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毎年11月26日は「いい風呂の日」。風呂にまつわる記念日をチェック!
毎年11月26日は「いい風呂の日」というお風呂の記念日です。お風呂の時間がさらに楽しくなる豆知識として、いい風呂の日の成り立ちなどを紹介します。
「いい風呂の日」の成り立ちとは?
「いい風呂の日」は、日本浴用剤工業会が制定した記念日です。入浴剤のアピールを目的としており、「いい(11)風呂(26)」という語呂合わせから11月26日と定められました。
また、11月下旬はお風呂に浸かって疲れをほぐしたい人が増えることも、「いい風呂の日」の成り立ちに関係しているとされています。「いい風呂の日」には全国各地の温泉や銭湯でキャンペーンが開催され、日本の風呂文化をさらに広めようとする動きが活発になります。
他にもある! お風呂にまつわる記念日
お風呂にまつわる記念日は「いい風呂の日」だけではありません。一年を通してさまざまな記念日があるため、ぜひチェックしてみてください。
・お風呂の日(2月6日)
・日本入浴協会・よい風呂の日(4月26日)
・風呂カビ予防の日、源泉かけ流し温泉の日(5月26日)
・露天風呂の日(6月26日)
・パパフロの日(8月26日)
・銭湯の日(10月10日)
・キッチン・バスの日(11月2日)
・酒風呂の日(年によって変動)
意外と知らない風呂の語源とは?
11月26日が「いい風呂の日」であることはわかったものの、そもそも風呂の語源ってご存知ですか? 風呂の語源は諸説ありますが、「蒸し風呂」に由来する説が有力とされています。
意外と知らない風呂の語源や、由来となった蒸し風呂に関する知識を紹介します。
江戸時代の「蒸し風呂」に由来する説が有力
風呂の語源とされるのは、蒸し風呂をするための「室(むろ)」という空間です。江戸時代中期まで、入浴スタイルの主流は蒸し風呂でした。
蒸し風呂とは、石を積んで洞窟のようなスペースを作り、蒸気で垢をふやかしてきれいにする方法です。蒸し風呂に使う狭い洞窟を「室」と呼んでいたことから、転じて風呂になったとされています。
現代の入浴方法は「湯」と呼ばれるもので、江戸時代の中期以降に確立されました。湯と蒸し風呂とは別物ですが、時代の変遷とともに蒸し風呂が減少したことから、湯と風呂が同じ意味で使われるようになったと考えられています。
世界と日本の蒸し風呂(サウナ)文化
サウナは蒸し風呂の一種であり、現代の日本でも多くの人に愛されています。また、サウナの発達は日本だけにとどまりません。世界にはさまざまな種類のサウナがあるため、国ごとの違いに目を向けると、興味深いことがわかります。
たとえばサウナ発祥の地であるフィンランドでは「スモークサウナ」が有名です。スモークサウナはフィンランドのサウナ文化の原点であることから、「キング・オブ・サウナ」として称えられています。
寒さが厳しいロシアでは、「バーニャ」というサウナが一般的。サウナ室の湿度が高くなるため、フェルトで作ったサウナハットで髪や頭皮を守ります。
韓国の「汗蒸幕(ハンジュンマク)」は、蒸気を使わないタイプのサウナです。リラックス効果よりも、美容や健康面を重視しているのが特徴です。
日本ではサウナの多様化が進んでおり、エンターテイメントとして楽しむ流れが生まれています。たとえば高級志向のサウナや自然の中で楽しむアウトドアサウナ、移動式のモバイルサウナなど。
「いい風呂の日」に試したい入浴方法3つ
11月26日の「いい風呂の日」は、いつもよりも入浴方法にこだわってみてはいかが? 「いい風呂の日」に試したい3つの入浴方法をご紹介します。
たっぷりのお湯にゆったりと浸かる
「いい風呂の日」は、浴槽にたっぷりのお湯を張ってゆったりと浸かってみましょう。お湯の量を多めにすると、入浴の3大効果のひとつである浮力作用が働きます。浮力作用とは、お湯に浸かって体を重力から解放させることで、筋肉や関節の負担を和らげる仕組みです。
お湯の量は、肩までしっかり浸かれる程度を目安にしてください。リラックス効果が期待できるため、癒しのバスタイムを過ごしたい人にもぴったりです。
半身浴や足湯をする
湯船に長時間浸かるのが苦手な人や、忙しくてバスタイムの時間を取れない人には、半身浴と足湯がおすすめです。15分程度の半身浴をすると、体がポカポカと温まります。はじめに5分ほど全身浴をしたり、浴槽に蓋をしてサウナ状態を作ったりするのも効果的です。
また、体を洗っている間に足湯をするだけでも、温熱効果が得られるとされています。お風呂に長く浸かるのが難しい場合は、半身浴や足湯を取り入れてみてください。
お湯の温度をぬるめに設定する
お湯を張る際は、温度を少しぬるめに設定しましょう。ぬるめのお湯に浸かることで体温がゆるやかに上昇し、体の芯まで温まりやすくなります。熱いお湯に比べると、入浴後もポカポカとした状態が続きやすいでしょう。
適切な温度の目安は38〜40度で、10〜15分ほど浸かるのがおすすめです。汗をかくことによって水分が失われるため、入浴後はきちんと水分補給をしてください。
「いい風呂の日」はお風呂でゆっくり過ごしてみよう
毎年11月26日の「いい風呂の日」は、入浴剤のアピールを目的として日本浴用剤工業会が制定した記念日です。「いい(11)風呂(26)」の語呂合わせに由来し、全国各地のお風呂にまつわる施設でイベントやキャンペーンが開催されます。
そもそも風呂の語源となったのは、蒸し風呂をする際に使っていた「室(むろ)」です。サウナは蒸し風呂の一種であり、現在では世界各国でさまざまなスタイルのサウナが親しまれています。
いい風呂の日の成り立ちやお風呂に関する豆知識を知ると、バスタイムがさらに楽しくなるハズです。いい風呂には入浴方法にもこだわり、お風呂でゆっくりと過ごしてみてください。
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