「仕事が遅い」とはどういうこと?
皆さんの職場には、「仕事が遅い」人はいますか? あるいは、自分が「仕事が遅い」と悩んでいる人もいるかもしれませんね。「仕事が遅い」ことで、「同じ給料なのに仕事してなくてずるい」「尻ぬぐいをさせられて迷惑だ」と思われることも少なくありません。
反対に、部下や後輩で「仕事が遅い」人にどう指導したら良いのか悩んでいる人もいるのではないでしょうか。本人が頑張っている様子であれば、なおのこと言い方に悩んでしまいますね。
本記事では、そんな「仕事が遅い」人の特徴や、対処方法、そして「仕事が遅い」ことを改善するための方法について紹介します。
「仕事が遅い」人の特徴とは?
まずは、「仕事が遅い」人の特徴について迫っていきましょう。ぜひ、自分にも当てはまる特徴がないかどうか、セルフチェックしてみてくださいね。
1:スケジュールの管理ができていない
仕事の締め切りはいつなのか、今日は何をするかなどのスケジュールはきちんと立てられていますか? 「仕事が遅い」人は、スケジュール管理ができていない人が多いです。そのため、今自分が何をすべきなのかを把握できず、効率の悪い仕事をしてしまいます。
2:完璧主義
完璧主義と聞くと、優秀な仕事ぶりを想像する人が多いかもしれませんね。しかし、そうとも限らないのです。完璧主義の人は、ひとつの仕事にこだわりすぎる傾向があります。そのため、結果的に「仕事が遅い」人になってしまうのです。
3:マイペース
自分軸がはっきりしていて、自分のペースを崩さない人は周りから「仕事が遅い」人だと思われている可能性があります。マイペースな人は、自分では丁度良いペースで仕事をしているつもりでも、周りから見ると「間に合うのかな」とハラハラさせられることも。
「仕事が遅い」人はどちらかというと、規範に従わなければならない会社勤めよりも、自分で時間を調整できる個人事業だったり、クリエイティブな職種が向いているのかもしれませんね。
「仕事が遅い」人にはどう対応するのがふさわしい?
続いては、「仕事が遅い」人と仕事をする側の対処法について迫っていきましょう。会社では、チームになってプロジェクトを進行するなど、メンバーで足踏みを揃えなければならないシーンも多いです。
そんななかで「仕事が遅い」人がいると、プロジェクトや仕事に支障をきたしてしまうことがあります。とはいえ、頭ごなしに叱責するのも気が引けますし、効果があるとも考えにくいです。
そこで、「仕事が遅い」人にはどのように指導したら良いのか、一緒に考えていきましょう。
1:報連相の徹底をお願いする
仕事をするうえで欠かせないのが報連相です。ご存じかもしれませんが、「報連相」は報告・連絡・相談の頭文字を取ったもの。
「仕事が遅い」人は、完璧主義だったりマイペースだったりするので、ひとつのことにかかりっきりになると周りが見えなくなることがあります。そこで、今何をしているのか、何を目的にやっているのかなどを共有しておくのが効果的です。
また、「ただでさえ仕事が遅いのに」という引け目を感じて質問や相談を遠慮している可能性もあるので、そういった不安をこまめに解消してくこともポイントといえるでしょう。
こまめに連絡を取り合って、ペースを整えてあげると周りと足並みが揃いやすくなります。
2:期日や目的を明確にする
「仕事が遅い」人は、「とりあえず仕事に取り組む」「言われたことをやる」という傾向が強いです。そのため、いつまでに仕事を完了させなければならないのか、なぜその仕事をするのかといった期日や目的をあらかじめ明確に知ってもらう必要があります。
また、仕事が遅れるとどのような問題が起きるのかを、一度考えてもらうように促すといいかもしれませんね。
3:丁寧な対応を心がける
「仕事が遅い」人には、ついついイライラしてしまうこともあるでしょう。しかし、もし本人に意欲があって、一生懸命取り組んでいるようなら、イライラをぐっと飲み込んでひとつひとつ対応することを心がけてください。
「仕事が遅い」というのは、簡単に改善できるものではありません。時には年単位で時間がかかることもあるでしょう。ここで、ただ𠮟りつけて終わりにすると、直るものも直らなくなってしまいます。
「仕事が遅い」原因は何なのか、そしてそれにどう対処していけばいいのかを本人と話し合いながら歩み寄ることが大切です。
「仕事が遅い」人はどう改善すればいい?
「仕事が遅い」人への対処法を考えてきましたが、「仕事が遅い」と自覚のある人は、自分でも気を付けて直せるように努力しましょう。最後に、「仕事が遅い」ことを改善するための方法について紹介します。
1:完了主義を目指す
「仕事が遅い」人の特徴として、完璧主義の傾向があることを紹介しました。仕事をするうえで心がけてほしいのは、「完璧主義より完了主義」です。もちろん、仕事を完璧にこなせるのであれば、それに越したことはありません。しかし、現実はそんなに甘くないのです。
100%の仕事をひとつこなすよりも、最低ラインの80%で複数の仕事をこなすほうが会社に求められることも。注意しなければならないのは、だからといって適当に仕事をして良いというわけではないということ。
そうではなく、完璧を求めて期限を破ってしまうよりも、最低限求められている仕事を期日までに着実にこなすことが大切なのです。
2:筋道を立てる
スケジュールや目的をはっきりさせて、今自分が何をすべきなのかを明確にさせておきましょう。「筋道を立てる」とは、具体的にどういうことでしょうか。例えば、その日一日のtodoリストを作っておくと良いかもしれません。前日のうちに明日は何をしたら良いのか、スケジュールと照らし合わせながら逆算します。
そして、todoをこなすごとに、リストにチェックをつけていきましょう。そうすることで、進捗情報も一目瞭然になりますよ。
最後に
本記事では、「仕事が遅い」人にフォーカスをあてて詳しく見ていきました。「仕事が遅い」と悩んでいる人もいれば、部下や後輩に「仕事が遅い」人がいて悩んでいる人もいることでしょう。しかし、目指す先は一緒のはず。
お互いがより良い方向に進めるように、ぜひ本記事をひとつの参考としてくださいね。
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