あなたの身の回りに、不平不満ばかり言っている人はいませんか? 誰でも不満を持つことはありますが、愚痴ばかり言っている人に付き合うのはしんどいですよね。そこで今回は、不平不満ばかり言う人の特徴や心理、上手な対処法を解説します。
不平不満とはどういう意味?
「不平不満」とは、「ある物事や人に対して、満足できず心が穏やかではないこと」。「不平」と「不満」、2つの単語で成り立っています。一つずつ見ていくと「不平」は、「納得できず、不満であること」。「不満」は、「物足りなく思う気持ち」を表します。
「不平」の例文を挙げるとすると、「弟ばかり注目されてズルイ、と兄は不平を言った」などでしょうか。「不平」は、要求が満たされず、不愉快な想いが口に出る時に使われる傾向があります。
続いて「不満」は、「この成績では不満だ」というように、要求の水準に達しておらず気に入らないという気持ちが強い表現です。つまり、自分が置かれた環境や状況に対して、満たされない気持ちを抱えていることから、「不平」や「不満」を口にしているのかもしれません。
不平不満ばかり言う人の特徴とは?
不平不満が多い人には、いくつかの共通点があります。身の回りの人や自分自身に当てはまる点がないかチェックしてみましょう。
1:文句や愚痴が多い
文句や愚痴の多いのが、不平不満ばかり言う人の特徴。「仕事がつまらない」「お給料が低くて困る」など会社の悪口から、社内の人の陰口など、口にするのはネガティブな内容ばかり。小さなことに目くじらを立てて、文句を言うのが習慣になっているようです。作業をしながら、「なんで私ばかり大変なんだろう」などと自分が一番頑張っていることをアピールすることも。
2:人の意見を否定するけど提案はしない
人の意見を否定するにも関わらず、自分からは提案しないのも、不平不満ばかり言う人の特徴。他人が言ったことに対して「それはどうかな…」「難しいんじゃない?」などと否定するのはお手の物。けれど、具体的な案を出したり、アドバイスをすることはあまりありません。人の粗探しをしてばかりいるので、不平不満が多くなってしまうのかもしれませんね。
3:自分勝手
不平不満が多い人は、自分のことを棚に上げて文句を言うことが多いので、自分勝手という印象を抱かれがち。不平不満を言って自分の思い通りにしようとしたり、無理やり他人を従わせようとすることも。あまり周囲の人のことを考えることがなく、自分中心で物事を考えてしまいます。
不平不満が多くなってしまう原因とは?
不平不満が多い人は、どんな気持ちから文句や愚痴を口にしているのでしょうか? 不平不満が多い人の心理状態を見ていきましょう。
1:自分だけが損をしていると感じている
不平不満ばかり言ってしまうのは、自分だけが損をしているという感覚を持っているため。家庭での役割や会社でのポジションなどに対して、「不平等なのではないか」「自分ばかりが損をしているのではないか」と考えていると、自然と愚痴が多くなってしまいがち。相手や組織に対して不信感を持っていることが考えられます。
2:自分が望んだ生き方ができていない
好きな仕事に就けなかったり、恋人が欲しいのにできないなど、自分が望んだ生き方ができないと不平不満が多くなってしまうもの。望んだ生き方ができていないことから、自分がかわいそうに感じられ、生い立ちや他人のせいにしてしまうのでしょう。「本当はこんなはずじゃなかったのに」と満たされない想いを抱えているため、不平不満が多くなってしまうのです。
3:他人と比べてしまう
他人と比較してしまうことも、不平不満が多くなる原因の一つ。「あの子の方が後に入社したのに」「あの人ばかり得をしていてズルイ」など、ネガティブな感情に囚われてしまいます。他の人の方が自分よりも恵まれているという考えが根底にあるため、ついキツい言い方をしたり、相手の意見を否定してしまいたくなるのです。
不平不満ばかり言う人への対処法
愚痴や文句が多い人は、なるべく避けたいと考えている方もいるでしょう。しかし、場合によってはそのようなタイプの人と付き合わなくてはならない時もありますよね。そんな時に覚えておきたい、付き合い方のポイントを紹介します。
1:適度に聞き流す
心優しい人や真面目な人は、他人の愚痴を聞いて疲れてしまうこともあるはず。それは、その話をしっかりと受けて止めて聞いているためです。ですが、相手はただ不平不満を言ってストレスを解消しているだけの可能性も。深く話を聞こうとせず、内容によっては適度に聞き流すことも必要です。
2:相手に対してアドバイスしない
不平不満が多い人は、話すことでストレスを発散しているため、相手から「それは違うんじゃない」などと否定されると、逆上することも。あくまで、話を聞いて欲しいだけなので、具体的なアドバイスや改善策を求めているわけではないということも多いです。余計にアドバイスをすると、「上から目線で意見されている」などと捉えられてしまう可能性も。余計な口は挟まず、大人しくしているのが無難です。
3:公平性を大切にする
不平不満が多い人は、自分だけが損をしていないかなど、公平性に敏感です。少しでも相手よりも自分の方が損をしていると感じることがあったり、納得できないことがあると、不信感を抱いてしまいます。場合によっては、相手が何を不満に感じているのか聞いて、状況を改善する必要があるでしょう。相手と円滑な人間関係を築きたいのなら、フェアな態度で接することが大切です。
最後に
今回は、不平不満ばかり言う人の特徴や心理、対処法を解説しました。自分のことは棚に上げて、他人に口出しをするなど攻撃的な印象を抱かれがちですが、実は心の中には自分が被害者だという意識を持っていることも。不平不満を言っている人の心理を理解して、ストレスなく接していけたら良いですね。
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