【29歳・強引な彼に口説かれて不倫をして妊娠したケース】
繭香さん（仮名）は、友人が主催した会で知り合った10歳年上の男性・田中さん（仮名）と不倫関係に。繭香さんは当初、田中さんにも不倫にも一切興味がなかったそうですが、田中さんから強引に口説かれるうちに流されるように不倫に至ってしまったと話します。
「その頃はちょうど彼と別れて半年くらいで、誰かいい人いないかなーとは思っていました。田中さんはアラフォーに見えないくらいイケメンでしたが私のタイプではなかったし、既婚者と付き合うなんてダメだとわかっていたので、口説かれても最初のうちは流していたんですよ」
ところが、あまりにも田中さんが熱心に口説いてくるので「ごはんくらいなら、いいかな」と魔がさしたと言う繭香さん。そして初めて食事に行った日に泥酔するほどお酒を飲んでしまい、帰りに田中さんからホテルに誘われるがままに応じてしまったとのこと…。
不倫から2ヶ月でまさかの妊娠…
「いつも田中さんからの誘いは強引で、初めてホテルに行った翌日からしつこくまたLINEがきて、その2日後にはまたデートをしました。話が面白くて優しい田中さんにどんどん惹かれていってしまい、そのうち私からもデートのお誘いをするようになりました。
そんなふうに2ヶ月ほどデートを繰り返していた矢先、なんと私は妊娠していたんです」
避妊はしていたものの不十分であることに心当たりがあった繭香さんは、すぐに田中さんに報告をし、今後のことを相談したいと伝えたそう。しかし田中さんは親身になることなく「マジ？ お金は出すよ。早めに病院に行ってね」と他人事のように対応してきたのだとか。
「まだ出会ってから2ヶ月と少ししか経っていないときでしたから、不倫じゃなくても相手のことがよくわからないタイミングですよね。そんなときに妊娠してしまってすごく心細かったのですが、まさか彼から慣れた口調でお金の話をされ、さらに諦めるように言われるなんて思ってもいませんでした…」
その後、お金の振込先を田中さんから尋ねられ、言われるがままに銀行口座を伝えると、翌日にはお金が振り込まれていたのだそう。これには繭香さんは驚くと同時に「きっと不倫の常習犯なんだな」と感じたと振り返ります。
「普通、女性が妊娠したらもっと慌てるだろうし、そんなにすぐにお金でどうにかしようとしないと思うんです。それを淡々とこなしたから、これは常習犯だなって。きっと私の他にも同じように田中さんに泣かされた女性がいるんじゃないかと思いました。
最初はあんなに熱心に口説いてきて、『妻よりも君が好きだよ』とか言っていたのに、妊娠したらお金だけ渡して疎遠になるなんて…。変な男に引っかかってしまったという虚しさと、まるで“物”みたいに扱われた気分でとても悔しかったです。
口説かれてフラフラと流された自分が情けない。もう二度と、既婚者から食事に誘われても応じるつもりはありません」
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並木まき
ライター・時短美容家。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎（ちみもうりょう）な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。
