この花は何の野菜? 栄養たっぷりの緑の食材です
今回ピックアップするのは、栄養のある野菜の中でも、とりわけ鉄分が多く、ビタミンCも豊富な食材。
この花は何の野菜か知っていますか?
正解は、「ほうれん草」の花です!
正解は、ほうれん草の花でした! ほうれん草は、ヒユ科の食べ物で、旬の時期は11月〜1月ごろ。冬に多く出回ります。
ほうれん草は、赤軸ほうれん草、寒じめちぢみほうれん草、サラダほうれん草など種類がありますが、大きく2品種に分けられます。
東洋種… 葉が大きくギザギザしていて、尖っている。アクは少ない。おひたしに◎
西洋種… 葉が丸みを帯びていて、厚みもある。アクが比較的強めに出る。肉や魚料理の付け合わせに◎
主な生産地は、埼玉県、群馬県、千葉県、茨城県が続き、この関東4県で全国の1/3のシェア率だそう。
◆ほうれん草の歴史
ほうれん草の原産地は、西アジアといわれています。イスラム教の広がりとともに東西へ広がり、先述した東洋種・西洋種に育っていきました。
日本へは、江戸時代初期に「東洋種」、江戸時代末期に「西洋種」が伝来したそう。
ちなみに、イタリアンメニューの「フローレンス風」とついたものは、ほうれん草を使った料理のこと。「フローレンス」は、イタリアの都市フィレンツェをさし、ほうれん草の産地として有名だったことに由来しています。
◆ほうれん草の栄養
ほうれん草は、鉄、葉酸、β-カロテン、カリウム、ビタミンCなど多く含み、その栄養価の高さから、最強のアンチエイジングと称されることもある食材です。
それぞれ見ていきましょう。
・鉄… 赤血球のもと。全身に酸素を運ぶ
・葉酸… 赤血球の生産を促し、貧血予防に。
・β-カロテン… 抗酸化作用をもち、体内に入ると、ビタミンAに変換。若々しい髪や皮膚の維持に役立つ
・カリウム… 心臓機能や筋肉機能の調節、神経刺激の伝達などの働き
・ビタミンC… 疲労回復、肌荒れ改善が期待でき、免疫力を高め風邪予防にも
ほうれん草は茹でると多くの栄養を失ってしまうので、茹で加減に気をつけてください。栄養をまるごと摂れるポタージュスープもいいですね。
◆ほうれん草の選び方
美味しいほうれん草の選び方はこちら!
・葉の色が鮮やか
・葉先がピンと張っている
・茎が太すぎず、しっかりしているもの
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ほうれん草の花から選び方まで紹介しました。ほうれん草はおひたしや炒め物、グラタンなどたくさんのレシピに応用可能です。ぜひ毎日の献立に役立ててみてください。
参考:農林水産省「今月の園芸特産作物:3月 ほうれんそう」