3年にわたるポジティブな変化
あっという間に11月。今年も残すところ2ヶ月を切りました。
ちょうど3年前の今頃、一大決心をして私はニューヨークへ渡りました。
あれから3年が経ち、家族構成も、仕事内容も、経験値も、マインドセットも全て大変化を遂げて、笑っちゃうくらい別人の私が日本にいます。
あの時、挑戦することを恐れて、現状に留まっていたら、今も同じ悩みを抱えていただろうなと。
今思えばですが、挑戦して失敗することより、こんなにも時間を無駄にしたと後悔することの方が何倍も苦しかっただろうなと思います。
3年前、あなたはどんな目標を持っていましたか?
そして今、その目標を達成して、新たな自分に辿り着けていますか?
海外に飛び出したいと思っていた。
転職したいと思っていた。
起業したいと思っていた。
「あ。思っていたけど、何も変化していない。。。」と、この冒頭を読んだだけで気が重くなったなら、次の3年で変化を遂げるべく、確実な計画を練ることを今日から始めてみてください。具体的な行動を一つでもいいので週末実行してみてください。
そんなことから、私の人生の歯車も変わり始めたなとつくづく思います。
さて、前回からの続きです!
次世代の女性IT起業家が生まれる世界を目指して
いま私が毎日情熱を注いで、突き進んでいる仕事の話。
現在、NPO法人 Waffleであるプロジェクトのマネージャーをやっています。
そのプロジェクトというのが“Technovation Girls”という、女子中高生を対象とした世界最大級のアプリ開発コンテストで、私はその日本リージョンを任されています。
Technovation Girlsは、米国のSTEM教育NPO「Technovation」が主催する、次世代の女性IT起業家の育成を目的に開催される、世界最大級のテクノロジー教育プログラムで、2010年の開始から現在までに世界100か国以上、34,000名以上が参加しています。
女子およびジェンダーマイノリティの中高生を対象に、チームで約3ヶ月間かけて、身近な社会課題を解決するアプリとビジネスプランを開発し、アイディア・プレゼン・技術力・起業家精神の4つを競い合います。
これを聞いただけでも、私が女子中高生の時にはこんな挑戦のチャンスは身近に転がってなかったなって思うわけですが、オンラインで何でも実施できる世の中になり、世界大会にこんなに簡単に挑戦できるなんて、ぜひとも日本中の女子中高生に知ってほしいという想いが生まれ、この責任を背負うことにしました。
コラムの冒頭で、35歳での大挑戦の話をしましたが、私は幼い頃から野心家で、いつでも身の丈に合っていない挑戦に飛び込もうと、勢いだけは人一倍でした。
でも、長崎県のド田舎でほとんどの学生時代を送っていたので、そもそも色んなチャンスに出会う機会が少なかった。インターネットなんてまだ各家庭になかったですからね。図書館や本屋さんに行っては、なんか面白い情報ないか探したもんです。
そんな自分の置かれている環境を何度も嘆いていました(このやる気は宝の持ち腐れだなって笑)。
そんな若かった私が今でも心の中に生きていて、このTechnovation Girlsのチャンスを日本の隅々にまで届けたいって心底思っているんです。
すっごい田舎でくすぶっている私のような荒くれ女子に、無償でプログラミングを一から学べて、ビジネスを作り上げる基礎も教えてもらえて、最後はアメリカで行われる世界大会にも挑戦できるよって。
こんな面白いチャンス、なかなかありません。もちろん努力をたくさんすることにはなりますが。
これからの時代、何をやるにもITを抜きにビジネスなんて出来ません。
好きなこととITを掛け合わせて、自分の世界は幾重にも広がっていきます。
38歳になった私は、母親のような気持ちで、全国の女子中高生のお尻に火をつけて、「世界獲りなよ。」って囁くつもりです。
うん、私にすごく向いているプロジェクト。
絶対に大きなムーブメントにしたい。
そんな思いで日本全国47都道府県すべてから参加者が出ることを目標に今必死になっています。
ぜひ、このコラムを読んだ方で、周りにお知り合いの女子中高生がいらっしゃったら、声をかけてあげてください!
というわけで、今の私は自分と同じ境遇にある育休から復帰した女性をサポートするプロジェクトと、我が娘の未来を見ながら、女子中高生へエールを送る仕事をやっているというわけです。
この状況を見て、よく思うこと。
「やりたいことって変わり続ける。そして、そんな人生って面白すぎる」
古瀬麻衣子
1984年生まれ。一橋大学卒。テレビ朝日に12年勤務。「帰れま10」などバラエティ番組プロデューサーとして奮闘。2020年、35歳で米国拠点のweb会社「Info Fresh Inc」代表取締役社長に就任。現在NY在住。日本人女性のキャリアアップをサポートする活動も独自に行なっている。
Instagram:@maiko_ok_
HP