2月12日はブラジャーの日
2月12日はブラジャーの原型となるものが特許申請された日で、これにちなみブラジャーの日とされました。制定したのは、下着メーカー大手の株式会社ワコールです。ブラジャーの日は、自分のブラジャーを見直す日でもあるとされています。
ここでは、ブラジャーの日が制定された由来や、「サイズの日」についてご紹介します。
ワコールが制定
2月12日をブラジャーの日としたのは株式会社ワコールで、日本記念日協会により認定・登録されました。ブラリサイクルキャンペーンなどを行っています。
また、ワコールではブラにとって縁起のいいブラジャーの日に、「手持ちのブラや、つけてみたいブラをチェックし、これから始まるいろいろな記念日の楽しみ方を考えてみては」と提案しています。
ブラジャーの日ができた由来とは
ブラジャーの日を12月12日にした理由は、1914年のこの日にアメリカのメアリー・フェルブス・ジェイコブ氏が現代のブラジャーの原型となるものを考案し、「BRASSIERE(ブラジャー)」で特許を申請したことによります。
それまでは肩ひもがないためズレ落ちたり、つけごこちが不安定だったりした「バスト・ガードル」と呼ばれていたものに肩ひもをつけ、定位置にぴったり安定するようにしたものとされています。
サイズの日もある
ワコールはブラジャーの日だけでなく、「サイズの日」も制定して認定を受けています。サイズの日は、「サ(3)イズ(12)」の語呂合わせから3月12日とされました。
3月は新生活に向けて服や靴、インナーなどを買い替える時期です。この日をきっかけにサイズの大切さをより多くの人が知り、自分の体形にフィットするものを選んでもらいたいというワコールの思いが込められています。
ブラジャーの歴史
ブラジャーの歴史は古く、紀元前3000年中期にまでさかのぼるといわれます。日本で普及するようになったのは戦後で、一般に広まったのは1950年代に入ってからです。
ワコールの前身である和江(わこう)商事が、バストを形良く見せる「ブラパット」を発売し、人気を集めました。
ここでは、ブラジャーの歴史について詳しくご紹介します。
ブラジャーの起源は古い
ブラジャーは紀元前3000年中期という、はるか昔が起源とされています。古代メソポタミアの壁画に下着を着用した女性の姿が描かれており、当時のブラジャーは現代の形とはかけ離れたものでした。バストを覆うのではなく、乳房が下がらないよう、下から支えるベルト状のものだったということです。
その後、ブラジャーは女性的特徴を隠すために押さえつけて小さく見せるものという時代が続き、1914年のアメリカでの特許申請に至ります。
日本で普及したのは戦後
日本では昭和初期に「乳房バンド」が誕生しましたが、当時はまだ着物文化の時代です。凹凸のない着こなしが美しいとされる着物ではブラジャーを必要とせず、一般に普及することはありませんでした。
しかし、戦後になってファッションが欧米化していくなか、和江商事が発売した「ブラパット」が一躍注目を浴びることになります。日本人が憧れる、バストの理想形に近づけるというのが人気の理由でした。
一般に広まったのは1950年代
1950年代に入り、和江商事はアメリカ人用のサイズ展開のブラジャーを日本人女性向けに変え、第1号のブラジャー生産を開始します。当時のサイズはS・M・Lの3サイズのみでした。
そのあとはファッションの流行や時代の変化に合わせ、さまざまな機能を持ちデザインもバラエティに富んだブラジャーが次々と登場することになります。
スポーツブラやノンワイヤー、ヌーブラなどさまざまなブラが誕生し、用途に合わせてブラジャーが選べる時代へと変わりました。
日本のブラジャーの歴史はわずか70年ほどですが、この短い間でブラジャーは日本人の体形に合わせて進化してきたのです。
現代のブラジャーは多様化の傾向
近年は、ランジェリー業界でもボディポジティブの考え方が広がりをみせています。ボディポジティブとは、社会や他人が決めた「理想的な体型」に左右されず、自分の体をポジティブにとらえようという考え方です。これに基づき、ブラジャーもサイズ展開を広げるなどの動きが進みました。
2020年代は多様性の時代であり、サイズ展開だけでなくデザインや機能性もさらに幅広く展開していく様相を見せています。
現代はさまざまな選択肢があり、お気に入りのブラジャーを選んで自分らしさをアピールできる時代といえるでしょう。
ブラジャーの日にイベントはある?
ブラジャーの日にはコンテストやキャンペーンなど、ブラに関するイベントが催されます。
過去には、ブラジャーの日に向け、「妄想ブラコンテスト」が開催されたことも。10年後に流行りそうなブラを妄想するアイデアコンテストです。グランプリに輝いたのは、「すべて天然の素材でできていて、使用期限が過ぎると土に埋めて土に還るブラ」でした。
2月12日が近づいてきたら、イベント情報をチェックしてみるとよいでしょう。
百貨店など各地の下着売り場で、ブラジャーをお得に購入できるイベントが開催されてきました。ブラジャーの日は今使っているブラジャーを見直す日でもあり、お得に購入できる機会に新しいブラジャーを探してみるのもおすすめです。
ブラジャーの日はブラジャーの見直しを
春がもうすぐ訪れる2月12日は、ブラジャーの日です。
2024年のブラジャーの日2月12日は月曜日。新年度や新学期など新しいことが始まる前に、手持ちのブラを見直してみましょう。これからの季節につけてみたいブラについて、あれこれ考えるのも楽しいものです。
春らしい華やかなブラを新調すれば、新しい季節に向けて気分も高まるでしょう。各地で行われるブラジャーの日のイベントも、ぜひチェックしてみてください。
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