年末のご挨拶、職場の人への仕方ってどうする?
いよいよ今年も終わりに近づいていますね。さて、仕事納めの日、なんとご挨拶するのがスマートでしょうか?
年末のご挨拶の定番といえば?
年末のご挨拶の定番フレーズといえば「良いお年を!」ですね。この挨拶はビジネスシーンに相応しいのか気になります。
そもそも「良いお年を!」はどういう意味?
江戸時代は買い物の代金を購入したその場で払うのではなく、帳簿につけておいてもらい、お金がまとまって入った時などに支払うツケのシステムが主流でした。
ツケの支払いを年内に済ませられるか否かはとても重要なことだったため、今年の支払いは年内に綺麗に片付けてすっきりとした気持ちで良い新年を迎えましょうという挨拶が「良いお年を!」だったのだそう。
また、ツケ払い以外にも大掃除をして年神様をお迎えするなど、良い新年を迎えるためにやるべきことがたくさんあるため、そういったこともひっくるめて年内にやるべきことをしっかり済ませて、良い新年を迎えようねという気持ちを込めて「良いお年を!」と声を掛け合ったともいわれています。
そのほか、昔は1月1日にひとつ歳をとる数え年を採用していたため、「良い歳を重ねてね」という意味で使ったという説もあるんですよ。
ビジネスの場ではなんという?
今でも今年のことは年内に片付けて、すっきりとした気持ちで新年を迎えたいという気持ちには変わりはないですよね。そのため、「良いお年を!」という挨拶は、意味としては問題なくビジネスシーンでも使うことができますが、そのままではくだけた印象です。
そのため仕事納めの際など、ビジネスの場で使う際には「良いお年をお迎えください」とお伝えするのが丁寧です。
できれば、「本年も大変お世話になり、ありがとうございました。来年もよろしくお願い致します。どうぞ、良いお年をお迎えください」など、本年の感謝とともにお伝えしたいですね。
「良いお年をお迎えください」は12月中旬~30日までの挨拶
本年の間にお会いするのは最後かな? という機会に、「良いお年をお迎えください」とご挨拶しますよね。
とはいえ、12月も半ばになってから使うのが一般的です。また、この挨拶が使えるのは12月30日まで。12月31日の大晦日には、良い新年を迎える準備が整っているであろうことから使わないんですよ。由来を知ると納得ですよね。
12月31日のご挨拶は「本年も大変お世話になり、ありがとうございました。来年もよろしくお願い致します」とするのが一般的です。
なお、喪中であっても「良いお年をお迎えください」は問題なく使って良い挨拶とされていますが、気になる場合には12月31日と同様の挨拶とするのがいいですね。
いかがでしたか? 「良いお年をお迎えください」と先方から先にご挨拶いただいた場合には、こちらからも「良いお年をお迎えください」と返すのがスタンダードです。その際、○○さんもとお名前を付け加えるといいですね。
もちろん、こちらからご挨拶をする場合にもお名前を呼びかけてからのご挨拶はより心がこもった印象になりますね。しっかりご挨拶をして、しっかり〆て、良い新年を迎えたいですね。
それでは、みなさま、どうぞ良いお年をお迎えください!
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鶴田初芽
都内在住のOLライター。マナーインストラクターであり、実用マナー検定準一級や敬語力検定準一級など、ビジネスにおけるマナーや、マネーに関する資格(2級ファイナンシャル・プランニング技能士、金融コンプライアンスオフィサー、マイナンバー保護オフィサー)などを保有。丁寧な暮らしに憧れ、断捨離修行中!