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2021.12.06

現状を良くしたいならフィードバックを上司から受けるだけでなく…<元テレビ朝日プロデューサー転職実録#45>

仕事と自分の人生を見つめ直す社会人10年目。今回は、フィードバックのあり方の話。元バラエティ番組の女性プロデューサー 古瀬麻衣子が考える「理想の人生」への近づき方。

古瀬麻衣子

フィードバックの役割は仕事の成果を上げるためだけではない

これまでの連載はこちら

毎年漏れることなく、この会話を誰かとしてしまいますが、それでも言いたくなってしまうのは歳なのでしょうか。

「もう12月なんて、1年早すぎません?」

今年はそれに加えて、もうすぐ妊婦期間が終わるなんて。全てが初体験だらけだった1年が幕を閉じようとしています。

そんな今週、またひとつここでシェアしたい出来事がありました。誰にとっても大事なことだと思うので、ぜひ心に留めて頂きたいお話。“フィードバック”についてです。

フィードバックの利点

(c)Shutterstock.com

どんな仕事をする時も、その成果物に対して、様々な視点からフィードバックを貰うことはとても大事なこと。良い面も、悪い面もクリアにして、次をさらに良くしていくことは仕事の基本です。

夫婦関係でも、友人関係でも、日常の中でも、同様だと思います。お互いに本音が言い合えて、良いところを認め合い、ダメなところは確認し合って、改善していく。

その作業を意識的に出来る人はそう多くないと思いますが、仕事以外の場面でもフィードバックのクセがついている事は、不必要な不協和音をなくすポイントです。

こんな偉そうにフィードバックについて書いてみましたが、私はそれが十分に出来なかったことによって、今週、ひとつ大きな損失を出してしまいました。

ひとりの日本人女性との出会い

(c)Shutterstock.com

私が経営している在米日本人向けサイトでは、特にNYに住む日本人向けに、生活に根ざしたオリジナル記事を配信しています。

ただ、少ない社員数で記事を日々アップしていくことはとても重労働で、視点も偏りがちになるため、外部のライターさんの力を借りたいと常々思っていました。

そんなある日、NY在住のある日本人女性から連絡を頂きました。その方は就労ビザを持っていないため、働くことが出来ず、毎日子育てと家事だけの生活に息が詰まってしまい、何かしらの形でボランティアをさせて欲しいと、痛切な気持ちがメールに書いてありました。

まさにライターを探していた私は、願ってもない機会に感激し、ご自身の発信したい内容を記事にする仕事をしてみませんか? と提案しました。

在住日本人の方々の役に立つ身近な情報を、自分の目線から探すという内容に彼女も納得し、私が記事の仕上げをサポートをする形で、このボランティアがスタートしました。

最初のうちは出来上がった原稿に対して、あれこれと赤入れをして、より読者の興味を引きつけられる内容にしようと私からフィードバックをしていました。

ただ、彼女はとても頭が良く、飲み込みも早かったので、2〜3回書いたところで感覚を掴み、あっという間に私が赤入れをすべき点がなくなっていきました。

記事のネタも良いものをチョイスしてくださるので、マネージメントをしている私としてはとても楽になり、彼女にかける時間が少なくなっていきました

フィードバックの必要がなくなった彼女の気持ちの変化

(c)Shutterstock.com

それから数ヶ月経ったある日、彼女から急にライターを続けることが難しくなってきたという申し出がありました。

何か嫌な想いをさせてしまったかと不安になり、一気にそのメールを読んでいったところ、私からのフィードバックが段々減ったことにより、どう頑張ればいいか方向性を掴めなくなり、モチベーションの維持が難しくなったという理由でした。

ボランティアでの参加なので、私が無理矢理引き止めることも出来ず、彼女の意向に沿うしかなす術がないのですが、このメールを読んで、本当にいろんなことを考えさせられました。

どんなに優秀な人にとっても、フィードバックは必要で、自由が与えられていることが必ずしもモチベーションには繋がらないこと。マネージメントとしてコミュニケーションを疎かにすることがチーム力を一番低下させること。

大事に思っている気持ちが相手に伝わるように行動で示すことの重要性を分かっていたはずなのに、うまく仕事が進んでいるように一見見えてしまっていたがために、行動を誤ってしまいました。

(c)Shutterstock.com

また、こんなことも考えました。彼女はなぜ「もっとフィードバックが欲しい」と自ら言ってくれなかったのだろうと。

辞めることを考える前に、現状の改善を求める行動がなぜ生まれなかったのか。ある意味、それが彼女から私に対してもフィードバックになったと思うのです。

日本企業の中でも、同様のことが日々起こっていると思います。部下が退職を願い出た際に、上司が「なんで悩んでいるって言ってくれなかったの?」と。

そういえば、私も退職することを悩んでいる時は上司に微塵もその空気を感じさせないようにしていました。相談しても解決されることじゃない。そう思っていた記憶があります。立場が変わると、自分を庇うような考え方が生まれてしまうのは情けないなと感じました。

マネージャーやリーダーはチームからの相談を待っているようでは役割を果たせていない。常に自ら、チーム内にフィードバックを伝え、コミュニケーションする時間を作ることが最大の役目と言ってもいいのかもしれません。

私が考えるこれからのフィードバックのあり方

私がこれから出産・育休を少し取るので、フィードバックが余計に難しくなることもあり、彼女は一旦ライターをストップすることになりました。

私がしっかりフィードバック出来る体制に戻ったら、ぜひまた一緒に働きたい。そう思っています。

ちゃんと本心を教えてくださったおかげで、私も今回大きな学びがありました。自分がマネージメントでも、チームメンバーでも、現状をより良くするために、フィードバック&ディスカッションを欠かさない働き方をしなければ。

皆さんも、日々の仕事の中で意識的にフィードバックを活用出来ているか? ぜひ一度考えてみてください。

◆これまでの連載はこちら

古瀬麻衣子

1984年生まれ。一橋大学卒。テレビ朝日に12年勤務。「帰れま10」などバラエティ番組プロデューサーとして奮闘。2020年、35歳で米国拠点のweb会社「Info Fresh Inc」代表取締役社長に就任。現在NY在住。日本人女性のキャリアアップをサポートする活動も独自に行なっている。

Instagram:@maiko_ok_
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