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2022.12.27

英語力もなければMBAもない。アメリカで社長になった私が大事にしていること<元テレビ朝日プロデューサー転職実録最終回>

仕事と自分の人生を見つめ直す社会人10年目。今回は、これまでのキャリアを振り返って読者のみなさんに伝えたいこと。元バラエティ番組の女性プロデューサー 古瀬麻衣子が考える「理想の人生」への近づき方。連載最終回です。

古瀬麻衣子

これまでの連載はこちら

あなたの人生に制限なんて何もない

2020年7月にスタートしましたこちらの連載。

今回で60回目。とうとう最終回となりました。

この2年半でたくさんの方々に読んで頂き、素晴らしい出会いを頂き、文章を通して自分の想いを届けることの面白さ、楽しさを学ぶことが出来ました。

本当にありがとうございました! これを書きながら、深々と頭を下げて、声を出して感謝申し上げております。

このコラムは、私がいち会社員だった頃の葛藤から、奇跡的な出会いを経て、ニューヨークで社長になるストーリーを描いてきました。

ミッドキャリアにいる女性が、ライフイベントも含めて、様々な決断し、生きていく姿を洗いざらい晒すことで、日本人女性のキャリアや人生を少しでもインスパイアされたらという一心でした。

また、有難いことに、アメリカから本帰国し、社長を辞めた後のストーリーまでじっくり書かせて頂き、私としては勝手に大満足の執筆経験となったわけですが、この全てを通して読者の方々に一番伝えたかったことは何なのか?

それはたった一つ。

『あなたの人生に制限なんて何もない。』ということです。

私はただの日系企業の会社員でした。

留学経験もなければ、帰国子女でもありません。英語力は高校止まり。

親が経営者でもなければ、最初はビジネスや経営に興味もなく、エンタメ好きなアラサー女性でした。

唯一、こんなこともしてみたい、あんなこともしてみたいという、湧き上がる欲求と、たぶん出来る気がするという根拠のない自信だけが取り柄。

英語はそんなに出来ないけど、飛行機に乗ればアメリカには行けるから、行ってみて頑張ろう。

経営なんて全く分からないけど、MBA取る暇もないし、社長って資格じゃないから、何とかなるやろ。

自分に良いように解釈して、出来ないというバイアスはなるべくかなぐり捨てて、とりあえず進んでみる。

それだけで十分幸せだということを体現した気がしています。

昨年末に出産した娘はもうすぐ1歳になります。

彼女がこれから大人になっていく過程でも、この想いを前提に一緒に考えて、選択していきたい。

「お母さんはこんなことで後悔しているから、あなたにはそうなってほしくない!」なんてものは一つもなくて、

「お母さんはこんなに幸せに生きているので、その方法を参考にしてみて!」という気持ちでいっぱいなんです。

その想いを忘れないために、娘のお誕生日プレゼントとして1枚の絵を準備しました。

私の大学の後輩が素晴らしい絵を描くアーティストになっていて、彼女にこの想いを全て伝えて、描いてもらいました。

タイトルは「Unlimited〜遮るもののない、多様性に溢れた人生を〜」

作:川端元子

このコラムを読んでくださっている方々の人生も、バイアスをかけられることなく、制限のない、欲張りで、野心に満ちたものになることを願っています。

本当にありがとうございました!

古瀬麻衣子

1984年生まれ。一橋大学卒。テレビ朝日に12年勤務。「帰れま10」などバラエティ番組プロデューサーとして奮闘。2020年、35歳で米国拠点のweb会社「Info Fresh Inc」代表取締役社長に就任。日本人女性のキャリアアップをサポートする活動も独自に行なっている。

Instagram:@maiko_ok_
HP

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