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2022.04.30

華やかなモデル業。仕事を与えてくれた不倫彼氏は「もういいじゃん」と捨て台詞で逃げ…【34歳・私たちのリアル不倫】

不倫はしてはいけないこと… とわかっていたはずなのに、気がついたら足を踏み入れてしまっていたという人もいます。そしてその多くは、関係を終えたあとに深い後悔を口にします。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、不倫を経験した女性からリアルな話を聞いていきます。

並木まき

【34歳・モデル女性のケース】

(c)Shutterstock.com

34歳の茜さん(仮名)は、年齢よりも10歳以上若く見られることも多いという美貌の持ち主。カタログなどでモデルとして活動しています。仕事の関係で知り合った6歳年上の男性・早川さん(仮名)と不倫を2年続け、つい最近早川さんとの関係を清算しました。

「早川さんとのお付き合いは私の仕事にも関係があったので、本当に大事にしていました。早川さんは業界関係者で、私と付き合っているときには仕事面でも優遇をしてくれ、公私ともに私にはなくてはならない人でした」

交際中は、不倫だったものの週に1〜2回は外食を楽しみ、シティホテルに泊まって解散… というデートが定番だったそう。早川さんは家庭に重きを置かない自由人タイプだったそうで、茜さんは「不倫であることを考えないで済むくらい、普通に付き合ってきました」と言います。

ギクシャクして口論が絶えず… 彼から一方的に「終わりだ」と告げられ

しかし交際2年の記念日を迎える少し前から、茜さんと早川さんの間には口論が増え、デートをしていても楽しめない日々が続いていたとのこと。関係がギクシャクしてきたことを茜さんは「倦怠期かな?」と捉えていたそうですが、ある日早川さんから唐突にLINEが届き「もう俺たち、終わりだね」と書かれていたそうです。

「びっくりしました。まさか別れるなんて思ってもいなくて。だけどそのLINE以降、何度早川さんに連絡しても会ってくれないし『もういいじゃん』『元気でね』などと冷たく言われるだけでした」

家庭に知られたわけでもなく、ふたりの間に決定的な問題があるわけでもないのに別れるのが腑に落ちなかったという茜さん。何度か早川さんの退社時刻に合わせて会社の近くまで行き、話し合いを求めたそうですが、早川さんは逃げるように無視したそうです。

不倫を終えた途端に仕事が激減。キャリアは幻だった

(c)Shutterstock.com

「なんで? って感じでしたね。でも終わっちゃったものは仕方ないやと思って、前向きに生きていこうと思いました。ところが、早川さんと別れてからモデルの仕事が全然入ってこなくなったことに気づいたんです」

思い返すと、これまでの仕事のほとんどは早川さんが関わっていたことを身にしみて感じたという茜さん。その後、モデルの仕事では生活ができなくなり、今はアルバイトをして暮らしています。

「私、早川さんと別れるまでは、自分なりにモデルとしてキャリアを積んでいたと思っていたんです。でも、もらっていた仕事は早川さんが融通を利かせてくれていただけだったんだ… と別れてから悟りました。だからもうモデルの仕事にもきっと戻れないと思うし、私は2年近く続いた単なる幻の日々を自分のキャリアだと思い込んでいただけだったみたい。

パソコンが使えないから事務仕事もできないし、就職しようとしてもこの歳まで会社に勤めた経験がないとなかなか採用してもらえないんですよ。大事な時期にいったい私は何をしていたんだろう。モデルの世界はキラキラしていたし、キャリアも順調だと勘違いして、調子に乗っていた当時の自分が本当に情けないです」

TOP画像/(c)Shutterstock.com

並木まき

並木まき

ライター・時短美容家。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。

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