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2022.07.21

妊娠判明後の不正出血。初期の出血は珍しいことではないと言うけれど…<30代の不妊治療vol.106>

妊活歴が3年目に突入した主婦ライター・34歳クロサワキコの不妊治療体験レポ Vol.106。夫の精索静脈瘤の手術や人工授精、体外受精とステップアップを重ねていくなかで感じてきたリアルな本音をお届け。今回は自然妊娠発覚後、おりものに茶色い血が混ざっていたときの話です。

ショーツのおりものに茶色い血のあと…【30代からの不妊治療】

妊活を始めて3年。現在34歳の私の体験から、妊娠を考えているカップルにとって少しでも役に立つような情報をレポート形式でお届けします。

前回は、体外受精の採卵後、自然妊娠をしたときの話をお届けしました。今回は、次回の検診で心拍確認ができれば… という段階でおりものに茶色い血が混ざっていたときの話です。妊娠初期の出血はめずらしくないというけれど…。

心拍確認待ち中に微量の出血。妊娠初期はできる治療がない!?

(c)Shutterstock.com

採卵をして胚盤胞に育った受精卵を凍結し、移植に向けたお休み周期にまさかの自然妊娠をした私たち。初めての産科の診察では子宮内に胎嚢も確認できて、順調に進んでほしいと願っていたのですが、診察のあと3日目くらいから少し出血をするようになってしまいました。

エコー検査は膣のなかに機械をいれるため少しくらい出血することは今までもあり、ネットで調べても妊娠初期の出血はめずらしいものではないということでしばらく様子をみることにしました。

しかし、血液が混ざった茶色っぽいおりものの様子はなかなか変わりません。どうしたんだろう。この状況が5日続いてさすがに心配になって病院へ電話をしてみると、すぐに産婦人科医にかわってくれ、状況を聞かれました。

医師「おりものに茶色の経血が混ざっているのが5日続いているということですね」

「そうなんです。前回はじめて産科を受診してからはじまったので、その影響かなと思って様子をみていたのですが、ぜんぜん変わらないので心配になってしまって」

医師「この時期の出血はよくあることなので、あまり気にしなくてもいいですよ。もし出血量が増えるようならできるだけ安静にしていただいて。血腫ができている場合や流産に進行している場合にも出血してしまうのですが、そうだったとしても基本的に今の段階で病院に来ていただいてもできる治療ってないんです…」

「え…」

今まで、病院へ行けば何かしら薬を出してくれたり、検査をしてくれたり、悪いところがあれば治してくれるのだのと思っていました。産むためだったら手術でも何でもする! という気持ちだったのですが、医師から「できる治療がない」と言われたのはショックでした。

「できるだけ安静に」と言われても、まだ妊娠届も出していないのでマタニティマークのキーホルダーももらえていないし、仕事関係の人にも安定期前に妊娠したとはなかなか言いづらい、いったいどうしたらいいの… という戸惑いも。

医師「もし病院へ来られそうでしたら、エコーをして様子を確認することはできます。どうしますか? 病院まで来られそうですか?」

私「… はい。そうします」

家でただぼんやりしていてもいろいろネットで調べて不安になってしまうだけなので、ひとまず病院へ向かうことにしました。

妊娠超初期の不正出血。歩いていいの? タクシーに乗る?

(c)Shutterstock.com

家から病院までは歩いて15分程度。微量とはいえ出血しているし、安静にと言われている中でどのくらいおとなしくしていればいいのかぜんぜんわかりません。歩いて行って途中で何かあったら大変だと思い、病院までタクシーで行くことにしました。

「一緒に行くよ」

「大丈夫、どうせ診察室は私しか入れないし」

「そうじゃない、途中で何かあったら大変だから」

「あ、そっか」

不安な気持ちとしっかりしなきゃという気持ちが入り交ざって、少しイライラしていました。コロナ禍で家から出ること自体がはばかられるような風潮のせいもあり、様子見でもいいと言われているのにわざわざ病院へ行く自分って、すごく迷惑な人なんじゃないか? って変な風に考えてしまったり。

でも夫に意地を張っても仕方ないし、私にとっては様子を見てもらうことは必要火急なこと! 急いで支度をして二人で病院へ向かいました。

これまでの記事▶︎不妊治療体験レポ

TOP画像/(c)Shutterstock.com

クロサワキコ

34歳・主婦ライター。妊活歴3年目。男性不妊の治療や人工授精に体外受精、ステップアップを重ねていくなかで感じた不妊治療のリアルな本音を発信しています。

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