この花は何の野菜? 脇役ではもったいない栄養価の高い食べ物
今回ピックアップするのは、料理の引き立て役として使われがちだけど、本当は栄養価が高い野菜の花です。
この花は何の野菜か知っていますか?
正解は、「パセリ」の花です!
正解は、パセリの花でした! パセリはセリ科の食べ物で、旬は3月〜5月頃、9月〜11月頃、春と秋に美味しい時期を迎えます。
上の写真は、ヨーロッパで一般的な“イタリアンパセリ”。
下の写真のように葉が縮れているのは、“カーリーパセリ”と呼ばれているもの。日本でなじみのあるものはこちらでしょうか。
パセリの主な生産地は、長野県、千葉県、静岡県が続き、全国33道府県で栽培されているようです。
◆パセリの歴史
パセリは、南ヨーロッパ・地中海沿岸が原産。紀元前、古代ギリシャの時代から存在していたとされ、食用・薬用・家畜用など幅広く使われていたようです。
日本へ伝わった時期は、オランダ船が長崎に持ち込んだ18世紀。明治〜大正時代にかけて本格的に栽培され、1990年代前半にイタ飯ブーム(イタリア料理)が起きたこともあり、全国に普及していったそう。
◆パセリの栄養
パセリは、付け合わせだけではもったいないほど栄養価が高く、特にビタミンC・E・Kは野菜の中でもトップクラス。その期待できる効果は挙げていくとキリがないほどあります。
・ビタミンC… 疲労回復、肌荒れ改善が期待でき、免疫力を高め風邪予防にも
・ビタミンE… 動脈硬化や血栓の予防、血圧の低下、悪玉コレステロールの減少に働く
・ビタミンK… 骨の形成に必要不可欠
・カリウム… 体内の塩分濃度や水分量を調整する働き
・鉄… 赤血球のもと。全身に酸素を運ぶ
・β-カロテン… 抗酸化作用をもち、体内に入ると、ビタミンAに変換。若々しい髪や皮膚の維持に役立つ
また、パセリ特有の香り成分「アピオール」には、口臭予防、食欲増進、食中毒予防、生理不順にも効果があるとされています。
嬉しい効果ばかりのパセリですが、大量に摂取すると吐き気を催したり、内臓にダメージを与えたりすることも。生理を促す効果もあるとされていることから、妊婦さんは特に食べ過ぎに気をつけてください。
◆パセリの選び方
美味しいパセリの選び方はこちら!
・葉先から茎まで鮮やかな緑
・茎にハリがあり、みずみずしい
・茎の切り口が黒ずんでない
カーリーパセリの場合は、葉が小さく、そして細かく縮れていると新鮮です。
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パセリの花から選び方まで紹介しました。パセリは香りにクセがありますが、天ぷらや素揚げ、野菜ジュースにするとより取り入れやすいでしょう。家庭でも育てることができるので、ぜひ試してみてください。