【目次】
・「物腰が柔らかい」とは?
・「物腰が柔らかい」人に共通する特徴とは?
・「物腰が柔らかい」人が好かれる理由
・「物腰が柔らかい」人になる方法とは?
・最後に
「物腰が柔らかい」とは?
皆さんは「物腰が柔らかい」人と聞くと、どのような人のことを思い浮かべますか? 口調がおだやかであったり、所作が丁寧、品性があるなど、ポジティブなイメージが湧く方が多いのではないでしょうか。このように「物腰が柔らかい」人は、周囲からの印象も良いため、自分自身の強みにもなります。まずは、基本的な言葉の意味から解説します。
「物腰が柔らかい」の意味
「物腰が柔らかい」とは、よく聞く言葉ではありますが、正しい意味はご存知ですか?
「物腰」とは、「人と接するときの、言葉遣いや身のこなし」を指します。「柔らかい」は、「ふっくらとして硬くない」という質感を表す言葉以外に、「おだやかである」「堅苦しくない、融通が効く」というような、人柄や態度を表す意味があります。
このことから、「物腰が柔らかい」人とは、おだやかな口調で話す人であったり、物を持つときの仕草や振る舞いがしなやかな人のことを、褒める時に使われる言葉といえますね。
「物腰が柔らかい」の類語と対義語
「物腰が柔らかい」の類語には、「温厚」「柔和」「奥ゆかしい」などがあります。いずれもおだやかで優しい様子であったり、品があって心が惹かれてしまうような人柄を指す言葉です。「温厚な性格」「柔和なまなざし」「奥ゆかしい女性」というように使われます。
対義語には、「乱暴」「荒っぽい」があります。「乱暴」には、「道理を無視して、荒々しい振る舞いをすること」「やり方・扱い方が荒っぽくて雑であること」。「荒っぽい」とは、「言動や性質が荒々しい」ことを指す言葉です。
このような性質を持つ人は、手元にあるものを乱暴に扱ったり、身勝手な態度で周りの人を困らせます。いずれも、「物腰が柔らかい」人とは真逆の行動や態度ですね。
「物腰が柔らかい」の例文
先述したように、「物腰が柔らかい」という言葉は、人柄や態度を表現する時に使われます。おだやかな態度や、仕草をしている人への褒め言葉として使われることが多いです。
例文:「彼女はおっとりとした性格で、物腰が柔らかいのが特徴だ」「祖父は、昔タキシードを着こなした、物腰の柔らかい紳士だったそうだ」「姉は態度ががさつなので、物腰の柔らかい女性に憧れている」
「物腰が柔らかい」人に共通する特徴とは?
男女問わず素敵で、人間的に魅力がある「物腰が柔らかい」人。具体的な特徴を紹介します。身の回りに当てはまる人はいるでしょうか?
1:気配り上手
「物腰が柔らかい」人は、気配り上手です。いつも相手の気持ちや立場などを配慮して、言葉遣いを選んでいます。その奥ゆかしさが自然と物腰の柔らかな態度に現れるのかもしれません。仕事で頑張っている後輩に、ちょっとした飲み物やお菓子をあげたり、上司が仕事をしやすいように環境を整えたりする心遣いも忘れません。
2:まっすぐ、芯がある
いつも優しくておだやかな「物腰が柔らかい」人は、人に流されない芯の強さを併せ持っています。自分の生き方や価値観に誇りや自信があるため、他の人に優しくする余裕があるのです。余計なことを口にすることがないため、わかりづらいですが、独自の人生観やポリシーを内に秘めた人なのです。
3:誰とでも分け隔てなく接する
「物腰が柔らかい」人は、誰とでも平等に、分け隔てなく接することができます。職場でも、部下に偉そうな態度を取ったり、言葉遣いが荒くなったりしません。また、上司に対しても、必要以上に媚びることなく、フラットな態度で接します。誰に対してもおだやかで、人を見て態度を変えることがないため、周りからの信頼も厚い人が多いでしょう。
「物腰が柔らかい」人が好かれる理由
「物腰が柔らかい」人は、好かれるのでしょうか? 「物腰が柔らかい」人は、おっとりとしていて、話すスピードもゆっくり。そのため、一緒にいると「なんだか癒されるし、居心地がいいな」という印象を抱く人も多いのです。笑顔を絶やさず、愛嬌のある仕草をするなど、一緒にいる人を緊張させない術も心得ています。
また、このようなタイプは、人当たりがよく、「うんうん」とおだやかに話を聞いてくれる聞き上手でもあります。相手の意見を否定することがないため、「この人なら受け入れてもらえる」と感じ、恋愛感情を持つ異性も多いでしょう。とにかく、見た目や仕草がおだやかで優しく、なおかつ芯のある「物腰の柔らかい」人は、男女ともに好かれる存在といえますね。
「物腰が柔らかい」人になる方法とは?
素敵な「物腰が柔らかい」人になるには、どうしたらいいのでしょうか? おすすめの方法を紹介します。
1:丁寧な所作を心がける
他人から、「物腰が柔らかい人だな」と思われる人は、大抵所作が丁寧でゆっくりです。コーヒーカップを持つときの手つきやテーブルに置く仕草、丁寧に物を大切に扱う所作には、心惹かれる余韻が残ります。品のある大人には、丁寧な所作は欠かせないものでしょう。
2:笑顔を絶やさない
忙しい生活の中で、笑顔を絶やさずにいることは難しいものです。いつも笑顔でいることが難しいと感じる方は、せめて誰かと目が合った時や挨拶をするとき、会話をしている時は明るい表情でいることを心がけてみましょう。笑顔でいることは人に安心感を与え、話しかけやすい印象を作ることもできます。
3:時間や気持ちにゆとりを持つ
時間や気持ちにゆとりを持つことも、おだやかでいるために必要なことです。おだやかな人は、事前準備をしっかりしていたり、待ち合わせや出勤時間に余裕を持って到着したり、一日に一度は、自分だけの時間をとるなど、ゆとりを保つ工夫をしています。物腰の柔らかさは、生まれ持った性格だけでなく、本人の心がけによるものでもあるのです。
最後に
今回は、「物腰が柔らかい」人の特徴や、類語・対義語、憧れの性格になる方法などを紹介しました。ただ優しいだけではなく、芯の強さや品性を併せ持つ人は、男女問わず魅力的に感じますよね。
いきなり、そのような人を目指すのは難しいものですが、余裕のある行動を心がけたり、ゆっくり話すことを意識してみたり、できることはいくつもあります。日常生活の中で自然とできるようになれば、あなたも「物腰が柔らかい」人になれるかもしれません。ぜひ、エレガントな人を目指してみてはいかがでしょうか?
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