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LIFESTYLE

2023.03.08

マリモの日とは? 阿寒湖のマリモが特別天然記念物に制定された日! 豆知識も紹介

マリモの日とは3月29日です。阿寒湖のマリモが国の特別天然記念物に指定されたことを祝し、記念日として定められました。マリモの独自性や観測できる施設、丸くなる仕組みについてご紹介します。また、阿寒湖の冬・夏の楽しみ方についても説明します。

マリモの日とは? 由来もご紹介

水槽に入れたマリモ
(c)Shutterstock.com

マリモの日とは、1952年3月29日に阿寒湖のマリモが国の特別天然記念物に制定されたことを由来とする記念日です。毎年3月29日をマリモの日と定め、阿寒湖のマリモを世界に紹介するイベントなども開催されています。

なお、阿寒湖一帯では、2012年以降、世界自然遺産の登録を目指した活動が実施されてきました。釧路市には阿寒湖以外にも美しい湖沼が多数存在します。将来、阿寒湖やその一帯は世界遺産として世界的に知られるようになるかもしれません。

丸いマリモは藻の集合体!

マリモといえば、「マリのように丸い藻」というイメージがあるのではないでしょうか。これは半分正しく、半分は誤解と考えられます。

実際のところマリモは藻の集合体で、細長い繊維のような藻が多数集まってできているのです。そのため、「マリモはマリのように丸いけれども、藻自体は細長い」というのが実際のところです。

(c)Shutterstock.com

マリモが丸くなる仕組み

すべての藻が集合体として存在し、丸くなるのではありません。1本、あるいは数本で湖底を浮遊したり、岩の表面に付着したりすることも多くあります。また、集合体になった場合でも、必ずしも丸くなるのではありません。世界的にも藻が集合体として存在しているケースは多く観察されていますが、阿寒湖のマリモのように丸くないのが一般的です。

また、阿寒湖のマリモも、すべてが丸いのではありません。実際には、阿寒湖の北側にあるチュウルイ湾付近のマリモだけが丸い姿です。

阿寒湖、それもチュウルイ湾のマリモが丸いのは、風の強さと関係が深いと考えられることが一般的です。チュウルイ湾の付近は風が強いことが多く、春には風速7~10mもの強風が吹くことが知られています。

強風は湖面を波立たせるだけでなく、湖底にも水の流れを生みます。湖底に水の流れが生まれると、マリモは常に波に揺られた状態になり、回転を始め、全体的に光を浴びて、まんべんなく光合成を行い、緑のマリのような形に仕上がるのです。

チュウルイ湾の風の強さは、マリモの形成に丁度よいことが知られています。風が強すぎるとマリモは岸に打ち上げられてしまいますが、反対に風が弱すぎると湖底に水流は生まれません。風の強さとチュウルイ湾の深さが、絶妙なバランスでマリモを作り上げているといえるでしょう。

丸いマリモの群生が見られる場所は阿寒湖だけ

丸いマリモの群生が見られるのは、世界でも阿寒湖だけといわれています。紹介したようにマリモが作られるには、絶妙な風の強さと絶妙な深水が不可欠です。すべての条件を満たした阿寒湖、しかもチュウルイ湾だけで、美しい丸いマリモの群生を観察することができます。

丸いマリモを観測できる施設をご紹介

マリモのある阿寒湖のチュウルイ湾は自然保護区域のため、許可なく立ち入ることはできません。そのため、マリモを観察したい方は、次のいずれかの施設に行くことが必要です。

マリモ展示観察センター
阿寒湖畔エコミュージアムセンター

マリモ展示観察センターとは、阿寒湖の北側のチュウルイ島にある施設です。チュウルイ島には遊覧船で1時間半ほどかかります。また、阿寒湖畔エコミュージアムセンターとは、マリモだけでなく阿寒湖に生息する淡水魚などが紹介されている施設です。

なお、チュウルイ湾への立ち入りは禁止されていますが、釧路市などの主催により、年に数回、地元の小中学生や一般人を対象に直接生息地に立ち入る観察会を実施しています。自然な姿のマリモを見たい方にとっては、貴重な機会となっています。

マリモに抱くイメージは「かわいい」と「癒し」

マリモを実際に見たことがない方も、マリモの存在は知っているのではないでしょうか。実際に、マリモに対して「かわいい」や「癒し」などのイメージを持つ方も少なくありません。

なお、マリモはふわふわとしたイメージで捉えられがちですが、実際は固く、藻の先端がチクチクとした感触です。イメージと現実のギャップが、さらにマリモを魅力的に見せているのかもしれません。

マリモで有名な阿寒湖とは?

阿寒湖

マリモが生息する阿寒湖は「阿寒摩周国立公園」の一部です。北海道でもっとも歴史のある国立公園の1つで、1934年に指定されました。公園の区域の大部分は亜寒帯性の針葉樹林に覆われ、日本全国の国立公園の中でも森林が原始的な姿で残っているといわれています。

阿寒摩周国立公園の一帯の基盤となっているのは、千島火山帯の活動によって誕生した摩周・阿寒・屈斜路の3つのカルデラ地形です。火山と湖が近接しており、独特の風景を織り成しています。

冬の絶景! フロストフラワー

フロストフラワーとは、湖上に見られる氷の結晶のことで、まるで霜の花が咲いたように見えることからその名がつきました。

阿寒湖は冬季になると表面に氷が張りますが、夜になるとさらに寒さが厳しくなり、氷の上に霜の結晶ができあがります。午前0時を過ぎる頃から、冷え込みの強まりに合わせて霜の結晶が大きくなり、まるで花が咲くように大きく育ちます。

フロストフラワー

夏はキャンプや釣りも楽しめる

冬は極寒の地となる阿寒湖周辺ですが、夏はキャンプや釣りを楽しむことも可能です。阿寒湖周辺には夏季限定ですがキャンプ場も多く開設されています。

また、釣り人の聖地といわれるほど、釣りを楽しめるスポットが多いのも阿寒湖の特徴です。湖岸から実際に湖水に入ってキャッチ&リリースを楽しんだり、漁船で北部のエリアに入ってニジマスやアメマスなどをターゲットにしたりもできます。

なお、釣りのオンシーズンは夏場ですが、冬場もワカサギ釣りを楽しむ方が多くいます。

マリモの魅力を探ってみよう

阿寒湖のまりも

緑で丸いマリモは、単にかわいいだけの存在ではありません。特殊な環境の中、偶発的に誕生した、まさに自然の神秘と呼べる存在です。マリモの日をきっかけにして、マリモの魅力をもっと探ってみましょう。

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