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2023.01.15

みんな貯金している? 28歳の貯金額や貯金する方法などを解説

人生のライフイベントに備えて、貯金は多いに越したことはありません。28歳にもなれば社会人になって時間がたっているので、ある程度貯金できている人もいます。世間の28歳の人たちはどれくらい貯金しているのでしょうか? この記事では、28歳の貯金金額や貯金する方法を中心に説明します。

28歳の独身・既婚別の貯金額

28歳にもなれば、人生の展開に大きな違いが出てきます。社会人になってから時間もたっているので、収入面においても違いが生じていることでしょう。貯金も同様です。この記事では、28歳の貯金金額の中央値・平均値を中心に説明します。

では、独身・既婚別で28歳の貯金額を確認しましょう。金融広報中央委員会による、令和元年の「家計と金融行動に関する世論調査」(単身世帯調査および二人以上世帯調査)の「金融資産保有額」(金融資産を保有していない世帯を含む)のデータを参考に解説します。

20代は前半と後半で給与に差があるのと、28歳では30代の貯金額の方が近い可能性も考えられるので、この記事では20代及び30代の貯金額を両方紹介することにしました。あくまで目安として参考にしてください。

28歳の独身の貯金額

まずは、独身の20代・30代の貯金額から見ていきましょう。

20代:
平均値106万円
中央値5万円

30代:
平均値359万円
中央値77万円

上記は、預貯金以外にも、貯蓄性のある生命保険や投資信託など金融商品を含んでいます。平均値と中央値でかなり差があることから、貯金している人と貯金していない人で大きな差があることが伺えますね。

28歳の既婚者の貯金額

次に、既婚者の20代・30代の貯金額をチェックします。

20代:
平均値165万円
中央値71万円

30代:
平均値529万円
中央値240万円

共働き世帯が多いためか、単身世帯に比べて金融資産保有額が多いことがわかります。既婚者のケースでも、平均値と中央値でかなりの差が見られますね。なぜこのような結果になるのでしょうか。

顎に人差し指をおいてなやむ女性
(c)Shutterstock.com

ここで、平均値と中央値との関係性について整理しましょう。平均値とは、データの合計をデータの個数で割って得られる値のこと。中央値とは、データを大きい順に並べた際、中央に位置する値のことです。極端に大きいデータと極端に小さいデータが存在した場合、いずれのデータも平均値に該当しないことがあります。一方、中央値にはそのようなことはありません。

今回のケースでは、平均値と中央値でかなりの差が見られるので、極端に貯金額が高い人と極端に貯金額が低い人の分布に、偏りがあったと考えられます。

20代の多くは貯金していない?

先ほどの「家計と金融行動に関する世論調査」(単身世帯調査)において、金融資産非保有率は20代で45.2%、30代で36.5%という統計でした。貯金していない(もしくはできていない)人の割合は少なくないようです。

貯金する手段

人生には、いくつものライフイベントがありますよね。また、良くも悪くも何が起こるかはわからないもの。そんな時に備えて、貯金があればあるほどいいに越したことはないでしょう。貯金が十分あることで得られる安心感は大きいものです。そこで、お金を貯めていく工夫について解説します。貯金が少ない人も、参考にしてみてください。

1:毎月の支出を把握する

普段から余分な買い物をしているかもしれません。小さな支出であっても、積み重ねていくと大きな支出になります。そこで、家計簿などを付けて日々の支出を可視化してみてはいかがでしょうか? お金の流れが見えることで、無駄な支出が見えやすくなります。最近は家計簿アプリも充実しているので、スマートフォンから家計簿をつけることもできますよ。

電卓を押す指
(c)Shutterstock.com

なるべく、支出がすぐに記録されるようにするといいでしょう。例えば、クレジットカード。クレジットカードは便利ですが、決済後しばらくしてから口座引き落としとなるので、記録されるまでに時差が生じます。時間が経過するとともに、どれくらいのお金を使ったのかを忘れてしまい、お金の使いすぎにつながるかも。

一方、デビットカードだと決済と同時に口座から引き落とされるので、すぐに支出記録がつきます。引き落とされる残高以上の買い物ができないのも特徴です。利便性は普通のクレジットカードと変わらないので、使用を検討してもいいかもしれませんね。

2:固定費の見直し

固定費は必ず支払いが発生するものであり、通信費・家賃・サブスクリプションサービスなどが該当します。基本的に値段が変動することがないので、うまく見直せばかなりの節約につながるでしょう。

例えば、スポーツジムを退会したと勘違いして、知らぬ間に会員として毎月お金を払い続けていた… なんてケースもあります。固定費は、サービスを利用していないにもかかわらず発生するもの。固定費で払っているサービスが多いと、いつの間にか忘れてしまい、無駄なお金を払い続けることにもなりかねません。注意しましょう。

3:資産運用

収入の一部を資産運用に回すことで、貯蓄を増やすという手段もあります。道具の一つとして、一般NISAやつみたてNISA、iDeCoがあり、税金の優遇制度を活用できます。保険など、民間の金融商品の選択肢もありますね。

4:お金を介さず(または安く)、物を入手する

単純ではありますが、物をもらう・安いものを買うことも、貯金するための手段です。収入が十分ではないが、生活必需品のために支出が発生するのであれば、貯金はなかなかできません。そこで、お金を介さずに必要なものを手に入れるというわけですね。

家具などについては、フリーマーケットで買う・知人からもらう・シェアするという手があります。不用品を無料で譲る人たちが集まるインターネットサービスもあり、交渉すれば無料で衣服や家具などをもらえることも。

食べ物については、家庭菜園をする、野外で山菜を採取するといった方法があります。野菜の無人販売所があれば、そこで買ってもいいかもしれません。比較的安く買えることがあるからです。地産地消ですね。

サービスの部類になりますが、無料で物事を楽しむこともできますよ。都内だと無料で入れる美術館や博物館がいろいろあります。都心には、入場料が不要の展望台もあるので、そこで東京の夜景を楽しむことも可能です。お金をかけずに楽しめる方法を一度探してみてはどうでしょうか。結構、あるものですよ。

物々交換
(c)Shutterstock.com

最後に

以上、28歳の貯金について見てきました。平均値と中央値から、貯金できている人と貯金できていない人の分布には、偏りが大きいことが伺えます。今の時代、賃金は上がらず、物価や税金は上がる一方です。上手にやりくりして、自分の理想に近づけるよう一つずつ整理していくといいでしょう。

執筆/京都メディアライン

TOP画像/(c)Shutterstock.com

池田 啓子

監修/株式会社SMILELIFE project 池田啓子さん

生命保険や金融商品の販売をせずに、「フィーオンリー」のFPサービスを通じて、お客様の立場に立ったライフプランニング相談業務を行っています。

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