【28歳・深く考えずに不倫しドロ沼の結末を迎えた女性のケース】
桜さん(仮名)は、26歳から28歳まで職場の同僚と不倫をしていたそう。相手の男性・山内さん(仮名)が桜さんに熱烈なアプローチをしてきたことがきっかけとのことです。
「私はその会社に中途で入り山内さんと出会いました。山内さんは結婚指輪をしておらず年も近かったので最初は独身だと思っていたんです。しかし話をしていくうちに、大学を出てすぐに結婚してすでに幼稚園に通う子どもがひとりいる既婚者だと知りました。
奥様が山内さんより6歳年上なため結婚が早かったそうですが、『年上の妻とは話が合わない。離婚したい』という話をよくしていました」
妻から直談判の申し出… しかし不倫の罪の重さがわからなかった自分
しかし桜さんは当時「不倫の罪の重さにピンときていなかった」と言います。そして、深く考えることなく山内さんと関係を持つように…。
「不倫を始めて1年半ほど経った頃、山内さんの奥様に不倫がバレてしまったのです。山内さんは『スマホを見られた』と言っていましたが、本当かどうかはわかりません。
そしてしばらくしてから山内さんの奥様だという女性から電話がかかってきて『直接会って話がしたい』と言われました。その時点でも私は、山内さんの奥様と会うということがどんなに深刻なことなのかわかっていなかった気がします」
「慰謝料」の言葉で目が覚めても遅かった
電話で約束した場所に行くと、そこには険しい顔をした山内さんの妻が座っていたそう。桜さんが席につくと同時に「慰謝料を請求する」という内容の文書を手渡されたそうです。
「山内さんの奥様は法律に詳しい人だったようで、弁護士を入れずに自分で私に対して慰謝料を請求してきました。でも私はそのお金を払う必要があるということすらも、そのときには知らなくて…。『なんで私がこんな大金をあなたに払うんですか?』と、今思えば奥様にとても失礼な発言をしてしまいました」
その日は山内さんの妻から「夫とは別れてほしい」「慰謝料を支払えば穏便に済ませる」などと言われ、帰宅したという桜さん。家に帰ってインターネットで色々と調べるうちに、自分がしてきた“不倫”ということの重みを理解し始めたとのこと…。
「それまでは本当に何も考えていませんでした。でも、私は許されないことをしていたのだなと気づいて。奥様は、私が慰謝料を払わなければ裁判とも言っていたので、これを払わないで逃げることはできないんだ… と悟りました。
山内さんにもすぐに相談しようと思いましたが、その頃の彼は私のLINEも電話も無視をしていて、職場で顔を合わせても逃げられるという感じだったため、落ち着いて話ができるような状況ではありませんでした」
そして桜さんは法律に詳しい知人に相談。不倫をしてしまった以上きちんと慰謝料を払うべきだと理解し、山内さんの妻が指定してきた金額を支払ったそうです。
「今後も山内さんと同僚として働くことはできないと思い、当時の職場は辞めて今は違う仕事をしています。慰謝料は20代の私にはかなり厳しい金額で、一括では到底払えなかったので借金をして払いました。山内さんの奥様は分割でもいいと言ってくれたのですが、もう一切関わらないほうがいいと思ったので…。だけど思った以上に利息は高いし、きちんと返済しているのになかなか借入金が減りません。毎月返済をして残債を目にするたびに自分が過去にしたことがいかにバカだったのかを思い知っています。
私のようにあまり深く考えずに不倫を始める人もいると思うので、絶対にやめたほうがいいと教えてあげたいです。あんなことをしなければ借金に追われるような人生を歩むこともなかったのに… と自分の愚かな行動を後悔しています」
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並木まき
ライター・時短美容家。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。