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LIFESTYLE

2022.08.30

脳内麻薬「ドーパミン」とは?「ドーパミン」不足の症状や出し方を紹介!

「ドーパミン」とは、やる気を出す神経伝達物質の一つ。意欲や幸福感をアップさせる働きを持ち、脳内麻薬や快楽物質とも言われています。当記事では「ドーパミン」不足の症状から、出し方、「ドーパミン」が多い人の特徴まで紹介します!

「ドーパミン」とは?

脳内麻薬や快楽物質とも言われる「ドーパミン」。一度は聞いたことがあるものの、何なのか詳しくは知らないという方も多いでしょう。まずは、「ドーパミン」とは何なのかについて解説していきます。

「ドーパミン」はやる気を促すホルモン

「ドーパミン」とは、簡単に言うとやる気を出す神経伝達物質の一つ。意欲や幸福感をアップさせる働きを持ちます。「ドーパミン」は、幸福感を与えてくれるため、「セロトニン」や「オキシトシン」と並び、幸せホルモンと呼ばれることも。

「ドーパミン」は、楽しいことをしているときや、目標を達成したとき、好きな音楽を聞いているときのほか、「この後に何か良いことが起きる」と感じたときに大量に分泌されるのだそう。「ドーパミン」が分泌されると、達成感や喜び、快感などをもたらすほか、情報を一時的に記憶する能力・ワーキングメモリを高める効果もあります。

ヘッドホンをして音楽を聴く女性
(c)Shutterstock.com

「ドーパミン」も含まれる3大神経伝達物質とは?

神経伝達物質とは、細胞から細胞へと情報を伝える物質のこと。「ドーパミン」「セロトニン」「ノルアドレナリン」の3つが代表的な神経伝達物質です。「ノルアドレナリン」は、ストレスを感じたときに放出され、集中力を高めたり、積極性をもたらすなどの効果があります。

「ドーパミン」も「ノルアドレナリン」も適度であれば問題ないのですが、過剰になると依存症やヒステリーを引き起こしてしまうことも。そこでもう一つの「セロトニン」が、この2つの分泌を抑制して、精神の安定を保ち、心のバランスを整えてくれているのです。

「ドーパミン」が不足するとどうなる?

すでに説明したように、「ドーパミン」は、人のやる気や幸福感などに大きくかかわっている物質です。そのため、不足すると「意欲が出ない」「好奇心が起こらず無気力になる」「感動しにくくなる」といった症状を引き起こします。また、「ドーパミン」は運動にも関係するホルモンのため、運動がうまくできなくなるパーキンソン病の原因にもなるのだとか。

そのほか、「ADHD(注意欠如・多動性障害)」も「ドーパミン」不足が原因の一つであると言われています。こうした病気や障害には、「ドーパミン」を補う薬を用いて、症状の解消を促すそうです。

パソコンの前で頬杖をついて悲しむ女性
(c)Shutterstock.com

このように、「ドーパミン」は不足するとさまざまな症状を引き起こしますが、過剰になるのもよくありません。「ドーパミン」が過剰になると、アルコール依存症やギャンブル依存症、総合失調症などを引き起こすことも。不足しても、過剰になっても悪影響があるので、適度に分泌されている状態がベストなのです。

「ドーパミン」が出る瞬間とは?

「ドーパミン」が出るのはどんなときなのでしょうか? ここでは、「ドーパミン」が分泌されると言われているタイミングを紹介します。

・美味しいものを食べているとき
・何かを達成したとき
・人から褒められたとき
・恋をしているとき
・セックスをしているとき
・好きな音楽を聴いているとき
・ご褒美があるとわかっているとき

「ドーパミン」が多い人の特徴とは?

アクティブだったり、新しいことが好きな人は、もしかしたら「ドーパミン」が多いのかもしれません。「ドーパミン」が多い人の特徴を見ていきましょう。

1:アクティブなアウトドア派

「ドーパミン」は、好奇心にもかかわる物質です。そのため、「ドーパミン」が多い人は、冒険や挑戦が好きな傾向に。新しいことにも、臆することなくどんどんチャレンジし、刺激を求めるアクティブなタイプの人が多いようです。逆に、「ドーパミン」が少ない人は、新しいことをするのが苦手で、インドアの人が多くなります。

2:恋愛や浮気が多い

新しい刺激を得たり、恋愛感情が生まれると、「ドーパミン」がたくさん分泌されます。そのため特定の恋人がいても、次々と交際相手を変えたり、浮気を繰り返す人も「ドーパミン」が多いのだそう。安定的な関係ではなく、恋愛初期特有のドキドキ感や高揚感など、スリルを常に求めてしまう傾向にあるようです。

「ドーパミン」の出し方とは?

では、「ドーパミン」を出す方法をいくつか紹介します。日常生活でもすぐに実践できる方法ばかりですので、やる気が出ないとき、集中力を高めたいときなどにぜひ試してみてください。

フルーツを化学記号
(c)Shutterstock.com

1:目標を細かく設定する

「ドーパミン」は何かを達成すると分泌されます。やる気がなかなか出ないときは、目標を細かく設定するのがおすすめ。例えば、「新規契約を3件とる」という大きな目標に対して、「新規顧客をリサーチしてリストを作成する」「電話を10件かける」「アポを1日1件獲得する」など、細かく目標を設定してみましょう。

一つひとつ達成するごとに「ドーパミン」が分泌されるので、モチベーションを高く保ちながら取り組むことができます。

2:ご褒美をあげる

上記のように、目標を細かく分けるのもおすすめですが、何か達成したら自分にご褒美をあげるのもいいでしょう。例えば、「試験に合格したら、エステに行く」「このタスクが終わったら休憩時間にケーキを食べる」など。何かご褒美があると、「ドーパミン」が分泌され、辛いことや面倒なことも頑張ることができます。

3:タンパク質を摂る

「ドーパミン」の原料はタンパク質とされているので、お肉や魚、大豆製品などの必須アミノ酸を摂るといいでしょう。また、これらと一緒にビタミンB群やミネラルを摂るとタンパク質の代謝を促してくれます。ちなみに、コーヒーや辛い食べ物なども、交感神経を刺激するので、「ドーパミン」を増やす効果があるそうです。

4:軽い運動をする

音楽を聴きながら走る女性
(c)Shutterstock.com

「ドーパミン」は、有酸素運動をすることでも分泌されると言われています。仕事や勉強がはかどらない… と感じたときは、外に出て30分程度ウォーキングしたり、サイクリングをしてみましょう。外に出られない場合は、その場で5回程度スクワットするのも効果があるそうです。

最後に

私たちのやる気や幸福感に大きくかかわっている「ドーパミン」。仕事や勉強をしていると、どうしてもやる気が出ないときってありますよね。そんなときは、今回紹介した「ドーパミン」の出し方を参考にして、ぜひうまくやる気をコントロールしてみてください。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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