神が旺盛

自分軸を持つ人は、他人に影響されず、あくまでも自分の意志を尊重して行動するものです。そのため、「失敗するかもしれない」という不安より、「これをやりたい!」という気持ちの方が強く働きます。

他人から見た失敗も「たまたま、うまくいかなかっただけ」と、次のチャレンジに臆することもありません。結果よりも、そのプロセスを大事にしています。

自分軸を作り出す方法は?

いつも他人の目を気にしてしまって、自分の軸がぶれてしまう、という方に、今日から実践できる方法をご紹介します。一緒に見ていきましょう。

1:自分で決めることを意識する

仕事やプライベートでも、自分で決断することを意識してみます。小さなことからでも構いません。例えば、30分以内でこのタスクを済ませる、ランチを頼む時はサラダがついているものを選ぶ、など。他人を意識せず、自分で決めることが大切です。

日常的に繰り返して、決断することも重要です。小さなことでも毎日続けていると、次第に自分の考えや行動が定まってくると言えます。例え失敗したとしても、それが、気づきとなり、新たな自分軸作りに役立つでしょう。

2:他人のせいにしない

うまくいかないことや思い通りにならない時、他人のせいにしてしまうことは、誰にでもあることでよすね。そんな時でも、自分軸のある人は、「どうすれば、うまくいくのか」と、前向きに考えます。

自分の意志で行っていることなので、どんな結果も素直に受け入れます。その上で、自分で決断して、次の行動に移します。あくまでも自分の問題で、他人のせいにすることはないと言えるでしょう。

「わがまま」との違いは?

自分軸は、周りからの評価を気にせず、自分の意志を大切に行動することです。一方で「わがまま」とは、他人のことは考えず、自分の都合だけを考えて行動すること、を言います。

自分軸のある人は、他人の考えや意見に左右されず、自分の意志やあり方を大切に行動する人。わがまま人は、自分のことだけを考えて、他人のことはお構いなしに行動する人。例え、周りが迷惑がっても、自分のやりたいことを押し付けて、強引に進めていきます。

これでは、自分軸があるとは言えませんね。そうならないように、自分軸がる人とわがままな人の違いを、しっかり覚えておきましょう。

青空に雲で書かれたMe
(c)Shutterstock.com

最後に

今回は、自分軸について解説しました。自分軸を持っていると、判断や行動が早くなるようですね。うまくいかなかったとしても、前向きに考え、すぐに対処できそうです。一方で、わがままな行為にならないように、他人を尊重した行動に気をつけたいですね。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

※本記事は Oggi ブレーン会員に対して 2022 年 10 月に行った「働き方アンケート」に回答 いただいた Oggi 読者の回答をもとにしています。

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キャリアコンサルタント 櫻井 宏美さん

2017年国家資格キャリアコンサルタント取得。保険薬局・薬剤師の新卒採用を担当。Well-beingが高まる働き方を模索&実践中。現在は一次産業ワーケーションを体現している。
ライター所属:京都メディアライン

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