「大器晩成(たいきばんせい)」とは?
「大器晩成型」と言いますが、そもそも「大器晩成」とはどのような意味なのでしょうか? まずは意味から詳しく見ていきましょう。
意味
「大器晩成(たいきばんせい)」とは、大物になる人物は、発達が遅くとも時間をかけて成功するという意味。大きな器は早く作り上げることができないのと同じで、大物は世に出るまでに時間がかかるという意味が込められた四字熟語になっています。一般的には、40代から50代にかけて成功を収める人のことを指すでしょう。
「大器晩成」の類語として挙げられるのは、遅咲き、苦労人、スロースターターなど。どれも「大器晩成」と同じ、時間をかけた後に成功を収める人のことを指しています。
由来
「老子」の41章に、「大器晩成」と記載されていることが由来なのだとか。江戸期以前は「大器は晩(おそ)く成(じょう)ず」と訓読みされていたそうですが、明治期以降は、今と同じように「大器晩成(たいきばんせい)」と音読みされるようになりました。
「大器晩成型」の性格や特徴6選
「大器晩成」の意味について理解を深めたところで、次は「大器晩成型」と呼ばれる人の特徴や性格をチェックしていきましょう。これが当てはまれば、あなたにはまだまだ成功のチャンスが秘められているということかもしれません。
1:強い意思を持っている
「大器晩成型」で成功するには、夢や目標など、自分のやりたいことを明確に持っておく必要があります。途中ですぐ諦めてしまったり、もう無理だと断念してしまったりしては夢を叶えることは難しいでしょう。「たとえ今叶わなくても、いつか必ず叶えてみせる」というような強い意思を持っていれば、必ず夢に近づくことはできるはずです。
2:努力をし続けることができる
強い意志を持つことと少し似ていますが、努力を続けることもとても大切です。三日坊主という言葉をよく耳にしますよね。「大器晩成型」は三日といわず、何年も努力をし続けなければなりません。未來が確約していない中で、努力を続けるには強いメンタルも必要です。
そのメンタルと、コツコツ誠実に努力を続けられる人はまさに「大器晩成型」と言えるでしょう。
3:周りに流されず、自分を確立している
なかなか結果が出ないと、周りから冷たい意見をもらうこともあるかもしれません。そこで「やっぱり自分は向いていないのだな」とか「結果が出ないのに頑張っている自分は恥ずかしい」と周りからの視線を気にしすぎてはだめ。周りがどんどん成功していく姿に焦りを感じることはもちろんありますが、あなたはあなたのやり方で成功をつかめば良いのです。
4:チャレンジ精神を持っている
いくつになっても、チャレンジ精神を持つことは人間を成長させることに繋がります。遅いなんてことはありません。何事もやりたいと思えば挑戦してみれば良いのです。もし成功しなかったとしても、そこから得られた何かが必ずあるはず。それをまた次のステップに活かしていきましょう。
5:前向きな考え方をしている
先の見えない夢を追いかけるには、やはり前向きな心持ちが必要です。自分の可能性を信じて自信を持つことが、努力を続けられる秘訣となるでしょう。しかし、誰にだって自信がなくなることはありますよね。そんな時は、自分が今まで頑張ってきたことを振り返ったり、友人に会ってリフレッシュしたりすると気持ちを切り替えることができるでしょう。
6:自分の欠点と向き合うことができる
ただ夢に向かって突っ走れば良いわけではありません。何が原因で上手くいっていないのか、自分自身のどこを変えるべきなのか、しっかり考えて改善できる人は、必ず成功へ近づくことができるでしょう。「大器晩成型」になるためには、自分を大きく成長させる必要があるのです。
仕事で「大器晩成型」を目指すには?
ビジネスにおいて「大器晩成型」な人は、成功するためにいくつかのステップをふまえています。以下ではその秘訣を3つ紹介しているので参考にしてみてくださいね。
1:自分の強みを理解する
自分の短所を改善することももちろん大切ですが、なにより自分の強みをさらに伸ばすことが、周りと差をつけるポイントになります。まずは自分のことをよく理解すること。自分は何に夢中になれるのか、何を得意としているか、などを把握しておきましょう。
2:周りに上手く頼る
大成するといっても、自分1人の力では成し遂げられないこともあるはず。1人で抱え込むのではなく、頼れるところは存分に周りに頼りましょう。周りに頼るためには、人望や信頼が大切になってきますよね。つまり、「大器晩成型」は周りから応援されるような人物であることが多いのです。
3:何をすべきなのか、計画を立てる
ただ漠然とやりたいことを掲げるだけでは、実現することは難しいでしょう。実現に向けてまずは小さい目標から立て、ひとつひとつクリアしていくことが成功への道筋となるはずです。計画はできるだけ具体的に立てる方が良いでしょう。
「大器晩成型」のつらい時期の乗り越え方
「大器晩成型」の人のほとんどは、低迷期があります。目指している目標があるのにも関わらず、なかなかそこまでたどり着けずにつらい思いをすることもあるでしょう。ここではそんな人に向けて、つらい時期の乗り越え方を紹介します。
1:成功するイメージを持つ
つらくなったり、挫折しそうになった場合は、成功した時のイメージを思い浮かべましょう。ネガティブ思考になってしまえば、結果も自然とマイナスな方向へ進んでしまう傾向があります。成功した時のイメージを持つことで、前向きな気持ちになれることに加えて成功後の喜びを想像できるため、成功したいという気持ちを促進することに繋がるでしょう。
2:定期的にリフレッシュする
友人に会って会話したり趣味の時間を作るなど、リフレッシュする時間を定期的に設けましょう。目標に向かって努力することは大切ですが、それだけに必死になってしまうと心にも体にも負担がかかり、かえって諦めやすくなってしまいます。自分を追い込みすぎないようにしてくださいね。
3:睡眠はしっかり取る
健康状態が良くないと本来の力を発揮できません。毎日の睡眠は欠かさず、必ずとりましょう。睡眠には脳内を整理したり、心を落ち着かせるリラックス効果があります。そのため、休憩はしっかりとることを心がけましょう。
最後に
「大器晩成型」について理解していただけましたでしょうか? 何事もすぐに結果がついてくるとは限りません。焦らず、コツコツと目標をクリアしていくことが大成に繋がります。
TOP画像/(c)Shutterstock.com