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2022.06.13

父親の不倫に悩んだのに自分も… 姉とは絶縁状態に陥り、虚しく苦しい【29歳・私たちのリアル不倫】

不倫はしてはいけないこと… とわかっていたはずなのに、気がついたら足を踏み入れてしまっていたという人もいます。そしてその多くは、関係を終えたあとに深い後悔を口にします。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、不倫を経験した女性からリアルな話を聞いていきます。

並木まき

【29歳・動物病院勤務女性のケース】

(c)Shutterstock.com

元絵さん(仮名)は、27歳のときに知人が主催した飲み会で3歳年上の既婚男性・本田さん(仮名)と知り合ってから不倫関係に陥り、1年半ほど関係を続けてしまいました。自分のことを「まさか不倫をするタイプだとは思っていなかった」そうで、今でも自分が不倫をしていたなんて信じられないと嘆きます。

「別れかたも最悪でしたけど、それよりも不倫をした自分がいまだに許せずにいます。実は私は、父親がずっと不倫をしていて母親が泣いたり怒ったりしている姿を見て育ちました。

なので不倫だけは絶対にしないとずっと心に決めていたのに…。本田さんとの関係を終えた今も、なぜ自分の信念を曲げてまで不倫なんてしてしまったのだろう… という後悔しか残っていないです」

気づけば不倫関係にハマり…

元絵さんと本田さんは、出会ってから数週間はLINEだけでやりとりをする仲が続いていたとのこと。しかし本田さんが仕事で偶然元絵さんの職場に来た日、食事に誘われ、その日のうちにホテルに行ってしまったことで不倫がスタートしたのだそうです。

「成り行きというか…、自然な流れでしたね。お酒を飲んでいたせいもあると思います。その後は“付き合おう”という言葉があった訳ではないものの、頻繁に連絡を取り合っていて、食事に行ってホテルに寄るという関係が続きました」

姉に不倫がバレ、姉妹関係が悪化

(c)Shutterstock.com

あるとき実姉と電話をしていて「彼氏が既婚者」であることをポロッと言ってしまったという元絵さん。すると、元絵さんと同じように幼少期から父親の不倫に苦しみ、不倫というものに強い嫌悪感を抱いている姉は、元絵さんを強く罵ってそのまま絶縁を宣言されてしまったのだそうです。

「姉が怒るのはごもっともで、返す言葉もありませんでした。なんで姉に不倫を伝えてしまったのか…。でもその日を境に姉からは絶縁をされ、不倫を終えた今でもLINEの返事をもらえません。

年末年始に帰省したときに姉と顔をあわせましたが、ひと言も口をきいてくれないので両親も不思議がっていました。だけど私が不倫をしたからとは言えず、親にまで不要な心配をかけてしまって…」

すでに本田さんとの関係は終わっている元絵さん。不倫の終わりは本田さんから「君とのエッチに飽きた」と一方的に告げられ、そのまま疎遠になったそうです。

「笑いながら言っていたので、本田さんは私との関係を遊びだと捉えていたのでしょうね。その場では私も笑って『私も飽きたわ!』と返しましたけど、そういう言い方をされたことにはショックを受けました。でも不倫なんてそんなものなんだろうなという気もしたので、特に本田さんを責めることもできませんでした。

関係を終えた今はとにかく虚しさしか残っていません。何も生み出さない関係だし、不倫は不毛。虚しさとか情けなさとか心の傷だけが増えた感じがします。姉との関係も改善が見込めないですし、自分がしてきたことの愚かさが情けないです」

TOP画像/(c)Shutterstock.com

並木まき

並木まき

ライター・時短美容家。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。

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