車のボディタイプでの種類分け
車には様々な種類があります。ボディタイプで言えば、ミニバン・SUV・セダンなど。動力源で言えば、ハイブリッド車・電気自動車・燃料電池自動車などがありますね。
国産車以外に、外車もあります。あまりにも種類が多いので、どれを選べばいいのか迷ってしまいそう。車のマーク、つまりメーカーのロゴも選択の基準になるかもしれません。
この記事では、ボディタイプ別の種類・動力源別の種類・自分に合った車の選び方などについて解説します。まずは、ボディタイプ別に見ていきましょう。
1:SUV
SUVとは、スポーツ・ユーティリティ・ビークル(Sport Utility Vehicle)の略のこと。かつて、「ジープ」と呼ばれた軍用車両がルーツです。
荒地での走破性を考えた四輪駆動でありながら、普段使いを意識した作りになっています。そのため、未舗装道路や雪道、都会の道路など様々な環境に適応できるのです。
デザインに高級感を感じさせる車種もあり、人気のボディタイプと言えるでしょう。SUVは多様化しているので、一言で「これがSUVである」と判断するのは難しくなっています。
2:ミニバン
基本的に、3列シートで6人以上が乗れる車を指します。ボンネットが短くて背が高く、乗車スペースが広いため大人数でも乗れるのが特徴。人数が多い家庭にはいいかもしれませんね。
3:セダン
一般的に「自動車」と言えば、セダンタイプを指すことが多いです。それぐらい広く普及している種類。タクシーなどでは、このセダンタイプがよく見られます。
固定された屋根を持ち、前後に各1列の座席を備え、間に仕切りがありません。基本的に、ドアは4枚で乗員数は5人ほど。トランクルームが独立しています。誰もが知っているような高級車の車種には、セダンタイプのものが少なくありません。
4:クーペ
クーペとは、基本的に運転席と助手席の計2ドアの乗用車のことを指します。語源について一説には、屋根のついた2座席の四輪車で、前に御者が乗って馬を走らせるタイプのものをクーペと呼ぶので、2ドアの乗用車もそう呼ぶようになったとか。
定員数が少なく、実用性よりも趣味性を志向した車種と言えます。デザイン性にも優れ、スポーツカーとしての要素もあり。クーペの屋根を開閉式にすると、オープンカーにもなります。
5:ステーションワゴン
セダンの車室を後方に拡張し、荷物を多く置けるようにして、後ろにドアを取り付けた車のこと。乗車スペースと荷室に仕切りがありません。ワゴンとは、荷馬車という意味です。荷物をたくさん載せられて、買い物やレジャーなど多様なシーンで使いやすいと言えます。
6:コンパクトカー(ハッチバック)
車の後ろに、跳ね上げ式の扉を持つ車のこと。セダンと比べてボディタイプが小さく、また座席と荷室に仕切りがないのが特徴です。荷室のスペースは広くありません。高い操作性や燃費の良さが評価されています。
動力源別の種類分け
ボディタイプの次は、動力源別に見ていきましょう。以前と比べて、ハイブリッド車以外にも電気自動車や燃料電池自動車など種類が増えました。
1:ガソリン車・ディーゼル車
ガソリンエンジンやディーゼルエンジンのように、燃料を内燃機関で燃焼させて、得られた熱エネルギーを運動エネルギーに変換することで走る車のこと。自動車と言えば、このタイプの動力源の車が最も一般的です。
2:ハイブリッド車(HV)
2つの異なる動力源を持つ(ガソリンなどを使う内燃機関エンジンと電気モーターなど)車のことです。減速時のエネルギーをバッテリーに回収後、電気エネルギーに変換。それを発進・加速など必要な時にモーターに送って、駆動力とします。内燃機関エンジンの燃料を節約できるのが特徴ですね。
さて、ハイブリッド車の中にはプラグインハイブリッド車(PHV)という、コンセントから差し込みプラグで直接バッテリーに充電できるハイブリッド車があります。つまり、電気自動車としての機能も持っているのです。
通常のハイブリッドに比べて、バッテリーを多く搭載していることも特徴と言えるでしょう。普段の近距離は電気自動車として走り、長距離はハイブリッド車として走行するという性質を持っています。使い分けができるということですね。災害時には、非常用電源として使えます。両者の機能を持つので、重量があり高価格な傾向にあります。
3:電気自動車(EV)
電気をエネルギーにして、モーターで走る自動車のこと。一般的には、大容量の二次電池を使って、それだけで走行する車のことです。リチウムイオン電池がよく使われています。最近は充電ステーションも増えました。内燃機関の車に比べると、部品数が少なく、構造はシンプル。
極寒地や酷暑地での使用、航続距離当たりのバッテリーの価格・値段については、まだ改良の余地があるとされています。そのため、近年は、世界各国でますます開発競争が激化するように。
4:燃料電池自動車(FCV)
自動車に充填された水素と酸素を使って発電し、その電力でモーター走行する自動車のこと。電気とモーターで走行する点は、電気自動車と同じですね。水素と大気中の空気で発電する点が特徴と言えます。排出成分が水だけで、環境にもやさしいとの評価も。災害時にも、車自体が非常用電源として使えます。
ただし、水素ステーションが少ない・高価・工場で生産した水素の水素ステーションへの運搬のコストが高いなどの改善点があります。
自分に合った車の選び方
車の種類はあまりにも多いので、どれを選べばいいのか迷ってしまうことでしょう。そこで、車を選ぶ際のポイントを解説します。
用途を考える
何のために車を買うのかということは、明確にした方がいいでしょう。アウトドアのためなのか、物の配送のためなのか、買い物のためなのか…。乗車人数・積載量・車内の広さ・機能を吟味して、目的に合致するかを確認しましょう。
予算を考慮する
いくらまでなら払えるのか、上限もある程度目処をつけておくといいでしょう。車種やグレード、装備などによって金額は変動します。また、実際にお店でいろいろな車を見れば、もっと高価な車が欲しくなる可能性も。予算オーバーを防ぐためにも、予算の上限は意識しましょう。
運転しやすいかどうか
購入後に車を運転するに至って、操縦性の悪さに気が付くこともあるでしょう。運転に自信がない人は、「小回りが利く」「視野が広い」「バックモニターがついている」といったことを確認しておいた方がいいかもしれません。
最後に
自動車は、ボディタイプや動力源でカテゴライズすることができます。長い歴史の中で、多様化していったということですね。あまりにも種類が多くて、どれがいいのか迷うもの。自分が車を買うにあたっては、目的や予算、操縦性を考えながら、選びたいものですね。
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