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2022.11.29

精神論とは? 時代遅れで嫌われる理由や英語表現、対義語も紹介

「精神論」とは、自分の気持ち次第で、どんなことも乗り越えられるという考え方のこと。当記事では、「精神論」の意味から類語、対義語、英語表現を紹介。また、時代遅れとされる「精神論」が嫌われている理由やメリット・デメリットについても見ていきます。

「気合があれば乗り越えられる」「やる気があれば、必ずできる」などの考え方を「精神論」と言います。やる気を引き出してくれそうな「精神論」ですが、現代では敬遠されがちな考え方です。当記事では、精神論の意味や類語、精神論が嫌われる理由、メリット・デメリットも解説していきます。

「精神論」とは?

そもそも「精神論」とはどういう意味なのでしょうか? まずは、「精神論」の意味、類語、対義語、英語表現を見ていきましょう。

意味

「精神論」とは、「精神力次第で物質的な物事も思い通りにできるとする考え方」のこと。簡単に言うと、自分の気持ち次第で、どんなことも乗り越えられるという考え方です。

仕事をする時は、事実や過去のデータに基づいて、効率的なやり方や、対策を考えることが多いですよね。しかし、精神論を振りかざす人は、論理的に考えずに、「やる気があれば大丈夫」「根性があれば、何事もうまくいく」などと言い、精神力を頼りにして進めようとします。そのため、説得力に欠けがち。周りの人からは「何を根拠に言っているんだろう…」と、敬遠されることもあるようです。

男性をにらみつける女性
(c)Shutterstock.com

類語や言い換え表現は?

「精神論」の類語には、「根性論」「精神主義」「不屈の精神」などがあります。「根性論」とは、強い精神力があれば、どんなことも成し遂げられるという考え方のこと。「精神主義」は、「精神論」とまったく同じ意味の言葉で、精神力があれば、物質的なこともコントロールできるとする考え方。「不屈の精神」とは、困難にもめげず、決して諦めない強い気持ちのことです。

対義語は?

「精神論」と反対の意味を持つ言葉には、「物質主義」があります。「物質主義」とは、精神よりも物質的なものを大事にする考え方のこと。そのほかに、物事を論理的に考える「ロジカルシンキング」も、「精神論」とは反対の意味を持つ言葉といえそうです。

英語表現は?

「精神論」をそのまま英語に訳すと「spiritualism」です。しかし「spiritualism」は、「唯心論」「観念論」といったニュアンスの英語で、日本語の「精神論」が持つニュアンスとは少し異なります。

そのため、「精神力」という意味の「emotional strength」「strength of mind」などを使って、「My boss thinks one must have strength of mind to success.(私の上司は、成功するためには強い精神力を持つべきだと考えている)」と表現するのもいいでしょう。

そのほか、「非論理的な」という意味の「illogical」も「精神論」のニュアンスが伝わるかもしれません。

精神論と根性論の違いとは?

先述の通り、根性論は精神論の類語です。根性論の意味をおさらいすると、「強い精神力があれば、どんなことも成し遂げられる」という考え方のこと。両者ともに精神的なものに重きを置く考え方で、よく似ているため、何が違うのか疑問に思いますよね。

違いとしては、根性論は精神力の中でも「根性」にフォーカスしている点。一方、精神論は根性だけではなく、やる気や希望など、より広い意味での「精神」にフォーカスした言葉です。根性論は、精神論の一つと考えていいかもしれませんね。

天を仰いでガッツポーズする女性
(c)Shutterstock.com

時代遅れとして精神論が嫌われる理由は?

「精神論は時代遅れで嫌い」と言う人もいます。では、なぜ精神論が嫌われてしまうのか、その理由を紹介しましょう。

1:非論理的である

精神論を大切にする人は、物事を体系的に考えて筋道を立てることはあまりないようです。そのため、「とりあえずやれ」「やる気で乗り切れ」など指示が曖昧。いつまでにどの工程を終わらせるべきなのか、どれくらいの数値を達成すればいいのかといったことも言わないため、部下はどうすればいいかわからず混乱してしまうことも…。

2:効率が悪い

例えば、仕事でミスや失敗をしたら、原因を考え、同じ失敗を繰り返さないためにはどうすればいいのか、といった改善策を考えますよね。しかし、精神論を振りかざす人は、「失敗したのは努力が足りなかったからだ」「ミスはやる気がないせいだ」などと、精神的なことを失敗の原因にしてしまいます。本当の原因にたどり着きづらいため、仕事のやり方が改善されず、生産性が悪いまま… ということもあるようです。

3:押し付けることが多い

精神論者は、周りの人にも精神論を押し付けることが多いよう。「気合があれば、今日中に終わらせられるはずだ」「残業は当たり前だ」などと、部下やチームのメンバーに残業や無理な仕事を押し付けることも。

しかし、現代では、働き方も社会の状況も大きく変化しました。精神力を頼りに頑張るよりも、いかに効率的に進めるかが重視され、ワークライフバランスを大切にする人も増加。そのため精神論は、「ひと昔前の考え方で時代遅れである」と敬遠されてしまうことも多いのです。

精神論のメリット・デメリット

価値観が大きく変わった現代では、「精神論を振りかざすのは古い考えだ」などと言われることもあります。精神論にはデメリットもありますが、メリットもあるのです。最後に、精神論のメリット・デメリットを見ていきましょう。

指をさされながらの叱責に嫌がる女性
(c)Shutterstock.com

メリット

精神論のメリットとしては、モチベーションアップにつながること。仕事をしていると、大きな壁にぶちあたることも多いですよね。そこで、「気力を振り絞って、最後までやり切ろう!」などと自分を鼓舞してみると気力が湧いてきて、困難を乗り越えられることもあるでしょう。また、チームのみんなに「もう少しだけ、気合入れて頑張ろう!」と、ひと声かけることで士気をグンと高められることもできます。

デメリット

精神的にまいってしまった時のモチベーションアップに役立つ精神論ですが、体力の限界を超えるまで頑張ったり、長時間労働をしてしまうと、体調を崩しかねません。体調ばかりか、メンタルの病気になってしまうこともあるでしょう。また、上司が精神論を振りかざす人であれば、説得力に欠ける指示や不当な説教を受けることで、ストレスが蓄積してしまいます。

最後に

今回は、自分の気持ち次第で、どんなことも乗り越えられるという精神論について紹介しました。人の価値観や働き方が変わった現代では、精神論は時代遅れだと考える人も多いです。しかし、神論にはメリットもあります。心が挫けそうになった時には、“精神論”を思い出してみると、もう一踏ん張りする気力が湧いてくるかもしれません。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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