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2022.11.30

“略奪婚”を目論み執着不倫2年。33歳女子を目覚めさせた一撃は…【私たちのリアル不倫】

不倫はしてはいけないこと… とわかっていたはずなのに、気がついたら足を踏み入れてしまっていたという人もいます。そしてその多くは、関係を終えたあとに深い後悔を口にします。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、不倫を経験した女性からリアルな話を聞いていきます。

並木まき

【33歳・不倫相手に本気で惚れてしまった女性のケース】

ベッドで寄り添う男女
(c)Shutterstock.com

梨奈さん(仮名)は、31歳のときから2年間にわたって不倫。相手は仕事の取引先で働いている男性・山内さん(仮名)で、仕事関係の飲み会の帰りに一線を越えたのがきっかけだったそうです。

「山内さんとはそれまでも仲がいいほうで、その飲み会でけっこう酔ってしまった私たちはノリでふたりきりで飲み直し、帰る前にホテルに行ってしまいました。告白があったわけではありませんが、その日から週に何度も会う不倫関係が始まり、なんと2年も続けてしまいました」

デートはほとんど梨奈さんの自宅。仕事を終えた山内さんが梨奈さんの自宅で夕食をとり、深夜になると自宅に帰るような生活を続けていたそうです。

「山内さんからは、奥様も他の男性と不倫をしていると聞いていました。でも子どもがふたりいて、子どものためにしばらくは離婚はしないと夫婦で合意しているのだそう。その話はどうやら本当らしく、週末にも普通にデートできましたし、たまに旅行にも行きました。奥様は早い段階で、夫が不倫をしていると気づいていたと思います」

彼にハマっていくにつれモラハラがひどくなり…

不倫とはいえ、比較的自由にデートができる関係に満足していたと振り返る梨奈さん。しかし梨奈さんが彼に本気になるにつれて、彼は梨奈さんにモラハラを繰り返すようになり、自分勝手な言動も増えていったと言います。

「彼のことが好きなので、それでも耐えちゃっていたんです。それに、いつかは彼が離婚して私と結婚してくれるかもと思っていたので、多少のモラハラくらいは我慢しないと略奪できないという意地もありました。

彼も既婚なのに私と付き合っているという不安定な状況のせいでイライラしてしまうのかなと思い、当時の私はけっこう我慢を重ねていましたね」

山内さんは、デート中にも梨奈さんを怒鳴りつけたり馬鹿にしたりといった発言がだんだんと増え、そのうちに梨奈さんはメンタルが不安定に。しかし「どうしても略奪したい」という思いから、無理を重ねていたと話します。

モラハラ不倫相手を略奪したいと思っていた愚かな自分

友達を慰める女性
(c)Shutterstock.com

「今思えばですけど、当時の私はとにかく“略奪したい”が最優先。だから彼がどんなに非常識な行動をしても、すべて目をつむっていました。でも不倫を始めてから2年目に入った頃、親友から『あの人と不倫を続けるのはもうやめて。あなたのためを思って言ってるんだよ』と真剣な表情で言われ、それをきっかけに不倫相手と別れようという気持ちになれたんです」

親友にだけは不倫を明かしていたという梨奈さん。モラハラを受けてどんどん心が不安定になっていく自分を心配して、本音で話してくれたことが嬉しかったと言います。

「年齢的にも33歳になっていたし、ちゃんとするなら今しかないと親友から喝を入れられました。本当にその通りだなと思って。私が不倫彼のモラハラにずっと耐えていたのもよく知っている子なので、そうやって言われたら、何も言い返せませんでした。

その親友は先日、長年付き合っていた男性と結婚式を挙げたんです。ウェディングドレスを着て輝いている彼女を見たら『私も結婚したい』と強く思いました。そうしたら、山内さんへの執着がスーッと消えていったんです。あのとき、私が怒るかもしれないのを覚悟で指摘をしてくれた友人には本当に感謝をしています。それがなければきっと、私は今もモラハラ彼と不倫を続けていたと思いますから」

TOP画像/(c)Shutterstock.com
※画像はすべてイメージです。

並木まき

並木まき

ライター・時短美容家。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。

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