この花は何の野菜? 小さい実なのに栄養がぎゅっと詰まっている食材
今回ピックアップするのは、寒い季節に食べたい栄養価の高い野菜の花。
この花は何の野菜か知っていますか?
正解は、「芽キャベツ」の花です!
正解は、芽キャベツの花でした! 芽キャベツはアブラナ科の食べ物で、旬は11月〜3月頃。冬に美味しい季節を迎えます。
キャベツに似た形をしていますが、キャベツの若芽ではなく、品種改良されたもの。1株で50〜60個、品種によっては100個近くまで鈴なりに実り、その姿から「子持甘藍(こもちかんらん)」と言われることも。
芽キャベツの主な生産地は、静岡県がトップ。国内のシェアが90%以上あり、ほかにも山形県、神奈川県でも生産されています。
◆芽キャベツの歴史
芽キャベツは比較的最近にできた食べ物。原産地といわれる、ベルギーでは18世紀末頃からあったとされ、19世紀にはアメリカで栽培がスタート。
日本へは明治時代に伝来しましたが、普及はせず第二次世界大戦後に一般家庭で食べられるようになりました。
フレンチやイタリアンで目にすることが多いのは、ヨーロッパ大陸で育ったことがあるからかもしれませんね。
◆芽キャベツの栄養
芽キャベツは、小さな実ながらも、たくさんの栄養がぎゅっと詰まっています。
可食部100gあたりの栄養素の含有量をキャベツと比べると、β-カロテンは約14倍、ビタミンB2は約7倍、ビタミンCは約7倍、食物繊維は約7倍! ほかにもビタミンB1、ビタミンKも含まれています。
・β-カロテン… 抗酸化作用をもち、体内に入ると、ビタミンAに変換。若々しい髪や皮膚の維持に役立つ
・ビタミンB1… 糖質の代謝をサポートし、アルコール分解や皮膚・粘膜を保護する役割も
・ビタミンB2… 脂質の代謝を助け、皮膚・粘膜、爪、髪などの再生に役立つ
・ビタミンC… 疲労回復、肌荒れ改善が期待でき、免疫力を高め風邪予防にも
・ビタミンK… 骨の形成に必要不可欠
◆芽キャベツの選び方
美味しい芽キャベツの選び方はこちら!
・緑色が濃い
・葉の巻きがぎゅっと詰まっている
・比較的重みがあるもの
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芽キャベツの花から選び方まで紹介しました。芽キャベツは巻きが固く、火が通りにくいので、使うときには下茹でをしてから調理するのがおすすめ。シチューに入れたり、バターと炒めたり、にんにくやアンチョビのようなアクセントの強い食べ物とも相性抜群です。栄養たっぷりなので、ぜひ取り入れてみてください。