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社内で年末の挨拶をする意味は?
年末の仕事納めの日は、社内で上司や同僚にしっかりと年末の挨拶を行いましょう。年末の挨拶は1年の感謝を伝えるチャンスであり、ビジネスマナーにかなった年末の挨拶をすることで、「あの人と仕事ができてよかった」「やっぱり頼りになるな」など、好感度が上がります。
部署が違うなど対面が難しいときは、メールやSlackやTeamsなどの社内チャット、ハガキによる挨拶もおすすめです。
ここでは、社内で年末の挨拶をする意味について見ていきましょう。
1年の感謝を伝える
社内で年末の挨拶をする最大の意義は、1年の感謝を伝えること。仕事でいろいろとお世話になったことに対してお礼の気持ちを伝えるとともに、次の年も良好な関係を保つため「来年もよろしくお願いします」と挨拶します。
仕事納めの日は誰もが忙しい状況ですが、作業の様子を見ながら時間を取らない簡潔な挨拶を行いましょう。
社内で年末の挨拶をするときのタイミング
社内で年末の挨拶を行うタイミングは、基本的に仕事納めの日。仕事が一段落して手が空いたときを見計らい、挨拶を行います。一緒に働いている上司や同僚などは対面で行いますが、違う部署や支社で働いている人にはメールやハガキで行うとよいでしょう。
社内で年末の挨拶をするタイミングについて、シーン別にご紹介します。
対面の場合
社内における年末の挨拶は、仕事納めの日に行うのが一般的です。早めに休暇を取るなど最終営業日に会えない人は、最後の出勤日に挨拶をします。
時間のタイミングは定時後や退社する直前など、状況によりさまざまです。会社で決まりごとがある場合はそれに従いましょう。
挨拶の範囲は会社の規模によりますが、可能であれば普段は顔を合わせる機会がない社長や役員などにも挨拶をして回るのが理想的です。
挨拶は長くならず、簡潔に行えるよう事前に準備しておきましょう。
メール、ハガキ、SlackやTeamsなど社内チャットの場合
離れた部署や地方の支社など対面の挨拶が難しい場合、社内チャットやメールやハガキで年末の挨拶を行いましょう。メールの場合は休みを早めに取る予定がないか、先方の予定を確認しておいてください。
年末は業務量も多く、最終営業日の遅い時間にメールを出すと確認してもらえない可能性があります。そのため、送信のタイミングとしては最終営業日の朝がおすすめです。ハガキの場合は、最終営業日の3日前ごろに届くようにするとちょうどよいでしょう。
普段は会うことの少ない役員など、メールを送るべきか迷った場合は先輩社員に確認するようにしてください。
社内で行う年末挨拶の例文
ここでは、社内で行う年末挨拶の例文をご紹介します。対面の挨拶でもあらかじめ挨拶の言葉を準備しておくことで、簡潔でスムーズな挨拶ができます。
挨拶では基本的に1年間の感謝と年末の忙しさへの心遣いを伝え、お世話になったことのエピソードを盛り込みましょう。最後に「来年もよろしくお願いいたします」という言葉を添えてください。
各シーンでの例文をご紹介します。
対面
対面での挨拶は作業の状況を見て、邪魔にならないタイミングで行いましょう。
(例文)
今お時間いただいてよろしいでしょうか。
本年は1年一緒にお仕事をさせていただいて、大変お世話になりました。○○の件では色々ご配慮いただき、感謝しています。ご迷惑をおかけしました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。よいお年をお迎えください。
メール
対面での挨拶が難しい場合は、メールで挨拶を送りましょう。最終営業日はメールの数も多くなりがちなため、件名は「年末のご挨拶」などひと目で年末の挨拶とわかる内容にします。さらに自分の名前を入れるとわかりやすくなるでしょう。
(例文)
○○さん
本年も大変お世話になりました。
△のプロジェクトでは○○さんにアドバイスをいただき、無事に乗り切ることができました。本当に感謝しております。ありがとうございました。
この経験を活かし、来年もよりスキルアップできるよう業務に取り組んでいきたいと思います。
それでは、お体にお気をつけて、よいお年をお迎えください。
ハガキ
ハガキも、書く内容は基本的にメールと同じです。時候の挨拶や「拝啓・敬具」など定型の挨拶文は忘れないようにしましょう。
(例文)
拝啓
本年も大変お世話になり、感謝申し上げます。
初めてのプロジェクトでは○○さんに丁寧なご指導をいただき、結果を出すことができました。深く感謝いたします。ありがとうございました。
来年はさらに努力して業務に取り組んでまいります。ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
お忙しいとは存じますが、お体を大切に良いお年をお迎えください。
敬具
スピーチ
仕事納めの日は、業務を終えてから納会を開く会社もあります。役職についている場合、挨拶のスピーチを依頼されることもあるでしょう。納会のスピーチは長くならず、堅苦しくしないことがポイントです。
(例文)
皆さんこの1年間、本当にお疲れさまでした。今年は競合店も増えましたが、みなさんの頑張りにより売上が落ちることもなく、多少のトラブルも無事に乗り切ることができました。新しい年も力を合わせ、さらなる飛躍を目指していきましょう。
お正月はゆっくり体を休め、今年の疲れをしっかりとって英気を養ってください。
1年間、本当にありがとうございました。
社内で年末の挨拶をする際の注意点
年末の挨拶をメールで送る場合、できる限り一斉送信(CC)はしないようにしましょう。
送り先が多い場合、忙しい年末には一斉送信で済ませたいことがあるかもしれませんが、一斉送信であることは相手に伝わります。
また、内容も定型文になってしまうでしょう。事務的に送っていると思われ、感謝の気持ちが伝わりづらくなります。できるだけ送信する相手に合わせ、具体的なエピソードを交えた挨拶を送るようにしましょう。
対面の挨拶ができない相手に年末の挨拶メールやハガキを送り忘れてしまった場合は、新年の挨拶でメールやハガキを送るようにしてください。年末の挨拶ができなかったことを詫び、昨年の感謝の気持ちを伝えましょう。
社内で行う年末の挨拶はタイミングが大事
社内における年末の挨拶は、1年の感謝を伝える貴重な機会です。適切なタイミングで行いましょう。対面の場合は仕事納めの日に、メールは最終営業日の朝に行うのが一般的です。ハガキは最終営業日の3日前ごろに届くように送ります。
忙しい時期であるため、例文も参考にしながら、要点を押さえた簡潔な挨拶を行いましょう。