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2025.12.28

「品格がある人」像を深掘り|「気品」との違いや使い方、英語表現まで紹介

「品格」とは、立ち居振る舞いや態度、雰囲気などを含めた、全体から受ける印象を表す言葉です。この記事では、「品格」の意味や言い換え表現、英語表現、よくある疑問と回答を紹介します。

この記事のサマリー

・「品格」とは、その人の立ち居振る舞いや内面からにじみ出る「気高さ」や「上品さ」のこと。
・人に対し「品格がない」と評することは、人格そのものを否定する強い非難になりかねません。
・類語には、「品位」「気品」などが挙げられます。

「品格がある」。そう言われて嫌な気持ちになる人は少ないでしょう。大人の女性が身につけたい憧れの要素である一方、その意味は広く、他人に向ける言葉としては、注意が必要でもあります。

今回は、辞書に基づいて「品格」の意味や使い方を整理し、使用時の注意点や言い換え表現との違いについて確認します。

「品格」とは何か?

「品格」は日常の会話からビジネス、公的な場まで幅広く使う言葉です。しかし、その意味は抽象的で、つかみどころがないと感じることもあります。まずは言葉の定義を確認し、その性質を整理しましょう。

「品格」の意味

辞書では、「品格」を次のように定義しています。

ひん‐かく【品格】
その人やその物に感じられる気高さや上品さ。品位。「―が備わる」
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

「品格」とは、立ち居振る舞いや態度、雰囲気などを含めた、全体から受ける「気高さ」や「上品さ」を表す言葉だといえます。

参考:『デジタル大辞泉』、『日本国語大辞典』(ともに小学館)

「品格がある人」と言うときの真意

「品格がある人」という表現は、内面から滲み出る雰囲気までを含めた「その人のあり方すべて」を敬う言葉です。

例えば以下は、品格のある性質の具体例といえるでしょう。

揺るがない冷静さ

自分の意見が通らない場面でも感情を露わにせず、相手への敬意を保つ姿勢。

公平な誠実さ

相手の立場や損得に関係なく、誰に対しても変わらず丁寧に接する態度。

慎み深い強さ

実績や能力をひけらかさず、自分を必要以上に誇示しない謙虚さ。

このように、「品格」は一朝一夕に身につくものではなく、日々の積み重ねによって形作られていくものです。作法のよさといった表面的な要素に終わらず、人柄全体への深い敬意を込めた表現であるといえます。

参考:『デジタル大辞泉』、『日本国語大辞典』(ともに小学館)

「品格がない」という表現が持つリスク

一方で、「品格がない」「品格に欠ける」といった表現は、人物全体の印象を強く否定する響きを持ちます。

もし他人に直接使ってしまうと、人格そのものを否定されたと受け取られかねません。必要以上の非難と取られ、関係をこじらせてしまう恐れもあります。

また、SNSでの攻撃的な言葉遣いや心ない発信も、「その人の品格が問われる」行動のひとつといえるかもしれません。

ただし、ここで少し立ち止まって考えたいのは、誰かを安易に「品格がない」と決めつける行為自体が、自分自身の印象にも繋がってしまうという点です。

相手の言動に疑問を感じたときこそ、感情的に反応せず、一呼吸おいて言葉を選ぶ。そんな冷静な対応の中にこそ、その人自身の品格が表れるのではないでしょうか?

スーツを着た微笑む女性
(c)Shutterstock.com

「品格」の言い換え表現

「品格」に近い表現には、「品位」「気品」「品」などがあります。

『使い方の分かる 類語例解辞典』(小学館)によると、「品位」「品格」は文章語的で人に対して使うことが多く、「気品」は醸し出される雰囲気に、「品」はより日常的な態度や外見に重点が置かれていると説明されています。

「品位」

「品位」とは、人や事物にそなわっている気高さや上品さのことです。

例文:「公の場では、その役職にふさわしい品位を保つことが求められます」

「気品」

「気品」は、どことなく感じられる上品で気高い趣を表す言葉です。

例文:「落ち着いた話し方に、静かな気品を感じました」

「品」

「品」は、人や物にそなわっている好ましい品格や品質を表す言葉です。「品格」や「品位」ほど文章語的ではなく、日常的な評価に向いています。

例文:「その装いは控えめで、全体に品がありました」

参考:『デジタル大辞泉』、『使い方の分かる 類語例解辞典』(ともに小学館)

腕を組みほほ笑む女性
(c)Shutterstock.com

「品格」を英語で表現する

日本語の「品格」は、英語では文脈に応じて表現を使い分けます。代表的な語は “dignity” と “elegance” です。

“dignity” は、態度や行動、人格に感じられる威厳や品位、尊厳を表します。日本語の「品格」に近い意味を持つ語です。

例文:
“He spoke calmly and maintained his dignity throughout the meeting.”
(彼は会議を通して冷静に話し、品格を保っていました。)

一方、“elegance” は、物腰や見た目、振る舞いの上品さや気品を表します。「優雅」の意味もあることから、洗練された作法に対して使うことができます。

例文:
“She has an elegance in her manners that leaves a strong impression.”
(彼女の物腰には、印象に残る品のよさがあります。)

参考:『ランダムハウス英和大辞典』、『オックスフォード英語類語辞典』(ともに小学館)

颯爽と歩く女性
(c)Shutterstock.com

「品格」に関するFAQ

ここでは、「品格」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。

Q1. 「品格」は物に対しても使えますか?

A. 伝統工芸品や芸術作品など、上品さや気高さを感じさせるものに対して使うことができます。

Q2. 相手に「品格がない」と伝えたい場合、どう言えばいい?

A. 「品格がない」という言葉は強すぎるため、「その場にふさわしくない言動でした」など、具体的な場面に限定した言い換えを検討しましょう。

Q3. SNSで心ない言葉を見たとき、品格を保つ対応は?

A. 同じ土俵に乗らず、静かに距離を置くことです。 挑発的な言葉に対して感情的に言い返すことは、自分の印象を損なうことにも繋がります。あえて反応しない「沈黙」も、立派な品格の表れといえます。

最後に

「品格がある」とは、ひとつの行動や言葉で判断されるものではなく、日々のふるまいや姿勢の積み重ねによって形づくられるものです。

誰かを厳しくジャッジするのではなく、自分の身の回りから丁寧に整えていくような、そんな心地いい日々の積み重ねが、品格につながっていくのかもしれませんね。

TOP画像/(c)Adobe stock

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