代々木上原で10年続くカウンターフレンチ「Les Chanterelles」
今回訪問したのは、代々木上原で10年続く実力派フレンチレストラン「Les Chanterelles(シャントレル)」。店名の由来は、オーナーシェフ中田雄介さんがフランス修業時代に出合ったキノコの名前なんだとか。フランス語で“アンズ茸”の意味。
洗練されつつも、どこか落ち着く味に「大人になって今行きたいところって、ここだよね…」と、料理をいただく度に想える、そんな素敵なレストラン。
中田シェフがフランス修行時代にオーヴェルニュの森で出合ったそのキノコは、見た目は地味でも味は抜群。それから『見た目の華やかさよりも実直な味の良さ」をと思いを込めて料理と向き合い続けたそう。
素材の旬を感じられる厳選された魚介のコースをいただけるのがシャントレルのスタイルです。また、中田シェフが「ファミリアルなスタイル」と表現する通り、その人に合わせた料理やサービスを提供。リラックスしながら安心して料理を楽しむことができる空間だなと感じます。
お席につくと、早速コースがスタート! 可愛らしい松ぼっくりがお迎えしてくれました。こうした細かいところに、あたたかさを感じますね。
この日のワインは、お料理に合わせて中田シェフにお任せ! ワインセラーにはフランスワインが千本程眠っているそう… 現地で会った、生産者の顔が見えるワインを揃えているのだとか。マリアージュが楽しみ!
季節の鮮魚を堪能できるコース
◆アミューズ
コース一皿目は、スモークサーモンのパテと、きのことオリーブのクロックムッシュ。クロックムッシュはサクッと軽く仕上がっていて、アペリティフ(食前酒)に丁度良い♡ シャンパーニュとの組み合わせが贅沢でした!
じめじめした中歩いてきたのとシャンパンが美味しすぎて飲み干してしまったので(笑)、ブルゴーニュの白ワインをグラスでいただきました。
フォアグラのマカロンときのこのお茶もいただきました。シンプルで優しく、旨味を引き出した組み合わせに口福♡
◆前菜
新玉ねぎとトマトのジュレが登場!
トマトのジュレなのに透き通った色で、シャリシャリとした食感を楽しみながらいただきました。
次のお皿は、メヒカリ、ズッキーニのフリット。奥のグラスはトマトのガスパチョ。
メヒカリの大きさに驚きです! お味はそのままでも十分に美味しいですが、味変として添えているレモン塩でいただくと、さらに美味。レモンの風味が爽やか!
ガスパチョは北海道産のトマトが使われ、甘さと旨味ががギュッとった詰まっていて身体に沁みます。
◆魚料理2種
次にサーブされたのは、気仙沼産の鰹。カツオがフレンチにでてきたのは、私史上はじめてかもしれません!
赤キャベツの香ばしさがアクセントになって生姜とニンニクを合わせたカラメルという意外すぎる組み合わせを楽しめました。お魚料理は、季節によって鯵や秋刀魚、鯖を使用することもあるのだとか。
こちらは燻製鱒とアスパラ、アスパラソバージュを添えた一品。
強い桜の木の煙で3分間の短い時間で薫香をつけているそうです。食感の違いも美味しく食べられました。旬が短いアスパラソバージュも美味。
次の一皿は贅沢にも、魚料理が続きます!
真魚鰹のソテー ムールブランソースで。ほろほろの身に旨味が凝縮されていて、ワインも進みます。
◆肉料理は3種から選べる
肉料理は、この日は3種類の中から選ぶことができました。私はアイランドビーフのロースグリルをセレクト。マディラソースを絡めていただきます。
こちらには、ラングドックのムールヴェードル主体のワインとペアリング。しっかりとしているけどエレガントなワインは今回のアイランドビーフと相性抜群でした。
シメにはフランス風炊き込みご飯。量を調節いただき少しだけ…。
可愛らしい名前のブランドのとうもろこし「甘々娘」の優しい甘さと塩味のバランスがちょうど良く、お腹はいっぱいなのにぺろっと食べられちゃいました!
◆デザート
最後にデザートをいただきました。ベトナム産カカオを使用したショコラのテリーヌは、外側はさくっと、中はしっとりしています。
もう一ついただいたデザートは、ウイキョウというハーブのクレームブリュレ。スモーキーな甘さが素晴らしい。
ライブ感も楽しめる大人のフレンチ
季節の鮮魚をふんだんに使用した大満足のコース。カウンターでも楽しめるレストランなので、目の前で作り上げられていくライブ感、シェフから料理のこだわりを聞きながら楽しめます。
大人のやさしいフレンチを味わいたい方に、とてもおすすめです。ぜひ足を運んでみてください!
【Les Chanterelles(シャントレル)】
住所:東京都渋⾕区元代々⽊町24-1
ディナー:¥11,000(税込)
営業時間:18:00〜20:00 L.O.(土日のみ12:00〜13:00 L.O.でランチ営業あり)
オッジェンヌ 下田 悠
東京都出身。外資系医療機器メーカーの営業職として6年間働いた後、念願のマーケティング部門へ異動。趣味でベリーダンスを習うほか、ワインエキスパートの資格を保持しているなど、オフの時間も充実中。
インスタグラムはこちら▶︎@haruka.01.01