ビジネスシーンやプライベートでもよくされる「世間話」。しかし「世間話ができない」「世間話が苦手」という方も少なくありません。当記事では、「世間話」のメリットをまじえながら、「世間話」のネタを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
「世間話」とは?
「世間話(せけんばなし)」とは、「世の中の当たり障りのない話」のこと。ニュースや天気など、世の中の一般的な話のことをさし、会話をつないだり、緊張をほぐしたりするために、「世間話」がされることが多いです。言葉の使い方としては、「世間話をする」「世間話に花を咲かせる」「世間話で盛り上がる」などと使われます。
「世間話」のメリットとは?
ビジネスシーンでは、「世間話」をすることがよくありますよね。では、「世間話」にはどのようなメリットがあるのでしょうか。「世間話が苦手」「世間話ができない…」という人も、メリットを知れば、「世間話をしてみようかな?」と思うかもしれません。
1:アイスブレイクになる
「世間話」のメリットとしては、アイスブレイクになる点。初対面の人と会ったときや、会議の前などに、「世間話」をすることで、緊張をときほぐす効果があります。天気やニュースなど、当たり障りがない話をしていると、次第にリラックスしていき、コミュニケーションがとりやすくなるのです。「世間話」をすることで、その後の本題が話しやすくなるというメリットもありますね。
2:アイデアが生まれる
もちろん、仕事の話だけをしていてもアイデアが生まれることはあります。しかし、仕事と関係のない「世間話」をすることで、仕事に生かせるアイデアが浮かんだり、問題を解決するヒントを得られたりすることも。また、人と話し、自分にはなかった発想に触れることで、視野がグンと広がるという利点もあります。
3:相手との関係を築ける
ニュースなどの一般的な話はもちろん、趣味や好きな食べ物なども「世間話」に含まれます。業務の話をしているだけでは、相手の内面やプライベートを知るきっかけをつかめません。
「世間話」をしていると、「こういう一面もあったんだ」と相手のことを深く知ることができますし、自分のことを知ってもらえるきっかけにも。このように、「世間話」はお互いの距離を近づける効果もあるのです。
「世間話」のネタを紹介!
「世間話」のメリットはわかっていても、何を話せばいいかわからないという方も多いはず。そこで、ここでは「世間話」に使えるネタを紹介。例文も一緒に紹介しますので、ぜひ使ってみてください。
1:天気
天気の話は、「世間話」の鉄板ネタです。お互い同じ場所にいる=共通点ということになるので、初対面での会話のきっかけづくりにぴったり。その日の天気や、最近の天気を思い浮かべればOKなので、とっさに会話のネタが浮かばない… という方でも話しやすいでしょう。
<例文>
・今日は、本当に暑いですね〜。ちょっと歩いただけで汗だくです。
・今年の梅雨は、とても短かったですね。
・秋らしくなってきて、過ごしやすくなりましたね。
2:趣味
趣味の話も「世間話」のネタです。内面やプライベートを知れるので、相手のことを深く知ることができます。いきなり「趣味は何ですか?」と聞くのはやや唐突なので、先に自分の趣味を話してみたり、「休日は何をされているんですか?」と聞くといいでしょう。
<例文>
・お休みの日は、いつも何をされているんですか?
・最近ハマっていることはありますか?
・私はよく映画を観るんですが、○○さんは好きな映画はありますか?
3:出身地
趣味の話は「世間話」ネタになると言いましたが、趣味がないという方もいます。そんなときには、誰でも答えられる出身地の話をするのがおすすめ。相手の出身地を聞いたら、「おすすめの食べ物はありますか?」「以前、旅行で行ったことがあります」などと、話がふくらませてみましょう。
<例文>
・出身はどちらですか?
・関西弁を話されていますが、もしかして関西ご出身ですか?
・○○を食べるなら、おすすめのお店はありますか?
4:仕事
仕事の話も「世間話」でしやすいネタです。初対面の人であれば、「どんなお仕事をされているんですか?」と聞いてみましょう。何度か会ったことのある人に対しても、他にどんな案件を担当しているのか、これまでの職歴などを聞いてみるのもいいですね。また、「最近忙しいですか?」と質問をしてみると、そこから話が広がっていくこともよくあります。
<例文>
・お仕事は何をされているんですか?
・最近は、他にどんな案件を担当されているんですか?
・御社はいま繁忙期かと思いますが、やはりお忙しいですか?
5:ニュース
エンタメやスポーツ、芸能、時事などのニュースも「世間話」で使われやすいネタ。最近話題になっていることや、流行していることなどを話してみましょう。また、相手の趣味や所属している会社などをすでに知っている場合は、相手に関係するニュースを振ってみると、話が盛り上がりますよ。
<例文>
・今朝のニュースは、本当に驚きました。
・今年の高校野球は、A校が優勝しましたね!
・B社とC社が合併するようですね。
類語や言い換え表現とは?
「世間話」の類語には、「雑談」「無駄話」「おしゃべり」などがあります。「雑談」とは、「とりとめのない話をすること」。「世間話」は「世の中の一般的な話」、「雑談」は「テーマが決まっていないとりとめのない話」をあらわすので、話の内容が決まっているかという点が違いといえるかもしれません。しかし、ほとんど同じ意味の言葉として使っていいでしょう。
「無駄話」は「役に立たない会話」という意味で、「おしゃべり」とは「雑談をすること」という意味です。
英語表現とは?
「世間話」を英語で表現したい場合には、「small talk」「a chat」「a gossip」を使ってみましょう。「small talk」とは、社交の場や初対面の人と話すときの雑談をあらわします。「a chat」は、初対面の人とは限らず、友人や同僚などともする「おしゃべり」のことです。「a gossip」は、「噂話」という意味になります。
最後に
「世間話」について、言葉の意味から「世間話」のネタまで紹介しました。もし「世間話のネタはあるけど、会話が盛り上がらない…」という方は、相手と共通する話題を選ぶのがおすすめ。前述した天気の話はもちろん、相手の出身地に訪れたことがある場合は、それだけで共通の話題が生まれます。何かしらの共通点を見つけて話せば、きっと会話が弾むでしょう。
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