【28歳・行きつけのバーの店主と深い仲になった女性のケース】
真優さん(仮名)は、コロナ禍で人とのコミュニケーションが減ってしまい、これまでにないほどの孤独を感じていたそう。そんなときに、それまで行きつけにしていたバーの店主・水島さん(仮名)から『一緒に飲まない? ご馳走するから店においでよ』と誘われたことをきっかけに不倫を始めてしまったと言います。
「コロナの影響で水島さんのお店はほとんど営業していないに等しい状態でした。営業してもお客さんが来ないからと、それならば2人で会って飲もうよとお店に誘われたんです。
私も人恋しくなっていたのと、無料でお酒が飲める! ということで、あまり真剣に考えずにOKしてしまいました」
お店のソファーで深い仲に… 気づけば不倫にどハマり
「お酒が進むにつれ水島さんといい雰囲気になってしまい、自然な流れでお店のソファーで一線を超えてしまいました」
最初はワンナイトのつもりで関係をもったという真優さんですが、その日を境に水島さんから同様の誘いを受けることが増え、そのたびに「暇だし、まぁいいか」というノリでお店を訪れ男女の関係を続けてしまったとのこと…。
「気づいたらそういう関係が半年にもなっていました。まだまだ世間はコロナ禍で、営業しても暇だと水島さんは言っていて『今日も暇そうだな』と思うと近所に住む私を呼び出していたという感じです。
そして会う回数が増えるたびに、すっかり水島さんに夢中になっていってしまいました」
不倫相手からお金の無心をされ目が覚めた
不倫関係が始まってから半年を過ぎた頃、真優さんは水島さんから「お金を貸してほしい」と頼まれたことがきっかけで水島さんと口論になり、そのまま別れ話へと発展。これで不倫を終えることになったそうです。
「お店が儲かっていなくてお金がないと水島さんは言っていました。水島さんには奥様と中学生のお子さんがいますが、奥様が働いていないそうで生活がカツカツだとも。それで私に“30万円を1ヶ月間貸してもらいたい。お店が順調に戻ればすぐ返せるはずだから”と言ってきたのです。
だけど私はどうしても水島さんにお金を貸す気になれなくて。家庭の生活費に充てたいという理由も、私にとっては面白くありませんでした。
すると水島さんからは『冷たい女』『地獄に堕ちろ』などとキレられヒドイ言葉を言われ、その場で激しい口論になりました。そしてそのまま『お前とはもう会わない!』と水島さんに怒鳴られて、関係を終えたのです」
別れ話をしたあとは水島さんからも一切の連絡はなくなり、穏やかな生活を取り戻したという真優さん。しかし心の傷が思ったよりも深く、今でも水島さんとの不倫のダメージを引きずっていると言います。
「軽い気持ちで不倫を始めた自分が悪いのですが、まさかお金の無心をされるなんて思っていませんでしたし、“好き”と思っていた男性からそのお金を奥様や子どもに使いたいと無神経に言われたことがショックで。水島さんにとって自分の存在はその程度なのだと実感しました。今でも私の存在はなんだったのだろう… と考えてしまいます。
それに水島さんは私の行きつけのお店の人だったので、そのお店に行けなくなってしまったことも寂しいです。お酒を飲みながら店員さんや常連さんと話すことで仕事のストレスを解消していたので… 今は不倫をする前よりももっと孤独になった気がします。不倫は自分にとってマイナスでしかなかったです。もう二度としないし、既婚男性とふたりで飲みに行くことすらもう絶対にやめると決めました」
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並木まき
ライター・時短美容家。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。