お正月にまつわる期間の呼び方、正しい意味知ってる?
お正月にまつわる期間の呼び方はいろいろ…。
聞いたことはあるけれど、いつのことを指しているのか自信がないものもたくさんありますよね。
元旦、元日、三が日、松の内、大正月、小正月、正月… 正しく把握してる?
早速チェックしてみましょう。
◆元旦
元旦… 元日の朝。元朝。
初日の出を拝むのは元旦ですね。
新型コロナウイルスの影響で初日の出スポットの営業時間にも変更があるようですので、必ず状況を確認してから向かってくださいね。
◆元日
元日… 1年の最初の日。1月1日。国民の祝日の一つで、年のはじめを祝う日。
実は年始のお休みの中で元日が唯一の祝日なんですよ。
元日はその年の幸福をもたらす年神様がおいでになる日ともいわれていますね。
◆三が日
三が日… 元日から3日間。
三が日はお仕事もお休みという方が多いのではないでしょうか。
火の神様、水の神様やかまどの神様などがお休みになれるよう、三が日はお掃除はしない、火や水を使わないで過ごすことが良しとされていますね。
◆事始め
事始め… 1月2日。
元日は心静かに過ごし、1月2日に行動を起こすと長続きしてうまくいくといわれています。初売りや書き初めもこの日に行われることが多いですね。
◆松の内
松の内… 正月の松飾りのある内の意味。昔は元日から15日までをいったが、現在ではふつう、7日までをいう。
年神様がいらっしゃる期間が松の内といわれています。
新年のご挨拶や初詣、年賀状のやりとりなどはこの期間内に済ませると良いんですよ。
◆大正月(おおしょうがつ)
大正月(おおしょうがつ)… 1月1日から7日までのこと。
大正月は元日だけを指す場合と、元日から7日までを指す場合があります。元日と同じ意味で用いられる場合と、松の内と同じ意味で用いられる場合があるんですね。
7日には七草粥を食べて、一年の無病息災を祈願するほか、お正月休みの間に酷使した胃腸を休ませるという意味もあるんですよ。
◆鏡開き
鏡開き… 正月11日(もと20日)に鏡餅(かがみもち)を下ろし、雑煮や汁粉にして食べること。
鏡餅は年神様の依り代(居場所)ともいわれています。鏡開きを行い、鏡餅を頂くことで年神様の力を授けて頂き、無病息災を祈願します。
◆小正月(こしょうがつ)
小正月(こしょうがつ)… 陰暦の1月15日、またはその前後数日の称。
小正月は1月15日を指す場合、1月14~16日の3日間を指す場合のほか、元日~15日の15日間のことを指す場合もあります。1月15日は、邪気を払うといわれる赤い食べ物である小豆粥を食べて無病息災を祈願します。
◆正月
正月… 1年の最初の月。1月。むつき。また、年の初めを祝う行事が行われる期間。
実は正月は1月のことを指していたんです。そこから、特に正月のお祝いを行う期間のことを指すようになったんですね。
いかがでしたか? 同じ期間でも違う呼び名があったり、同じ呼び名でも場所や場面によって違う期間を指したりとなかなか難しいですね。時系列にご紹介しましたので、ぼんやりでも期間のイメージを持つ参考にして頂けたら嬉しいです。
言葉の意味/デジタル大辞泉
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鶴田初芽
都内在住のOLライター。マナーインストラクターであり、実用マナー検定準一級や敬語力検定準一級など、ビジネスにおけるマナーや、マネーに関する資格(2級ファイナンシャル・プランニング技能士、金融コンプライアンスオフィサー、マイナンバー保護オフィサー)などを保有。丁寧な暮らしに憧れ、断捨離修行中!