「品格」とは?
立ち居振る舞いが上品で、マナーもきちんとしている人のことを見て、「品格のある人だな」と思ったことはありませんか? そうした品格のある人に憧れる女性は多いはず。まずは、言葉の意味をしっかり理解していきましょう。
意味は?
「品格」とは、「人や物から感じられる上品さや気高さ」のこと。物に対して使うこともできますが、人の立ち居振る舞いや雰囲気、見た目などから「あの女優さんは品格がある」「上司は品格が備わっている」などと使われることが多いでしょう。例えば、優雅で洗練された雰囲気を持つ人や、気品あふれる人、マナーや教養が備わっている人は「品格がある」と言われやすいです。
類語や言い換え表現は?
「品格」と似た言葉には、「品」「品位」「気品」などがあります。
「品」とは、「人や物事に備わっている好ましい品格・品質」のこと。「品がある」や「品の良い」「品の悪い」などと使われます。
「品位」とは、「人や物事に備わっている上品さや気高さ」といった意味を持つ言葉。「品位を保つ」「品位に欠ける」などと使われます。
「気品」とは、「人や物から感じられる上品で気高いようす」。見た目や身のこなしから、どことなく感じられる上品さを「気品」といいます。使い方としては、「気品のある話し方」「気品の感じられる作品」など。
このように、「品」「品位」「気品」は、「品格」と同じような意味を持つ言葉ですが、「品格」と「品位」に関しては、人に対して使うケースがほとんどです。
英語表現は?
「品格」の英語表現は、「dignity」です。そのほかにも、「気品」「優雅」「上品」などの意味を持つ「grace」、「品位」「礼儀正しさ」などの意味を持つ「decency」も「品格」の英語表現として使えるでしょう。
品格がない人とどう違う? 品格のある人の特徴を紹介
あなたの周りに、品格のある女性や品格のある男性はいませんか? どことなく上品で、きちんとした立ち居振る舞いの品格がある人は、どのような共通点があるのでしょうか。ここでは、品格がある人の特徴を見ていきましょう。
1:清潔感があり、身だしなみが整っている
品格がある人は、TPOをわきまえたり、相手に不快に思われないようにと配慮したうえで、清潔感のある身だしなみを心がけています。特に、ビジネスシーンでは第一印象が大切ですよね。品格のある人は、シワ・ほつれのない服に、きれいに整えられた髪型、しっかりアイロンをかけたワイシャツやスーツに身をまとっていることが多いです。
2:言葉遣いが丁寧
品格がある人が、「このお菓子、美味い!」「マジうざい」などと言っているイメージはないですよね。品格がある人は、乱暴な言葉は使わず、綺麗な言葉を使います。また、大声や早口ではなく、落ち着いたトーンで丁寧に話すのが特徴です。その話し方からは、知性や上品さも感じられます。
3:礼儀やマナーがきちんとしている
品格がある人は、挨拶をしっかりします。また、お世話になった人はもちろん、飲食店などお店の人に対しても「ありがとうございました」などと、お礼の言葉をしっかり伝えることが多いです。マナーも身につけているため、食事の際にはきちんと手を合わせて「いただきます」と言ったり、正しい箸使いをしています。
4:身のこなしが美しい
例えば、背筋が丸まったままダラダラと歩いていたり、一つ一つの動作が雑な人からは、品格を感じませんよね。動作や立ち居振る舞いが美しいのも、品格がある人の特徴です。姿勢が良く、物を取る時や置く時もとても丁寧。その身のこなしは、優雅さや上品さを感じさせます。
5:教養がある
知的好奇心があり、社会問題や文化、時事などに広い知識を持っているのも、品格がある人の特徴の一つ。さらには、ただ知識を蓄えているだけではなく、それらに対して自分なりの考えを持っていることも多いです。
品格を身につけるには?
上品さだけではなく、時には芯の強ささえも感じさせる品格のある人。では、品格を磨くにはどのようにすればいいのでしょうか。その方法をいくつか紹介します。
1:姿勢を良くする
まずは、丸まっている背筋を伸ばしてみましょう。椅子に座っている時も歩いている時も背筋をピンと伸ばすことを意識してみてください。悪い姿勢が癖になっている方は、気がついたらすぐに背筋が丸まってしまうかもしれません。しかし、気づいた時に背筋を正すことを繰り返していけば大丈夫。日々意識していれば、体に染み込んでいくはずです。
2:綺麗な言葉を使う
「やばい」「マジで」「うぜぇ」などの乱暴な言葉は使わないようにして、綺麗な言葉を選んで使いましょう。例えば、「すごい」を「非常に」「極めて」、「ちょっと」を「少々」などに言い換えてみてください。意識して綺麗な言葉を使うようにするだけで、品の良い印象になります。
3:落ち着いて優雅に行動する
いつも時間ギリギリでバタバタしていたり、動作が荒々しかったり、雑に動くのは、品格があるとは言えませんよね。まずは、何事も時間に余裕を持って行動するようにしてみましょう。その余裕が、自分の心にも行動にもゆとりをもたらしてくれます。
また、物を置く時には大きな音を立てずにそっと置いたり、物を渡す時には両手で渡すようにすることも意識してみてください。特に、物を持つ時に指先まで神経を尖らせてみると、動作が美しくなります。
4:周囲への気遣いを忘れない
品格のある人は、周囲の人への気遣いから綺麗な言葉を選んでいたり、身だしなみを整えていたりすることも。そのため、品格を磨くには周囲への心配りを持つことが大切。自分中心に考えるのではなく、相手がどう思うか、何を求めているのかを考えて行動してみましょう。
最後に
品格がある人は、内面からあふれる気品や気高さを持っていることが多いです。一朝一夕に身につくものではないので、日頃から上品な振る舞いを意識したり、周囲を気遣う気持ちを大切にして、品格を磨いていってくださいね。
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