寝酒の効果って? メリットはある?
寝つきが良くなる可能性がある
寝る前にお酒を飲むと、寝つきが良くなるので習慣になっているという人は多いかもしれません。
ダイエットカウンセラー・及川美由紀さんによると、アルコールには入眠を促す作用があるのは事実だそうですが、結果的に睡眠の質に影響すると言います。
「『お酒を飲めばよく眠れるから』と、寝る前に飲酒を行なう人もいます。アルコールは入眠を一時的に促す作用は確かにありますが、深い睡眠になかなか入れず、夜中に目が覚めることが増え、眠りが浅くなります」(及川さん)
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知っておくべき寝酒のデメリット
尿意を感じて睡眠の途中で起きてしまう
寝る前にお酒を飲むことで入眠がスムーズにできても、寝酒にはデメリットが多くあります。
寝酒は睡眠の質を下げてしまいます。その理由のひとつにアルコールの利尿作用があります。寝る前にお酒を飲むと、摂取後3〜4時間くらいで尿意を感じて目が覚めやすくなるのです。
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習慣化すると依存してしまう可能性が
寝つきがいいからと毎晩お酒に頼っていると、少しずつ寝つきが良くなる効果が薄くなり、徐々に飲む量が増えてしまう可能性が。
これが続くと「アルコールがないと寝付けない」という状態になり、依存してしまうことも考えられます。
注意力が低下する
睡眠の質が悪くなると、人は注意力が落ちてミスが増えると言われています。これは、酎ハイを7〜8杯飲んだときの作業効率と同じくらいの注意力だそう。
また、こういった睡眠が足りていない状態が5日間続くだけで、不安や抑うつが強まるという研究結果も出ています。
さらに女性は生理不順など、ホルモン異常を引き起こすことも…。
美容への悪影響も
睡眠コンサルタント・友野なお先生によると、眠りの質が低下することで美容にも大きな悪影響があると言います。
肌荒れ
「肌が新しく生まれ変わるためには、肌の内部で細胞分裂が起こることが必要ですが、この細胞分裂は、睡眠中に成長ホルモンが分泌されることで促進されます」(板野先生)
肥満
「睡眠時間と肥満の関連性は様々な研究(※)から報告されています。睡眠不足が食欲ホルモンの分泌や空腹感の増大を招き、食行動に影響」(板野先生)
※2017早稲田大学、花王株式会社共同研究、2016筑波大学など
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寝酒は控える! 別の方法で睡眠の質をあげよう
夜お酒を飲んだら水分補給と肝臓のサポートを
寝酒はできるだけしないことが推奨されますが、もし夜、飲み会などでお酒を飲んだ場合は寝る前に1〜2杯の水、またはスポーツドリンクを飲みましょう。
これにより睡眠中、肝臓がアルコールをしっかり解毒してくれます。
酔いが強い場合は、ウコンやヘパリーゼなどの肝臓をサポートするサプリや栄養ドリンクでもGOOD。
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寝酒ではなく寝ハーブティーを
夜寝つきが悪い、眠れないという人は、寝酒を安眠効果とリラックス効果が期待できる「ハーブティー」に代えてみるのもひとつの方法。
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▲夜寝る前専用ハーブティー
リラックス効果の高いカモミールと、同じく安眠効果があるリンデンをブレンドしたマイルドなハーブティー。
「今までは、ハーブティーを飲んでそこまでの効果を感じたことはなかったのですが、コレは飲んでみると本当にリラックスして癒やされる〜って感じになります。初めて飲んだ夜は、とてもグッスリ眠ることができました!」(Oggi.jp前編集長・藤井敬也さん)